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ルーミノ(Rumino)

2023/12/2 赤桐

このゲームはアメリカでプレイされているジンラミーの系統のゲームです。 1940年代にイタリアからまたはイタリア系移民から発祥したと思われているようです。


プレイヤー

2人~6人。

カード

普通の52枚のトランプに2枚のジョーカーを入れたものを2組使います。全部で108枚です。

カードのランクは(低)10(高)の順です。 は必ず低位のカードでとは続きません。

ジョーカーはワイルドカードとなり、どのカードの代わりにでも使うことができます。

各カードには次の点数があります。

カード 点数
1点
10 その数字の点数
Q 10点
ジョーカー 10点

メルド

特定の組み合わせのカードのことです。 このゲームではテーブルに出すことはなく、手札の中で組み合わせを作ればメルドとなります。

プレイの目的は手札でメルドを作って、メルド以外の手札の点数を減らすことです。

メルドには次の2種類があります。

[セット(set、またはグループGroup)]

3枚または4枚の同じランクのカードです。 例えば、HSCの3枚はセットになっています。

同じスートのカードを含んでもかまいませんが、5枚以上のセットは作れません。

[ラン(run、またはシークエンス Sequence)]

同じスートの3枚か4枚の続き札のことです。 例えば、SS10Sの3枚はランになっています。

エース)はの下のカードとして、--というようにつながります。 しかし、の上のカードとして--というようにはつながりません。

5枚以上のランは作れません。

ワイルドカード

ジョーカーはワイルドカードとして、どのカードの代わりとしても使うことができます。 何枚使ってもかまいません。 ジョーカーだけのメルドを作ってもかまいません。

プール

ゲームの前に、各プレイヤーは同額のポーカーチップなどをテーブル上の同じ場所に置きます。 これをプールと呼びます。

ディール

最初のディーラー任意の方法で決めます。 次回からは時計回りに交替します。

ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りに1枚ずつ、各プレイヤーに7枚のカードを配ります。 残りのカードは山札としてテーブル中央に置きます。

山札の一番上のカードは表向きにして山札の横に置きます。 このカードは最初の「捨て札」となります。 プレイではこの上にプレイヤーの捨て札を置き、「捨て札の山」となります。

プレイ

最初にディーラーの左隣のプレイヤーがプレイし、そのあと時計回りに1人ずつプレイします。

各プレイヤーのプレイは次のように行います。

  1. まず、山札または捨て札の山の一番上のカード1枚取って手札に加えます。これをドロー(Draw)といいます。
  2. 手札から1枚を捨て札の山に表向きにして置きます。これを捨て札と言います。これでプレイは終わりです。

ディール後の最初のプレイヤーはディールのとき表にした捨て札を取ることができます。

ノック(Knock)

自分の番のとき、プレイの前に、手札の中でメルドになっていないカードの点数の合計が7点かそれ以下なら、ノックをすることができます。 ノックするときはドローを行うことはできず、ノックだけでプレイの番は終わります。

ノックがあると、全プレイヤーは自分の手札を公開します。 ノックをしたプレイヤーを含め、各プレイヤーは手札の中のメルドになっていないカードの点数を合計し、それが自分の得点(罰点)となります。

ジン(Gin)

自分の番で、ドローを行ったあとに、4枚のメルドと3枚のメルドができたら(つまり捨て札したら手札全部がメルドになる状態なら)、 「ジン」と宣言してプレイを終わらせることができます。 全員がすぐに自分の手札を公開します。

ジンのプレイヤーの得点(罰点)はマイナス10点となり、他のプレイヤーは普通に得点を計算します。

ルーミノ(Rumino)

自分の番で、ドローを行ったあとに、次のどれかの組み合わせができたら、「ルーミノ」と宣言するとことができます。

ルーミノがあると、その回のプレイが終わるだけでなく、ゲームが終了します。 もちろん、ルーミノを作ったプレイヤーの勝利になります。

ゲーム

ディールの各プレイヤーの得点(罰点)とその累計点を書き留めておきます。

累計点が100点に達したプレイヤーは、次のディールからプレイを行いません。 残ったプレイヤーだけでプレイを行います。

最後まで100点に達しなかったプレイヤーの勝ちとなります。 ただし、ルーミノがあると、その時点でゲーム終了です。 勝ったプレイヤーはプールにあるチップを全部もらいます。

なお、最後のディールで全員が100点を超えたときは、残っていたプレイヤーのうち、最も累計点の低いプレイヤーの勝ちとなります。 同点のときは引き分けでプールを分ければ良いでしょう。

リバイ(Re-Buying)

累計点が100点に達してプレイから抜けなければならないとき、 もしプレイに残っているプレイヤーが2人以上いるなら、 追加のチップをプールに入れて、プレイを続けることができます。 これをリバイと呼びます。

リバイしたプレイヤーの累計点は、プレイに残っているプレイヤーの中の最も高い累計点と同じになります。

支払うチップは、その時のプールの総額と同じ額です。 したがって、2人目以降にリバイするときは、最初の額の2倍、4倍などになります。 (2人以上同時にリバイするときは、すべてそのときのプールの額と同額でかまいません)。


参照

  1. 英語Wikipedia
  2. GAMERULES
  3. Gamebiter
  4. Denexa Games

2023年12月2日、なかよし村でプレイしました。

運の要素が強いですが、楽しくプレイできるゲームでした。

お金をかけていない場合は、リバイのチップが2倍ずつになるとしても無限に続く可能性がありますので、全体で2回しかリバイできないなどのルールを決めておく必要があるようです。

なお、このときのプレイでは、ノックのあとに他のプレイヤーが1回プレイできるとしていましたが、間違っていました。すぐにプレイは終わります。