1995/11/6 赤桐
イレブン・ポイント・ブラック・タイルはドミノで行うブラックレディーです。
ドミノの目の1つをスートと考え、もう1つをランクと考えて、トリックテイキングゲームのプレイを行います。例えば3-1のドミノならば、スートが 3、ランクは1です。また、スートが1、ランクは3と考えることもできます。
プレイの目的は、出来るだけ点数のあるドミノを取らないことですが、点数のあるドミノを全部取った場合は、逆にプラスになります。
3人または4人。4人のときにはパートナー戦にすることもできます。
普通の28枚のドミノを使用。
トリックで次のドミノを取った場合は、次のような罰点がつきます。
0-0のドミノ |
4点 |
3の目を含むドミノ (3-0、3-1、3-2、3-3、3-4、3-5、3-6) |
1点 |
シャフルしたドミノから各プレイヤーが1枚ずつドローして、両方の目の合計が1番多いドミノを引いたプレイヤーが、ゲームの最初の親になります。同数ならば大きい目を含むドミノを引いたプレイヤーが親になります。
4人ゲームのときは、各プレイヤーは7枚ずつ最初のドローを行います。
3人ゲームのときは、9枚ずつドローします。残った1枚は裏向きのままにしておきます。最初のトリックを勝ったプレイヤーが、このドミノをもらいます。
各プレイヤーは、最初のドローのあと、自分の手を見て、その中から3枚のドミノを左隣のプレイヤーに裏向きにして渡します。これをパスといいます。手から3枚をパスする前に、自分の所にパスされてきたドミノを見ることはできません。
親が最初のリードを行って、トリックテイキングゲームのプレイを行います。
リードを行うときには、ドミノのどちらの目をスートとして扱うかを宣言します。例えば2-6のドミノをリードするときには、「2のスート」または 「6のスート」と宣言します。
ただし、ダブルをリードする場合は、その目を宣言するか、あるいは「ダブル」のスートを宣言します。例えば、3-3をリードするときには、「3のス ート」または「ダブルのスート」と宣言します。
他のプレイヤーは、宣言されたスートの目を含むドミノを持っていた場合には、その中の1枚を出さなければなりません。持っていない場合は、どのドミノを出してもかまいません。
「ダブルのスート」の場合には、ダブルのドミノを持っている場合は、その中の1枚を出さなければなりません。持っていない場合は、どのドミノを出してもかまいません。
宣言されたスートのドミノのなかで、最も強いドミノを出したプレイヤーが、そのトリックに勝ちます。強さのランクは、ダブルのドミノが1番強く、それ以外では、もう1つの目が6、5、4、3、2、1、0のドミノの順となります。
「ダブルのスート」の場合には、6-6が最も強く、0-0が最も弱くなります。
トリックに勝ったプレイヤーは、取ったドミノを裏向きにして自分のそばに置き、次のトリックのリードを行います。取ったドミノは、取った本人でも、後で見ることはできません。
3人ゲームでは、最初のトリックに勝ったプレイヤーが、最初のドローのときに残った1枚を取ります。このドミノは取ったプレイヤーだけが見ることができます。
取ったドミノの点数が、得点(罰点)となります。
ただし、1人のプレイヤーが点数のあるドミノを全部取った場合には、それ以外のプレイヤーは全員22点をもらいます。
パートナー戦の場合には、パートナー2人で点数のあるドミノを全部取れば、上記のように相手側に22点がつきます。
2回目以降の親は、前回のハンドで最も大きい得点(悪い得点)のプレイヤーがなります。同じ得点が2人以上いたら、ドミノをドローして、もっとも大きいドミノを引いたプレイヤーがなります。
ただし、2回目以降の親は、パスが終わった後、最初のリードを行わないで、リードを左隣のプレイヤーに譲ることができます。譲られたプレイヤーは、再びリードを譲ることはできません。
ハンドが終わって、110点に達したプレイヤー(ペア)がいたら、ゲーム終了となります。
「トゥエンティーワン・ポイント・ブラック・タイル」は別のゲームですが、イレブン・ポイント・ブラック・タイルとは次の点が違うだけです。
0-0のドミノ |
11点 |
2つの目を足すと5、6、7になるドミノ (5-0、4-1、3-2、6-0、5-1、4-2、 3-3、6-1、5-2、4-3) |
1点 |
210点でゲーム終了。