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リスティコントラ(Ristikontra)

2002/2/2 赤桐

 フィンランドのゲームです。トリックテイキングゲームですが、チェコのセドマというゲームと同じように、リードされたカードと同じランクのカードが勝つというルールのゲームです。ヨーロッパのラップランドからハンガリー北部にかけてプレイされているそうです。リスティコントラとは「反撃」というような意味です。

 http://www.pagat.comおよびhttp://ww.students.tut.fi/~seres/ristikontra_en.htmのルールを参照しました。


人数

 4人。向かい合った2人がパートナーになります。

カード

 普通の52枚のトランプを使います。

ディール

 最初のディーラー任意のやり方で決めます。ディーラーはディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。

 ディーラーは各プレイヤーに1枚ずつ6枚のカードを配ります。残りは山札としてテーブル中央に置きます。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーが自由に1枚のカードをテーブルに表向きに出して、 最初のリードを行います。 リードが行われたら、時計回りの順に1枚ずつカードを出していきます。 リードされたカードに対してフォロー の義務はありませんので、どのカードを出してもかまいません。

 各プレイヤーが1枚ずつカードを出したら、 リードされたカードと同じランクのカードを最後に出したプレイヤーがトリックに勝ちます。 例えば、2、A、2、Jとプレイされた場合には、 2を最後に出したプレイヤー、つまり3番目のプレイヤーが勝ちます。 最初にリードしたカードと同じランクのカードを誰も出さなかった場合は、 リードしたプレイヤーが勝つことになります。

 トリックに勝ったプレイヤーは、 プレイされたカードを集めて裏向きに置き(パートナーと同じ山にします)、 次回のリードを行います。

 山札がある場合には、次回のリードの前に、 各プレイヤーは1枚ずつ山札の一番上からカードを取って、手札に加えます。 (参照したルールには順序は記述されていませんでしたが、 勝ったプレイヤーから右回りに順番に取るか、 または自由に取れるようにすればよいでしょう。)

 プレイのルールの例外として、山札がある場合には、手札からカードを出す代わりに、 山札の一番上のカードを取ってそれをプレイすることができます。 (このようにプレイ中に山札からカードを取った場合には、 手札からプレイすることはできません。

 また、リードのときにはどのカードでも自由に出せるのですが、 同じランクのカードを続けて4回リードすることだけはできません。

得点

 取ったカードの点数を次のように数えます。

1010点
4点
3点
2点
11点

 これ以外のカードには点数がありません。全点数の合計は120点です。

 プレイの目的は61点以上を取ることです。

 61点以上取ったチームは、1ゲームポイントを獲得します。 120点全部取れば、2ゲームポイントを獲得します。

 どちらのチームも60点だった場合は、その回の点数はありませんが、 次のディールに1ゲームポイントを繰り越します。 つまり、次のディールで61点取ったチームは2ゲームポイントを獲得します。

ゲーム

 最初に決めたゲームポイント(例えば7ゲームポイント)に先の達したチームの勝ちです。


クリーニングルール付のルール

ディール

 各プレイヤーに5枚ずつ配ります。やはり残りのカードは裏向きにテーブルに置いて山札とします。

プレイ

 プレイのやり方は普通のルールと同じです。

 しかし、山札がなくなるまでのプレイでクイーンを1枚でも取ったチームは、 山札がなくなってからのプレイ(最後の5トリック)でキングを1枚以上取るように努める必要があります。 (ただし、クイーンで勝って取ったキングはその枚数には含めません)。 これをクリーニングと呼びます。

得点

 カードの点数は同じですが、61点以上を目指すのではなく、取ったカードの点数を累計していきます。

 クリーニングに失敗したチーム、つまり前半にクイーンを取ったのに最後の5トリックでキングをクイーン以外のカードで取ることができなかったチームは、0点となります。

 取ったカードの点数が10点よりも少なかった場合には、累計した得点が0点になります。

ゲーム

 最初に決めた点数(例えば500点)に先の達したチームの勝ちです。


その他のバリエーション

 クリーニングルール突き出なくて、ディールごとにカードの点数を累計していき、先に120点に達したチームがゲームに勝つというルールもあります。これは2ディールが終わったときには必ず終了するということになります。同点の場合には、最後のトリックに勝たなかったチームの勝ちです。

 A=5点、K=4点、Q=3点、J=2点、10=1点というルールもあります。点数の合計点は60点になりますが、60点に先に達したほうのチームがゲームに勝ちます。