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グズベリー・フール
(Gooseberry Fool)

2013/10/5 赤桐

 David Parlett氏が作ったゲームです。氏の著書"The Penguin Book of Card Games"や氏のウェブサイト(http://www.davpar.com/)で紹介されています。


プレイヤー

 3人。

カード

 各 スート10ジョーカーの33枚のカード。強さは、10の順です。ジョーカーはこの順序とは無関係です。

ディール

 最初のディーラーは任意の方法で決め、次回からは時計回りに交代します。ディーラーは各プレイヤーに11枚のカードを配ります。

 (Parlett氏のルールにはありませんが、カードは左隣から時計回りに1枚ずつ配るのが普通です。)

プレイ

 このゲームはトリックテイキングゲームです。ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行ないます。

 リードされたスートに対しては同じスートを出さなければならないというフォローの義務があります。フォローできないときには、どのカードをプレイしてもかまいません。

 トリックに勝つプレイヤーは、次のようになります。

  1. 全員が同じスートのカードを出したとき: 2番目に強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。
  2. 1人だけ別のスートのカードを出したとき: 別のスートのカードを出したプレイヤーが勝ちます。(リードされたカードだけが別のスートの場合も含みます。)
  3. 全員が別のスートのカードを出したとき: 他の2枚とは別の色のカードを出したプレイヤーが勝ちます。スペードとクラブが黒、ダイアモンドとハートが赤と考えます。(これも、リードされたカードだけが別の色の場合も含みます。)

ガチョウ(ジョーカー)

 ジョーカーを持っていたら、リードされたスートを出すことができない場合には、必ずジョーカーをプレイしなければなりません。ジョーカーをリードすることはできません(手札がジョーカーだけで、リードしなければならない場合を除く)。

 ジョーカーを出すと必ずトリックに勝ちます。このとき、取ったトリックは他のプレイヤーにあげることができます。もらったプレイヤーが次のトリックのリードを行います。

得点

 自分が取ったトリック1つにつき1点。自分の右隣のプレイヤーが取ったトリック1つにつき2点を得点します。(どの2人も同じ得点になることはありません。)

 この得点が2番目のプレイヤーは、さらに10点を得点します。

ゲーム

 ディールが終了して、誰かの累計点が100点以上になったら、ゲーム終了です。

 100点以上になったプレイヤーが1人だけなら、そのプレイヤーが勝者になります。2人が100点以上ならば、残りの1人が勝者になります。

 (ウェブサイトのルールでは、同点のプレイヤーがいるときは同点でないプレイヤーが勝者、それ以外の場合は2番目の得点のプレイヤーが勝者となっていて、上記ルールはオプションとなっていました。)