2011/9/3 赤桐
Robert Abbott氏の作ったゲームです。"Abbott's New Card Games", 1963 という本によりました。Robert Abbott氏の作ったゲームは独自のシステムのものが多いですが、これはトリックテイキングゲームの変種です。
4人。
通常の52枚のカード。順位は(強)A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(弱)
カードをドローして最も高いカードを引いた人がディーラーになります(Aが一番強いカードです)。同じランクならば同ランクのプレイヤーで引き直しとなります。
次のディールからはディーラーは順番に左隣に移ります。
ディーラーの左隣から時計回りに、各プレイヤーに1枚ずつ全部のカードを配ります。各プレイヤーの手札は13枚になります。
次のプレイの種類のうちの1つを選んで、プレイすることになります。プレイはビッドによって決まった2人がパートナーになって、残りの2人と対戦します(このあと、パートナー2人のことをチームと呼ぶことにします)。
番号 | 名前 | ルールと得点 |
1 | ハイカード | 切札なし。 1つのスートのカードを最も多く取ったチームが12点得点 (同数なら誰も得点しない)。 |
2 | クラブ | クラブが切札。 1トリック勝つごとに2点得点。 |
3 | ハート・スペード | ハートが切札。 スペード1枚取得につき2点得点。 |
4 | ダイアモンド・ハート | ダイアモンドが切札。 赤いスート(ダイアモンド・ハート)を1枚につきプラス1点。 黒いスート(スペード・クラブ)を1枚取得につきマイナス1点。 |
5 | スペード・クラブ | スペードが切札。 黒いスート(スペードとクラブ)の10とJがプラス5点。 赤いスート(ダイアモンドとハート)の10とJがマイナス5点。 |
6 | クラブ・ローカード | クラブが切札。 各スートのカードの強さの順位が逆になる。 赤いスート(ダイアモンド・ハート)を1枚取得につき1点得点。 |
7 | ハート・ダイアモンド・ローカード | スペードが切札。 クラブ1枚取得につきマイナス2点。 |
8 | ローカード | 切札なし。 1トリック勝つごとにマイナス2点。 |
ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順にビッドを行ないます。
ビッドでは、必ず上記のプレイの種類を宣言します。
2人のプレイヤーが同じプレイの種類をビッドしたとき、この2人がパートナーとなってビッドが終了します。このパートナーをデクレアラーと呼びます。残りの2人もパートナーになり、ディフェンダーと呼ばれます。
1巡してもパートナーが決まらないときには、ビッドを続けます。このとき、最初にビッドしたものと同じプレイの種類をビッドすることはできません。2回目のビッドをしたプレイヤーは、2つのプレイの種類をビッドしたことになります。これにより、遅くても3巡目の最初には、パートナーが決まるはずです。
ビッドのときには、自分の手の内容も含め、自由に話をすることができます。しかし、ビッドが終われば、情報を与えるような話は禁じられます。
実際にプレイするプレイの種類を誰が最初にビッドしたかを確認します。そのプレイヤーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。(最初のリードのプレイヤーはディフェンダーになることもデクレアラーのチームのプレイヤーになることもあります)。
プレイの仕方は普通のトリックテイキングゲームのルールに従います。つぎのようになります:
クラブ・ローカードでは各スートの強さのランクが逆転することに注意してください。
プレイが終わると、各チームは取ったカード(トリック)を合計して点数を出します。この点数をチームの各プレイヤーが得点します(マイナス点になることもあります)。
ディフェンダーのチームがデクレアラーチームよりも得点が高いときには、さらに10点のボーナス点を得ます(同点ではだめです)。
8ディールでゲーム終了です(4ディールで終了などにしてもかまいません)。得点合計の最も高いプレイヤーが勝者となります(同点ならどちらも1位です)。
なかよし村で9月3日にプレイしました。
とても楽しめるゲームでした。どんな手札の場合も、うまくビッドできれば、何とかなります。