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アルコート(Alkort)

2007/11/4 赤桐

 アイスランドに伝わるゲームです。遅くとも18世紀にはプレイされていたようです。

 トリックテイキングゲームの一種ですが、 スートフォローの義務 がないだけでなく、トリックにおけるカードの強弱にも直接は関係ありません。

 極めてプリミティブな感じのゲームですが、プレイしても、それなりに楽しめます。

 ルールは John McLeod氏のインターネットWWWのものに従います。


人数

 4人または2人。ここでは4人ゲームを紹介します。向かい合った2人がパートナーになります。

カード

 52枚の普通のカードから、10のカードを除いた、44枚のカードを使用します。

カードの強さ

 カードの強さは次の順です。

  1. [dk]
  2. [h2]
  3. [c4]
  4. [s8]
  5. [h9]
  6. [d9]
  7. [ca][da][ha][sa] (この4枚は同じ強さ)
  8. [cj][dj][hj][sj] (この4枚は同じ強さ)
  9. [c6][d6][h6][s6] (この4枚は同じ強さ)
  10. [c8][d8][h8][s8] (この4枚は同じ強さ)
  11. 上記以外の
  12. 上記以外のキングとクイーン

 なお、11と12のカードは役に立たないカードとして「ルビッシュ」(rubish)と呼ばれます。

 のカードは特別な働きをします。がリードされたときには、最も強いカードとなります。それ以外の場合には、最も弱いカードです。

   C7D7S7H7

ディール

 ディーラーは各プレイヤーに3枚ずつ9枚のカードを配ります。残ったカードは裏向きにしてテーブルに置いておきます。このカードは誰も見ることができません。

 プレイが始まる前に、パートナーは互いに自分の持っている最も強いカードを1枚だけ、見せ合います。

 最初のリードがS以外ののカードであった場合のみ、ほかの3人のうち、リードされたに勝てるカードを1枚も持っていないプレイヤーがいたら、手札を公開して1枚プレイしてから、残りの手札を配り残しの8枚と交換することができます。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行い、トリックテイキングのプレイを行います。

 リードされたスートをフォローする必要はありません。スートに関係なく、最も強いカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。

 同じ強さのカードがプレイされたときには、先に出たカードの方を強いとみなします。

得点

 パートナーで5トリック以上取ると勝ちとなり、1ポイントの得点となります。

 最初のトリックから連続して5トリック取った時には、1ポイントのかわりに、5ポイントの得点となります。これをムック(muk)と呼びます。

 最初のトリックから連続して6,7,8,9トリック取ったときには、その代わりに、6,7,8,9ポイントが得られます。これをストローク(stroke)と呼びます。