パック(Puck)

2004/6/5 赤桐

 David Knight氏の作ったゲームです。ポーカーと「戦争」の要素を組み合わせたようなゲームです。

 ルールは John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)の Invented Games によります。


人数

 2人〜5人

カード

 普通の52枚のカードを使います。

ディール

 カットして最も低いカードを引いたプレイヤーがディーラーになります。

 ディーラーは各プレイヤーに出来るだけ多くの同じ数のカードを配ります。残ったカードがあれば、それはテーブル中央に裏向きに置きます。このようにテーブル中央に置かれたカードをポットと呼びます。

 各プレイヤーに配られたカードは裏向きのまま各プレイヤーの前に山にして置かれます。プレイの前に各プレイヤーは3枚のカードを自分の山から引きます。

プレイ

 カットのときに最も高いカードを出したプレイヤーが最初のプレイを行います。プレイは時計回りでも反時計回りでもかまいませんが、最初に決めた回りでずっと行います。

 プレイのとき各プレイヤーは「ホールド(hold)」または、「スチール(steal)」のいずれかのプレイを行います。ホールドの場合にはプレイヤーはホールドを宣言するだけで全く何も行わず、すぐに次のプレイヤーの番になります。スチールの時には次のようにプレイを行います:

  1. 手札から1枚〜3枚のカードを裏向きにテーブル中央に捨て札します。捨て札したカードはポットのカードとなります。
  2. 捨てた枚数のカードを他のプレイヤーの山から引きます。誰の山から何枚取ってもかまいません。何人かのプレイヤーの山から何枚かずつ取ることもできます。ただし、自分の山から取ることはできません。

 このようにして各プレイヤーが1回ずつプレイを行ったら、全員が自分の手札を見せます。最も強いハンドを持っているプレイヤーがポットの全部のカードと自分を含めた全プレイヤーの手札を取り、それを自分の山の一番下に裏向きに入れます。

 最も強いハンドが同じ強さならば、そのプレイヤーは1枚自分の山札から引きます。そのカードの強さでどちらが勝つかを決めます。同じならば、さらに引きます。引いたカードは勝ったプレイヤーのものになります。

 このあと、各プレイヤーは自分の山から3枚ずつカードを取って手札にして、同じようにプレイを続けます。前回勝ったプレイヤーが最初にプレイを行います。

ハンドの強さ

 プレイヤーのハンドの役を強い順に並べると次のようになります。

1.ストレートフラッシュ: 同じスートの続きカード。AKの上またはの下のカードとなります(KA2は不可)。

2.スリーカード: 同じランクのカード3枚。

3.フラッシュ: 同じスートのカード3枚。

4.ストレート: 続きカード。AKの上またはの下のカードとなります(KA2は不可)。

5.ワンペア: 同じランクのカード2枚とそれ以外のカード1枚。

6.ハイカード: 上記の役のない3枚。

 同じ役の場合には、ポーカーと同じように最も重要なカード(最も高位のカード。ワンペアの場合だけは同じランクのカード)からランクを比べていきます。Aが最もランクの高いカードです。

勝敗

 自分の山札も手札もなくなったプレイヤーはプレイから抜けます。

 山札が1枚か2枚しかなくて、プレイを始めるときに3枚のカードを手札にすることができないプレイヤーも、そのカードでプレイを続けることはできます。ただし、スチールするときにはやはり捨て札したカードの枚数しか取ることはできません。

 こうして、最後まで残ったプレイヤーが勝者となります。


 長く続くゲームかと思いましたが、案外簡単に終わってしまいます。

 なかよし村での評価はあまり高くありませんでした(2004/6/5プレイ)。「戦争」よりは面白いと思いますが。