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ファンタン(Fan Tan)

1997/3/9 赤桐

 洋風の7並べです。Parliament, Card Domino, Domino, Spoof Sevensなどとも呼ばれます。

 チップを使うので、軽いギャンブルゲームとして楽しめます。

 なお、ファンタンとは、中国のギャンブルゲームの名前に由来するようですが、中国のものは全く異なったゲームです(カードゲームではありません)。


人数

 3人〜8人

カード

 通常の52枚のカードを使います。

 カードの順序は、です。

チップ

 ゲームの前に、各プレイヤーに同数のポーカーチップなどを配っておきます。

プレイの目的

 プレイの目的は、自分の手札を早くなくすことです。

ディール

 最初のディーラーは任意に決めます。次からは、時計回りに交代します。

 ディーラーは、左隣のプレイヤーから時計回りに1枚ずつカードを配り、すべてのカードを配ってしまいます。

 プレイヤーの手札の枚数が同じにならないこともありますが、かまいません。

プレイ

 プレイは、ディーラーの左隣のプレイヤーが最初に行い、時計回りの順にプレイしていきます。

 プレイされたカードは、全部のカードが見えるように、テーブルの上に順序良く並べておきます。

 各プレイヤーの行うことのできるプレイは、次の2つのいずれかです:

 1)どのスートでもよいので、のカードがあれば、1枚出す。

 例えば、手札にHSがあれば、いずれかを出すことができます。

 2)今まで出されているカードと同じスートで、ランクの1つ上か下かのカードがあれば、1枚を出す。

 例えば、テーブルにCがあり、手札にC10があれば、これを出すことができます。

 最初にプレイするプレイヤーは、テーブルに何もないので、のカードしか出すことができません。

 もし、プレイするカードがなければ、そのプレイヤーは、パスを宣言して、チップを1枚テーブルに置かなければなりません。プレイは行われないで、次のプレイヤーの番になります。

 プレイできるカードがあるのにパスを宣言することはできません。

プレイの終了

 プレイしていくうちに誰かが手札を全部出してしまったら、そのプレイヤーの上がり(勝利)でプレイ終了となります。

 上がったプレイヤーは、パスを宣言したプレイヤーがテーブルに置いたチップをすべてもらうことができます。さらに、他の各プレイヤーから、そのプレイヤーの手札の枚数と同じ枚数のチップを受け取ります。

ゲームの終了

 いつゲームが終了するかは、特に決まった規則はありません。プレイヤーが相談して決めてください。


注1

 日本の並べとの違いは次の通りです:

  1. 最初にを並べておかない。
  2. チップを使用する。
  3. プレイできるのにパスをすることはできない。
  4. 何回でもパスができる(その代わり、1チップずつ払う)。

注2

 チップを使用しないこともあります。この場合は、単に最初に誰が上がるかを競うだけになります。パスに対する罰点はなくなります。