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シックス・ビッド・ソロ
(Six Bid solo)

2006/8/5 赤桐

 米国でプレイされているゲームです。タロットゲームがもとになっているドイツのゲームが伝わり、ルールが変わってきたもののようです。ソロ(Solo)やスラッフ(Slough, Sluff)とも呼ばれます。

 ルールは主にDavid Parlett氏の"Oxford A-Z of Card Games"やAlterb H. Morehead氏の"Official Rules of Carad Games" によります。


プレイヤー

 3人。

カード

 通常の52枚のカードから、各スートを除いた、36枚のカードを使います。

 各カードには次のような点数があります。

11点
10 10点
4点
3点
2点

 これ以外のカードは0点です。

 各スートのカードの強さの順位は強いものから順に:

   10Q6  となります。

ディール

 最初のディーラーは任意の方法で決めます。次回からは、ディーラーは時計回りに交代します。

 ディーラーは、各プレイヤーに4枚ずつまとめて配り、次に3枚ずつ配り、最後に4枚ずつ配ります。そのあと残りの3枚はテーブルに裏向きに置きます。これはブラインド(Blind)と呼ばれます。ブラインドはプレイが終わるまで使用されません。

ビッド

 ディールが終わると各プレイヤーは自分の手札を見てビッドをします。ビッドはディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順に行います。

 ビッドの時には後述する6種類のビッドのいずれかを行うか、パスをします。

 誰かがビッドをしたら、その後のプレイヤーはそれより強いビッドをするか、パスをしなければなりません。一度パスをするともうビッドはできませんが、そうでなければ何度でもビッドできます。

 最後にパス以外のビッドを行ったプレイヤーがビッダーになります。

 なお、全員がパスをした場合には、ディーラーが交替して配り直しとなります。

ビッドの種類

 後ろに記述しているほど強いビッドになります。

ソロ(Solo)

 ビッダーはハート以外のどのスートでも切札として選ぶことができます。1人で61点以上を取るとプレイ成功となります。

ハート・ソロ(Heart Solo)

 ハートが切札になります。1人で61点以上を取るとプレイ成功となります。

ミゼール(Misere)

 切札なしでプレイします。ビッダーは1点も取らないと成功になります(点数を含まないトリックは取ってもかまいません)。

ギャランティー・ソロ(Guarantee Solo)

 ビッダーはどのスートでも切札として選ぶことができます。1人で80点以上を取るとプレイ成功となります。ただし、ハートが切札の場合には74点以上で成功となります。

スプレッド・ミゼール(Spread Misere)

 ミゼールと同様に、切札なしでプレイし、ビッダーは1点も取らないと成功になります(点数を含まないトリックは取ってもかまいません)。

 ビッダーは、自分の最初のプレイの直前に、手札をすべて表向きにしてテーブルに並べます。

コール・ソロ(Call Solo)

 ビッダーはどのスートでも切札として選ぶことができます。1人で120点全部を取るとプレイ成功となります(全トリックを取る必要はありません)。

 コール・ソロのとき、ビッダーは、切札を決める前に、特定の1枚のカードを要求することができます。例えば「ハートの」というようにです。持っているプレイヤーはそれをビッダーに渡さなければなりません。ビッダーは自分の手札から自由に1枚を代わりに渡します。もしそのカードがブラインドの中にあったら、交換は行われません。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。

 通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。つまり:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのスートを出します。
  2. なければ、どのカードを出してもかまいません。
  3. 切札が出ていない場合は、リードされたスートの最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます(トリックを取ります)。
  4. 切札が出ている場合は、最も強い切札を出したプレイヤーが勝ちます。
  5. 勝ったプレイヤーが次のリードを行ないます。

得点

 プレイの後、ビッダーは自分の取った点数を合計します。ミゼールとスプレッド・ミゼール以外のビッドの場合、ブラインドの中のカードの点数もビッダーのものとなります。

 ビッドの種類ごとに得点は次のようになります。

ソロ

 61点以上取ったときには、60点を超える1点ごとに2ゲームポイントずつ、ビッダー以外の各プレイヤーはビッダーに支払います。例えば64点を取った場合は 4 x 2 = 8ゲームポイントをビッダー以外の2人が支払い、ビッダーは合計16ゲームポイントを受け取ることになります。

 60点の時には引き分けで、支払いはありません。

 59点以下のときには、60点より少ない1点ごとに2ゲームポイントずつ、ビッダーがビッダー以外の各プレイヤーに支払います。例えば57点だった場合には、3 x 2 = 6ゲームポイントずつビッダーが他の2人に支払うので、合計12ゲームポイント支払うことになります。

ハート・ソロ

 ソロの時と同様に得失点を計算しますが、60点を超える1点ごと、または60点より少ない1点ごとに、2ゲームポイントではなく3ゲームポイントとして計算します。

その他のビッド

 ほの他のビッドでは、そのビッドが成功したときには、ビッドの種類によって決められているゲームポイントを、ビッダー以外の各プレイヤーはビッダーに支払います。そうでない場合は、同じゲームポイントをビッダーがビッダー以外の各プレイヤーに支払います。

 ゲームポイントは次のようになります。

ミゼール 30 ゲームポイント
ギャランティー・ソロ 40 ゲームポイント
スプレッド・ミゼール 60 ゲームポイント
コール・ソロ(ハート以外が切札の場合) 100 ゲームポイント
コール・ソロ(ハートが切札の場合) 150 ゲームポイント

ゲーム

 ゲームがいつ終わるかについての決まりはありません。


フロッグ(Frog)

 やはり、米国でプレイされているゲームです。シックス・ビッド・ソロと同じようにプレイしますが、ビッドと得点が次のように違います。

ビッドの種類

 以下の3種類だけです。

フロッグ(Flog)

 ハートを切札にします。プレイの前に、ビッダーはブラインドを手札に加え、自由に3枚を捨て札することができます。1人で61点以上を取るとプレイ成功となります。

チコ(Chico)

 ビッダーはハート以外のどのスートでも切札として選ぶことができます。1人で61点以上を取るとプレイ成功となります。

グランド(Grand)

 ハートが切札になります。1人で61点以上を取るとプレイ成功となります。

得点

フロッグ

 61点以上取ったときには、60点を超える1点ごとに1ゲームポイントずつ、ビッダー以外の各プレイヤーはビッダーに支払います。

 60点の時には引き分けで、支払いはありません。

 59点以下のときには、60点より少ない1点ごとに1ゲームポイントずつ、ビッダーがビッダー以外の各プレイヤーに支払います。

チコ(Chico)

 フロッグと同様ですが1点ごとに2ゲームポイントとなります。

グランド(Grand)

 フロッグと同様ですが1点ごとに4ゲームポイントとなります。


 2006年8月6日にプレイしました。この種のゲームの中では非常に普通のゲームですが、バランスの取れたゲームです。

 ビッドの種類は、多すぎず少なすぎず、いい感じです。プレイは興味が十分あるが、難しすぎないというところだと思います。

 ただ手札の交換がないので、ソロやハート・ソロ以外のビッドを試みるチャンスが少なく、地味な展開になることが多いように思われました。