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スニッフ(Sniff)

1995/11/17 赤桐

 スニッフは、この前に紹介したセブンロックスに似たドミノのゲームです。

 ヨーロッパ生まれのゲームだということですが、米国ではフィラデルフィアのあたりでよくプレイされているそうです。

 セブンロックスと同じように、最初のダブルからだけしか枝分かれすることができません。最初のダブルは、このゲームではスニッフと呼ばれます。

 以下のルールに書かれていない部分は、ファイブアップ(カンテット)と同じと考えてください。


人数

 2人〜4人。4人ゲームのときには、向かい合った2人がパートナーになります。

最初のドロー

2人ゲーム

7枚

3人ゲーム

6枚

4人ゲーム

5枚

スニッフ(Sniff)

 最初にプレイされたダブルのドミノをこのゲームではスニッフと呼びます。列を4方に伸ばして行くことのできるダブルはスニッフだけです。ファイブアップと同様に、両側にドミノが付いた後で、枝分かれします。

 他のダブルも、通常通り、列の伸びていく方向と直角に置きますが、そこから枝分かれすることはできません。

 なお、親は最初のリードで、ダブルを出す義務はありません。

プレイ中の得点

 ファイブアップと同様に、オープンになっている目の合計が5の倍数ならば得点します。ただし、目の数がそのまま得点になります(5で割ることはありません。)

 ファイブアップやセブンロックスと異なり、最初のダブルつまりスニッフについては、その両側にドミノが付いた状態で、まだ枝わかれしていない目についても、点数を数えます。

 例えば、次のような場合、ピンク色に塗った目をすべて数えます。2+1+4+3=10点となります。

      

 また、両側にドミノが付いた状態で、全く枝分かれしていない状態ならば、スニッフの両方の目を数えることになります。上記の図でもし-がついていないならば、2+1+4+4=11となります。

 スニッフ以外のダブルについては、このような数え方はしません。セブンロックスやファイブアップの場合と同様に、他のドミノが片側にしか付いていない場合に限り、両方の目を数えます。

     

 上記の場合は2+5+(3x2)+5=18となります。

タロンからのドロー

 あるプレイヤーの番において、タロンからドローすることのできるドミノは2枚までです。2枚引いてもプレイできない場合は、パスをします。

 2人ゲームでは、タロンに最後に残った2枚のドミノは、ドローすることができません。3人ゲームや4人ゲームでは、タロンは1枚も残す必要はありません。

プレイ後の得点

 個人戦の場合は、上がったプレイヤーは、他のプレイヤーが持っているドミノの目の合計を得点します。他のプレイヤーは得点しません。

 パートナー戦の場合も、上がった側は、敵側のペアが持っているドミノの目の合計を得点します。上がったプレイヤーのパートナーの手は得点と無関係です。

 ファイブアップのように目の合計を5で割ることはありませんが、一番近い5の倍数に得点を整えます。つまり、1の位が1か2のときは0に、3〜7のときは5に、8か9のときは繰りあがって10になります。なお、これは敵の全員の目の数を合計してから行います。

クローズのときの得点

 プレイヤー全員が続けてパスをして、ハンドが終了したときの得点です。(この状態をクローズと呼びます。あるいは、ブロックハンド(Blocked Hand)というほうが一般的かもしれません。)

 各プレイヤーが自分の手のドミノの目の数を数えて、最も少ないプレイヤー(ペア)だけが得点します。他のプレイヤー(ペア)の得点を合計して、それを上記のように5の倍数に整えて得点します。自分の目の数を差し引く必要はありません。

 全員(全ペア)の目の数が同じ場合は、誰も得点しません。3人ゲームの場合、最も少ない目のプレイヤーが2人いた場合は、もう1人のプレイヤーの目の数を2で割って(小数点以下は四捨五入?)、それを5の倍数に整えたものを2人がそれぞれ得点します。

ゲーム

 ハンドが終わって、250点に達したプレイヤー(ペア)がいた場合、ゲーム終了となります。

 2人ゲームまたは4人ゲーム(パートナー戦)では、勝った側は、自分の側の得点から敵の得点を引いた点数を、負けた側から受け取ります。

 3人ゲームでは、勝ったプレイヤーは、自分の得点から2位のプレイヤーの得点を引いた点数を、そのプレイヤーから受けとり、3位のプレイヤーからも、同様の点数を受け取ります。なお、2位のプレイヤーが3位のプレイヤーから点数をもらうということはありません。