トップに戻る

スータビリティー(Suitabitlty)

2023/7/1赤桐

David Parlet氏が作ったトリックテイキングゲームです。 ルールは氏のホームページによります。


プレイヤー

4人

カード

普通のトランプ52枚を使います。ジョーカーは使用しません。

スートのカードの強さは、強いものから次のようになります。

10

プレイの目的

トリック数を取ることと、罰カードをできるだけ取らないこと。

スートの属性

各スートは次のどれかの属性を持ちます。

  1. 切札スート(Trump Suit): 他のスートのカードより強い(通常の切札
  2. 罰スート(Panalty Suit): このスートのカードは罰カードになり、トリックで取ると得点が減る
  3. 逆スート(Reverse Suit): このスートのカードは強さが逆順になる(が最強~が最弱)
  4. 普通スート(Plain Suit): 何も変わったことのないスート

ディール

最初のディーラー任意の方法で決めます。 次回からは、時計回りに交代します。

ディーラーは1枚ずつ左隣のプレイヤーから時計回りに全部のカードを配ります。 各プレイヤーの手札は13枚になります。

最初の3人の宣言

ディーラーの左隣から時計回りの順に、各プレイヤーは1つのスートを選んで、そのスートを切札スート、罰スート、逆スートのどれかに指定していきます。

一度指定したスートや属性は、再び指定することはできません。 3人でこの指定が終わります。 指定されなかったスートは普通スートになります。

4人目のプレイヤーの宣言

4人目のプレイヤーは指定するこはできませんが、自分の得点方法について、次の選択をすることができます。 あるいは、どれも選択しないこともできます。

  1. 不変(Immunity): 罰カードは無関係になり、1トリック取るごとに5点得点。
  2. 保証(Warranty): 取ったトリックや罰カードに関わりなく、25点得点。
  3. ミゼール(Poverty): 5トリックより少なく取ったトリック数を取ったトリック数のように計算する(4トリック⇒1トリック、3トリック⇒2トリックetc)。 5トリック以上取った時は0点。

プレイ

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行い、時計回りに、トリックテイキングゲームのプレイを次のように行います。

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのうちの1枚を出します。なければどれでも1枚を出します。
  2. 切札がプレイされたら最も強い切札を出したプレイヤー、そうでなければリードされたスートのうち最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックを取ります(そのトリックに勝ちます)。
  3. トリックに勝ったプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のトリックのリードを行います。

得点

各プレイヤーは、取ったトリック数に10を掛け、取った罰カードの数で割り、四捨五入で整数にしたものを得点します。 罰カードを1枚も取っていないときは、割る代わりに10点を加えます。

4人目のプレイヤーで、不変または保証の選択をしたときは、上記に拠らず、選択した内容で計算します。

ゲーム

4ディールで終了、あるいは誰かが250点になったら終了、あるいは任意の予め決めた方法で終了します。

5人ゲーム

ジョーカーを3枚加え55枚とし、11枚ずつ配ります。

同じように4人目まで宣言しますが、5人目は何も宣言できません。 (ただし、4人目が何も選択しなければ、5人目が選択できます)。

ジョーカーはリードされると必ず勝ちます。他のプレイヤーは何を出してもかまいません。

他のプレイヤーがリードしたとき、いつでもジョーカーを出すことができますが、必ず負けます。

3人ゲーム

各スートのを抜いた40枚を使用します。 13枚ずつ配り、残り1枚は表向きにします。

宣言は通常通り3人が行い、4人目のような宣言はありません。

表向きにしたカードが普通スートのカードでなければ、普通スートの同じランクのカードを持っているプレイヤーは、それを表向きにしたカードと交換しなければなりません。

2人ゲーム

各スートのを抜いた28枚を使用します。 14枚ずつ配ります。

宣言は2巡廻ります。 (4回目の宣言では通常のように得点方法を選択できます。)


2023年7月1日、なかよし村でプレイしました。

思った以上に難しいゲームで、トリックを取るのと罰スートのトリックを取らないのとのバランスが大変です。 どちらかというと罰スートを取らないことが大事で、宣言のときもそれをまず考える必要がありそうです。

とは言ってもルールはさほど難しくなく、慣れてくればかなり面白くなるのではと思います。