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シープスヘッド(Sheepshead)

2015/6/14 赤桐

 ドイツのゲームが19世紀頃アメリカに渡り、独自にルールが整備されたようです。分かりやすいルールで、面白いゲームです。


プレイヤー

 3人。

カード

 通常の52枚のカードから、各スートを除いた、32枚のカードを使います。

 各カードには次のような点数があります。
11点
10 10点
4点
3点
2点

 これ以外のカードは0点です。

 切札のカードとその強さの順位は強いものから順に次のようになります。必ず、ダイアモンドが切札です。

   CQSQHQDQCSHDDD10DDDD

 [CQ] [SQ] [HQ] [DQ] [CJ] [SJ] [HJ] [DJ] [DA] [D10] [DK] [D9] [D8] [D7]

 切札(ダイアモンド)以外の各スートのカードと強さの順位は強いものから順に、

   10   となります。

 例えば、スペードは次のようになります。

  [SA] [S10] [SK] [S9] [S8] [S7]

ディール

 最初の ディーラー任意のやり方 で決めます。次回からは、ディーラーは時計回りに交代します。

 ディーラーがシャッフルしてから、右隣のプレイヤーがカットします。各プレイヤーの手札が10枚になるように配り、テーブル中央にも2枚を裏向きに配ります。この2枚がブラインド(Blindとなります。

ビッド

 ディーラーの左隣から時計回りの順に、ブラインドを取るかどうかを決めていきます。取ったプレイヤーは1人で61点以上取らないとマイナス点となります。誰かが取ることにすると、ビッドは終了します。このプレイヤーはピッカー(Picker)と呼ばれます。

 誰もブラインドを取らなければ、リースター(Leaster)のプレイを行います。この時は、各プレイヤーはできるだけ点数のあるカードを取らないようにプレイします。リースターでは、最後にトリックに勝ったプレイヤーはブラインドのカードももらうことになります。

交換

 ピッカーはブラインドを手札に加え、不要なカードを2枚裏向きに捨て札します。捨て札されたカードは誰も見ることができませんが、ゲーム終了後にはピッカーが取ったカードとみなされます。

プレイ

  ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。トリックテイキングゲームの通常のルールに従います。つまり、

  1.  リードされたスートのカードがあれば、そのスートを出します。
  2. なければ、どのカードを出してもかまいません。
  3. 切札が出ていない場合は、リードされたスートの最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます(トリックを取ります)。
  4. 切札が出ている場合は、最も強い切札を出したプレイヤーが勝ちます。
  5. 勝ったプレイヤーが次のリードを行います。

 なお、クイーンとジャックはそのカードに記されているスートではなく、切札のスート(D)に属すことに注意してください。

得失点

 ゲームの初めに、各プレイヤーはポーカーチップなどのカウンターを持ってゲーム点のやりとりを行います。その代わりに収支を紙に書いてもかまいません。ピッカーは取ったカードの点数の合計に応じて、次のように、他のプレイヤーそれぞれからゲーム点をもらうか支払うかします。

全トリック負け 6ゲーム点ずつ支払い
0点~29点(全トリック負けでない時) 4ゲーム点ずつ支払い
30点~60点 2ゲーム点ずつ支払い
61点~90点 2ゲーム点ずつ受け取り
91点~120点(全トリック勝ちでない時) 4ゲーム点ずつ受け取り
全トリック勝ち 6ゲーム点ずつ受け取り

 リーストのゲームでは、最も点数低いプレイヤーは、他の各プレイヤーから2ポイントずつ受け取ります。点数の低い2人が同点の時には、この2人それぞれが残りのプレイヤーから2ポイント受け取ります。全員同点なら収支はありません。


  2014年ごろ、なかよし村でプレイしました。それほど特徴のあるゲームではありませんが、楽しく遊べました。