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テーブルトップ・クリベッジ
(Table Top Cribbage)

1998/8/1 赤桐

 カナダでプレイされているようです。クリベッジの得点システムを利用したゲームです。


プレイヤー

 2人または4人。4人の時には向かい合った2人がパートナーになります。

カード

 52枚の普通のトランプを使います。

ディール

 4人プレイの時には6枚を、2人プレイの時には12枚を各プレイヤーに配ります。配られたカードは裏向きの山にして置いておきます。プレイヤーもその山のカードを見ることはできません。

 次にディーラーは1枚のカードを表向きにテーブルの真ん中に置きます。目印としてその上に硬貨などを置きます。

レイアウト

 プレイによって、テーブルに5枚x5枚のカードの並びを作っていきます。目印の置かれたカードはそのちょうど真ん中になります。

[H8]

 パートナー戦のときには、プレイヤー間を結ぶ線に沿って、5枚のカードからなる列が5つできていると考えます。2人プレイの時には、どちらの方向をそれぞれのプレイヤーの列の方向にするかを決めておきます。片方のプレイヤーが横方向の並びを自分の列の方向だと決めれば、もう一方のプレイヤーは縦方向が自分の列の方向になります。

 プレイのあとには、各チーム(各プレイヤー)のそれぞれの列について、クリベッジの得点の計算を行い、それを合計したものがそのチーム(プレイヤー)の得点となります。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順にプレイを行います。

 プレイの時には、自分に配られた裏向きの山の一番上のカードを取り、レイアウトの空いた場所に置きます。置く場所は今までに置かれているカードと縦、横または斜めに接している場所でなければなりません。もちろん、レイアウトの外に出るような場所に置くことはできません。

 パートナー戦では、プレイのときにパードナーどうしが相談することができますが、最終的な決定を下すのはその番のプレイヤーです。

 すべてのプレイヤーが、全部の裏向きの山をプレイしてしまったら、プレイ終了です。

得点

 各チーム(各プレイヤー)のそれぞれの列について、その列に含まれるカードの組み合わせにより、次のようなクリベッジと同様の得点を計算します。

15(フィフティーン)

 カードの点を足して15になるカードがあると、2点を得点します。カードの点は、は1、絵札は10、数札はその数字のままです。

 例えば、があると、合計が15になるので、「15」の2点を得点します。

 得点は、カードの点数の合計が15になるすべての組み合わせについて計算することができます。

 例えば、S(S)とH(H)とS(S )とC(C)がある場合、SとS、SとC、HとS、HとC通りの15になる組み合わせがありますので、2 x 4の8点を計上できます。

ペア

 同じランクのカードが2枚ある場合には、ペアとして2点を得ます。

 なお、同じランクのカードが3枚以上ある場合は、15の場合のようにすべての組み合わせを計上して、3枚ならば6点、4枚ならば12点となります。3枚のペアの組み合わせのことをロイヤル・ペア、4枚をダブル・ロイヤル・ペアとも呼びます。

シークエンス

 シークエンスというのは、--10-というようにランクの続いたカードのことです。スートは関係ありません。は一番下のカードとして、--というようなシークエンスになります。

 3枚以上のシークエンスになっている場合には、1枚につき1点を得点します。

 例えば、があると3点を得点します。

 得点は、シークエンスになるすべての組み合わせについて計算することができます。

 例えば、SCHDCがある場合には、SHCSDCCHCCDCの4つの組み合わせがあるので、3x4の12点を計上できます。

 ただし、例えば10のカードがある場合、--のシークエンスで3点、--10で3点、合計6点というように計算することはできません。この場合は4枚のシークエンスと考えて、4点を計上します。

フラッシュ(Flush)

 1つの列の5枚全部が同じスートならば5点を得ます。(テーブルトップクリベッジでは4枚のフラッシュは認められません。)

 各チーム(各プレイヤー)の5つの列の得点を合計したものが、そのディールの得点となります。

ゲーム

 あるディールのプレイが終わって、累計点が121点に達したチーム(プレイヤー)があれば、そのチーム(プレイヤー)の勝利でゲームが終わります。

 どちらも121点以上になっていれば、得点の多いほうが勝ちになります。

 目標とする点数を、121点でなく、他の点数にしてもかまいません。