2001/4/7 赤桐
アイスランドでプレイされているトリックテイキングゲームのマニ(Manni)の一種です。色々な種類のゲームをプレイします。アイルランドの南東海岸のホルナフャルザールでプレイされているようです。1997年には300人の参加者で世界大会も行われたそうです。
ルールはhttp://www.pagat.com/によりました。
3人。
普通の52枚のトランプを使います。カードの強さは、A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2の順です。
最初のディーラーは 任意のやり方で決めます。ディーラーはディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディールの前にディーラーの右隣のプレイヤーがカットします。このとき持ち上げた上半分の一番下のカードをみんなに見せます。このカードにより次のようにプレイの種類が決まります。
なお、普通のカットと同じように持ち上げた上半分は下にくるようにするので、ディーラーの手札になります。
ディーラーは、まずテーブル中央に裏向きに4枚配り、ディーラーの左隣から時計回りにまとめて3枚ずつ配ります。これを4回繰り返してテーブル中央に12枚、各プレイヤーの手札が12枚になるようにします。テーブル中央のカードをマニと呼びます。
ディーラーの左隣のプレイヤーは、自分の手札から7枚までのカードを捨て札して、同じ数のカードをマニから引いてくることができます(マニの上から取ってきます)。
そのあと、ディーラーの右隣のプレイヤーは、自分の手札から5枚までのカードを捨て札して、同じ数のカードをマニから引いてくることができます。
最後に、ディーラーは、マニに残っているカードの枚数までのカードを自分の手札から捨て札して、同じ数のカードをマニから引いてくることができます。
トリックテイキングゲームの普通のルールに従います。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。
リードされたスートに対してはフォローの義務があります。フォローできないときには、どのカードをプレイしてもかまいません。
ディールが終わると、各プレイヤーは自分の取ったトリック数からから4を引きます。これがこのディールの得点になります。つまり4トリックより多いとプラスの得点、4トリックちょうどだと0点、4トリックより少ないとマイナス点になります。
ただし、ノロの場合にはプラス点とマイナス点が逆になります。つまり、4から自分の取ったトリック数を引いたものが得点になります。
累計点が10点に達していたプレイヤーがいたら、ゲーム終了です。最も点数の高いプレイヤーの勝利です。
このに書いたようなホルナフャルザール・マニのルールはこの地方の教会の牧師が考案したものだと言われています。この数十年間はこのルールがホルナフャルザールでも他の地方でも最もポピュラーのようです。
しかし、同じ名前ですが違うルールもあるようです(恐らくは古いルール)。それはトリャマンと同じようなルールですが、6種類のコントラクト(ナロー、グランド、スペード、ハート、クラブ、ダイアモンド)のあるゲームです。