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エヌ・エル・ケイ(NLK)

2007/12/1 赤桐

 ハンガリーのゲームです。

 ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。


人数

 4人〜9人(6人がベストだということです)。

カード

  カードの強さのランクは、10の順です。

目的

 2つのフェーズのプレイをして、最終的に手札をなくすことです。2番目のフェースでは、手札がなくなったプレイヤーはプレイを離れますが、最後に手札が残っている1人が敗者となります。

ディール

 最初のディーラー任意に決めます。次回からは反時計回りに交替します。

 ディーラーは各プレイヤーの前に表向きに1枚ずつカードを配ります。第一フェーズでは、この上に表向きにカードを置いていきます。これをスタックと呼びます。

 残りのカードは裏向きにテーブル中央に置きます。これをタロンと呼びます。

第1フェーズのプレイ

 ディーラーの右隣のプレイヤーが最初にプレイします。プレイは反時計回りの順に1人ずつ行います。

 各プレイヤーの番のとき、次の1、2のプレイをその順に行います。

1.自分のスタックからカードを移動。

 自分のスタックの一番上のカードを、他のプレイヤーのスタックの一番上に移動することができます。移動できるのは、自分のスタックの一番上のカードが他のプレイヤーのスタックの一番上のカードより1つランクが上だった場合です。スートは関係ありません。たとえば、自分のスタックの一番上のカードがHで、他のプレイヤーのスタックの一番上のカードがCだったら、HCの上に移動することができます。(エース)はKよりも1つランクが高いので、Kの上に置くことができます。

 使用しているカードの中で一番低いランクのカードは、A(エース)のカードの上に置くことができます。例えば、6人ゲームの場合ならばのカードが最も低いランクのカードなので、それは他のプレイヤーのスタックの一番上にあるAの上に置くことができます。

 自分のスタックから移動した後に、その下にあったカードを同様に移動することもできます。これは、カードがあって移動が続けられる限り繰り返すことができます。

 移動できるカードがあっても、移動しなくてもかまいません。

2.タロンのカードを引いてプレイ

 1のプレイのあと、プレイヤーはタロンの一番上のカードを引きます。上記と同様に、そのカードが他のプレイヤーのスタックの一番上のカードより1つ上のランクのカードであるか、使用しているカードの中でそのカードが一番低いランクのカードであって他のプレイヤーのスタックの一番上にAがある場合には、そのカードをそのプレイヤーのスタックの上に重ねることができます。

 他のプレイヤーのスタックに重ねることができないときや、そうしたくないときには、自分のスタックの一番上に置きます。

 タロンから引いたカードを自分のスタックに置いた場合には、プレイは終了します。他のプレイヤーのスタックに置いた場合には、また1枚タロンからカードを引いて同様のプレイを行います。自分のスタックにカードを置くまで、同じようにプレイは続きます。

 誰かがタロンの最後のカードを引いたら、その瞬間に第1フェーズのプレイは終わります。引いたカードは他のプレイヤーのスタックに置くことはできません。自分のスタックに置きます。

 全員が自分のスタックのカードを手札にして、第2フェーズのプレイを行います。

第2フェーズのプレイ

 タロンの最後のカードと同じスートのカードはすべて切札になります。

 タロンの最後のカードを引いたプレイヤーが第2フェーズの最初のプレイを行います。このプレイヤーは自分の手札から自由に1枚のカードをテーブルに表向きに出します。

 このあと、反時計回りの順に1人ずつ、カードを1枚プレイするかパスをします。

 カードをプレイするには、直前に出されたカードよりも強いカードを出さなければなりません。強いカードというのは、直前に出されたカードと同じスートで それより強いランクのカード、または切札のスートのカードです。切札がプレイされているときには、直前に出された切札よりも強いランクの切札でなければなり ません。直前に出されたカードと同じスートのカードを持っていても、切札を出すこともできます。

 カードをプレイできないときや、したくないときには、パスを宣言します。そのプレイヤーは今までにこのラウンドで出ているカードの中で一番ランクの低いカードを取って手札に加えなければなりません。切札と切札でないカードが出ている場合は、切札でないカードのうちで最もランクの低いカードを取ります。

 なお、ラウンドの途中でも、手札がなくなったプレイヤーは、プレイから抜けます。

 このようにプレイは進行しますが、次のいずれかが起こったら1つのラウンドが終了します。

  1. プレイされてテーブルに置かれているカードが、そのラウンドが始まった時にプレイに参加している人数と同じ数になった場合。このときには、テーブルのカー ドは片付けられ、そのラウンドで最後にプレイしたプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のラウンドを始めます。(もしそのラウンドで最後にプレイし たプレイヤーがそのプレイで手札がなくなりプレイから抜けることになったら、次の順番のプレイヤーつまり右隣のプレイヤーが次のラウンドの最初のプレイを行います。)
  2. 誰かがパスをしてテーブルのカードを取った結果、テーブルにプレイされているカードがなくなった場合。このときには、最後にパスをしたプレイヤーの次のプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のラウンドを始めます。

 こうして、1人以外全員の手札がなくなったら、プレイ終了です。

 手札を残しているプレイヤーが敗者となります(このゲームは1人の敗者を決めるゲームです)。


 2007年12月1日、なかよし村でプレイしました。

 この種のゲーム(ビーティングゲーム)としては遊びやすいゲームでした。面白さについては、もう少しプレイしてみないとよく分からないという感想でした。