トップに戻る

アグリ(Ugly)

2003/8/2 赤桐

 アグリはオーストラリアでComittee for the Advanced Research into Deck Staticistics(CARDS)という学生グループが1980年代に作ったゲームだそうです。オーストラリアのいくつかの場所でプレイされているようです。

 トリックテイキングゲームですが、ツー・テン・ジャックやネイブのように、取ったほうが良いカードと取らないほうが良いカードがあるゲームです。

 ルールは John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によりました。


人数

 3人または4人。

カード

 普通の52枚のカードを使用します。3人ゲームの場合にはSを取り除いた51枚のカードを使います。

ディール

 最初の ディーラー任意のやり方 で決めます。次回からは時計回りに交代します。

 ディーラーは時計回りに1枚ずつカードを配り、全部のカードを配りきります。各プレイヤーの手札は4人ゲームなら13枚、3人ゲームなら17枚になります。

切札

 配られて自分の手札を見た後、ディーラーの左隣のプレイヤーが切札のスートをきめます。ノートランプ(切札なし)にすることもできます。

交換

 切札が決まった後、各プレイヤーは自分の手札から何枚かのカードを裏向けに左隣のプレイヤーに渡します。(自分に渡されたカードを見る前に、左隣にカードを渡さなければなりません。)

 渡す枚数は最初のディールは1枚です。それ以降は3枚、5枚、7枚というように2枚ずつ増えていきます。

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行い、通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。プレイは時計回りです。

 リードされたスートと同じスートのカードを持っているときは、そのスートのカードをプレイしなければなりませんが、持っていない場合には、どのカードをプレイしてもかまいません。

点数

 次の点数がつきます。

各1トリック1点
SJ-1点
CJ-2点
DJ-3点
HJ-4点

 Dはアグリ・カード(Ugly Card)と呼ばれます。このカード自体には点数はありませんが、このカードを取ると、取ったジャックの点数がすべて2倍になります。ただし、このカードを取ってジャックを1枚も取らないと、トリックの点数が2倍になります(1トリックが2点になります)。

 Cはチャーム・カード(Charm Card)と呼ばれます。このカード自体には点数はありませんが、このカードを取ったら、Dを取っていても、ジャックの点数は2倍にはなりません。もし、このカードとDを取り、ジャックを1枚も取らなければ、トリックの点数は4倍になります(1トリックが4点になります)。

ゲーム

 4人ゲームでは7ディール、3人ゲームでは9ディール行います。最後のディールでは、配られたカードをすべて左隣のプレイヤーに渡すことになります。

 最も累積点数の高いプレイヤーの勝ちになります。