1995/12/2 赤桐
ドイツのフルトバンゲンの近辺で行われている、簡単なタロットのゲームです。普通のタロットのゲームと違い、カードの点数ではなく、取ったトリックの数だけが問題になります。
プレイにはチップを使います。プレイヤーはテーブル上にチップを拠出しますが、その場所を「ポット」と呼ぶことにします。John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)で紹介されているゲームです。
2人〜13人が可能ですが、5人〜8人がベストです。
タロットカードから数札をすべて除いた、38枚のカードを使います。伝統的にはツェゴ(Cego)用のタロットカードから数札を除いたものを使用ます。
通常のスートのカードと強さの順位は次のようなります。（強い）キング、クイーン、カバロ、ジャック（弱い）
タロック（切札）のカードとその順位は次のようになります。（強い）スキュース（Skus=愚者）、21、20、19．．．２、１（弱 い）
ただし、10人以上がプレイする場合には、数札を適当に混ぜる必要があります。
最初のディーラーは任意の方法で決めます。ディーラーは時計回りに交代します。
カードは時計回りに、各プレイヤーの手札が4枚ずつになるように配ります。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行います。
プレイヤーは、可能ならばリードされたスートをフォローしなければなりません。フォローできないときには、タロックをプレイしなければなりません。それもできないときに限り、どのカードでも出すことができます。
プレイヤーは、上記の義務の範囲内で、今までに出たどのカードよりも強いカードを出すことができれば、出さなければなりません。（そのようなカードが複数あれば、そのなかのどれを出してもかまいません。）
プレイの方法には、2つのタイプがあります。第１の方法は、ゲーム開始時などのポットにチップがない時に行います。第２の方法は、ポットにチップがある時に行います。
ディーラーがポットに4チップ出してから、ディールします。全員が参加してプレイしますが、1トリックもとれなかったプレイヤーは、4チップをポットに出さなければなりません。（トリックを取ったプレイヤーは、チップを出さなくてもよいだけです。）
やはりディーラーがポットに4チップ加えてから、ディールします。ディーラーの左隣から時計回りに1人ずつ、出るか降りるかを宣言して行きます。プレイは出ることにしたプレイヤーだけで行われます（最初のリードは、時計回りの順で、ディーラーの左隣にいちばん近い、出ることにしたプレイヤーが行います）。
トリックを取ったプレイヤーは、1トリック取るごとに、ポットの４分の１のチップをもらうことができます。
出たのに1トリックもとれなかったプレイヤーは、ポットにあったチップの数と同じ数のチップをポットに出さなければなりません。「ポットにあったチップの数」には、このディールでディーラーが入れた4チップも含みます。