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カーネフェル(Karnöffel)

1994/6/4 赤桐

 1426年に記録に現れるゲームです。ルールが分かっているゲームとしては最古の部類に入ります。ドイツを中心にプレイされました。

 トリックテイキングゲームにおいて、最初に切札が現れたのがこのゲームだと考えられています。近東からヨーロッパに伝わっていたカードゲームは、このゲームにおける切札の発明により、さらに人気が高まり、ヨーロッパ中に広まっていったようです。

 このゲームにおける切札は複雑なもので,現在の切札とはすこし違います。


人数

 4人。向かい合った2人がパートナーとなります。

カード

 各スートを除いた48枚のカード。

 正式にはドイツタイプのカードを使用します。(スートは心臓、ドングリ、鈴、木の葉で、クイーンの代りにオーバーを、ジャックの代りにウンターを使用。)

ディール

 ディーラーは各プレイヤーの手札が5枚になるように、ディーラーの左隣から時計まわりに、1枚ずつカードを配ります。最初に各プレイヤーに配る1枚は表向きにして配り、それ以降は裏向けにします。

切札

 表向けに配られたカードの中で、最もランクの低いカードのスートが切札になります。この時のランクは、が最高でが最低の普通のランクです。最低ランクのカードが2枚以上あった場合には、先に配られたカードのスートが切札になります。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーが自由に1枚のカードを場に出して、最初のリードを行います。リードが行われたら、時計回りの順に1枚ずつカードを出していきます。

 リードされたカードに対してフォローの義務はありませんので、どのカードを出してもかまいません。

 トリックに勝ったプレイヤーは出されたカードを集めて裏向きに置き(パートナーと同じ山にします)、次回のリードを行います。

 どちらかの側が3トリック取ったら終了します。

カードの強さの順位

 プレイにおけるカードの強さの順位は次の通りです。

  1. 切札のウンター(J)(カーネフェル)
  2. 切札の(悪魔) リードした時のみ
  3. 切札の(教皇)
  4. 切札の(皇帝)
  5. リードされたスートのキング
  6. 切札の(オーバー取り)
  7. リードされたスートのオーバー(Q)
  8. 切札の(ウンター取り)
  9. リードされたスートのウンター(J)
  10. 切札の(数札取り)
  11. リードされたスートの1010が最強、が最弱)
  12. それ以外のカード(切札のスートの上記以外のカード及び、リードされないときの切札のも含む)