2016/8/6 赤桐
スウェーデンのゲームです。フィンランドのマルヤプッシと同種のトリックテイキングゲームです。 ルールはhttp://www.pagat.comによりました。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
トランプの各スートのA、K、Q、J、10、9、8、7、6の36枚のカードを使います。
各スートのカードの強さの順と点数は次のようになります。強さは左へいくほど強くなります。
強さの順 | A | 10 | K | Q | J | 9 | 8 | 7 | 6 |
点数 | 10 | 10 | 5 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 |
カードの点数の合計は140点となります。
同じチームのプレイヤーが同じスートのキングとクイーンを持っていて、宣言を行うことができれば、「マリッジ」となり、 そのスートを切札にすることができます。 すでにプレイ済みのカードでは、マリッジとはなりません。
自分とパートナーの2人でキングとクイーンを分け合って持っている場合を、特にハーフ・マリッジと呼びまが、マリッジの一種です。
マリッジの宣言があれば、そのスートにより、次の点数を得ることができます(ハーフ・マリッジでも点数は変わりません)。
さらに、最後のトリックを取ると20点もらえます。
最初のディーラーは任意のやり方で決めます。 ディーラーはディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りに、1枚ずつ各プレイヤーに全部のカードを配ります。 各プレイヤーの手札は9枚となります。
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順に、ビッドを行います。
自分の番のとき、自分のチームの取れそうな点数をビッドしていきます。 最初にビッドするプレイヤー(ディーラーの左隣のプレイヤー)は50点かそれ以上をビッドしなければなりません。 それ以降は、今までのビッドよりも高い点数をビッドしなければなりませんが、パスをしてもかまいません。
ビッドは5点単位で行います。 ただし、今までのビッドよりも5点しか高くビッドできないというわけではなく、10点以上上げることもできます。 ビッドできる最高点は440点です(獲得できる最高点がこの点数のため)。
一度パスをしたプレイヤーはビッドに参加することはできません(パートナーはビッドしていても)。 1人をのぞいて全員がパスをするまでビッドは時計回りに何周でも続きます。 ビッドに最後まで残ったプレイヤーは「デクレアラー」となります。
なお、手札に6が3枚以上あるプレイヤーか、Jより強いカードのないプレイヤーは、 自分の最初のビッドの番かそれ以前ならば、配り直しを要求できます。 要求があれば、プレイは行われないで配り直しになります。ディーラーは交替します。
デクレアラーのパートナーは手札から3枚のカードを選び、デクレアラーに裏向きに渡します。 デクレアラーはそれを手札の中に入れてから、3枚のカードをパートナーに裏向きに渡します(渡されたカードを返してもかまいません)。 交換するカードの種類には何の制限もありません。
デクレアラーは、交換で3枚のカードをもらってから、3枚のカードをパートナーに渡す前に、自分が取ろうとする点数を宣言します。 これをコントラクトと言います。この点数はビッドした点数かそれ以上で、5点刻みの点数でなければなりません。
プレイでコントラクトの点数以上の点数を取っていても、コントラクトした点数分の得点しかできませんが、 コントラクトの点数より少ない点数しか取れなければ、マイナスの得点となります。
プレイはトリックテイキングです。 デクレアラーが最初のリードを行います。
最初は切札がありませんが、後で述べるように、切札が決まっていきます。切札は途中で変わることもあります。
フォロープレイの規則は次の通りです。
自分でリードを行ってそのトリックに勝ったプレイヤーだけが、次のリードを行う前に、切札決めのための行動が取れます。 つまり、デクレアラーが最初のリードで勝つか、それ以外で、2回続けて勝ったときです。 これに成功すれば、切札のスートが決まります。すでに切札があれば、切札のスートが変わります。 (成功した時に、切札を変えないということはできません。)
行えるのは次の3種類いずれかです。どれかを1回しか行えません。 すべての場合で、マリッジのカードは手札の中になければならず、プレイしていてはだめです。
自分の手札に同じスートのキングとクイーンがあれば、マリッジの宣言を行い、そのスートを切札に決めることができます。
パートナーは、同じスートのキングとクイーンを持っていたら、必ずそのスートのマリッジを宣言して、そのスートを切札にしなければなりません。 2つ以上のスートのマリッジが宣言できる場合は、どちらかを選びます(2つ以上のスートにキングとクイーンがあるということは話してはいけません)。 持っていない場合は、持っていないことを宣言します。
これを行った場合、それ以降、自分でマリッジを宣言することはできなくなります。
聞くためには、自分がそのスートのキングかクイーンを持っている必要があります。 パートナーは、そのスートのキングかクイーンを持っていたら、マリッジを宣言して、そのスートを切り札にします。 なければ、ないと答えます。
これを行った場合、それ以降、自分もパートナーも、マリッジを宣言することもマリッジを宣言できるかどうか聞くこともできなくなります。 ハーフ・マリッジの問いかけだけはできます。
プレイが終わると、各チームは、カードの点数と最後のトリックの20点とマリッジの点数を合計します。
デクレアラーのチームは、この点数がコントラクトの点数と同じかそれ以上のときは、コントラクトの点数を得点します。 コントラクトの点数未満の時は、コントラクトの点数がマイナスの得点となります。
デクレアラーでないほうのチームは、取った点数がそのまま得点になります。 ただし、取った点数が0点のときは、デクレアラーが最後にビッドした点数が、マイナスの得点となります。 これをレペリ(läpäri)と呼びます。
ディールが終わって先に累計点が500点に達したチームの勝ちです。同時に500点に達した場合は、累計点の多いチームの勝ちとなります。
なお、累計点がマイナス500点以上になってしまったチームは、ビッドの最初の番の人が行うビッドしかできなくなり、 そのビッドでも50点をビッドできるだけになります。
3人でプレイする時は、パートナーなしで、つぎのようにプレイします。
2016年8月6日、なかよし村でプレイしました。