2022/7/2 赤桐
レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダン、フィリピンなどで盛んなトリックテイキングゲームです。スマホアプリもあります。「41」と呼ばれることもあります。
ルールは主に英語版Wikipediaに拠りました。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
普通の52枚のトランプ。
各スートの強さは、(強)A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(弱)です。
最初のディーラーはカードをはドローして最も強いランクのプレイヤーがなります。 同じ強さならそのプレイヤーたちで引き直しです。 次回からはディーラーは反時計回りに交代します。
ディーラーは各プレイヤーの手札が13枚になるように配ります。 1回に配る枚数は1-2-2-2-2-2-2の順、あるいは、1-3-3-3、3-2-2-2-2-2の順です。
ディーラーの右隣のプレイヤーから始め、反時計回りの順に、各プレイヤーは自分が取れると思うトリック数をビッドしていきます。 パートナーゲームですが、パートナーの分は含めないで自分のトリック数をビッドします。 ビッドは各プレイヤー1回だけです。
最低ビッドは2トリックです。0トリックや1トリックをビッドすることはできません。 ただし、累計得点が30点~39点のプレイヤーがいたら、最低ビッドは3トリックになります。 さらに、累計得点が40点~49点のプレイヤーがいたら最低ビッドは4トリックになり、50点~59点のプレイヤーがいたら5トリックになり、というようにどんどん増えていきます。
もし全プレイヤーのビッドの合計が11トリック未満なら、プレイは行わないで配り直します。 ただし、累計得点が30点~39点のプレイヤーがいたら、12トリック未満で配り直しです。 累計得点40点以上のプレイヤーがいたら、13トリック未満で配り直しです。 ディーラーは右隣に交替します。
トリックテイキングゲームを行います。 切札は必ずハートです。 最初のリードはディーラーの右隣で、反時計回りにプレイします。
プレイのルールはごく普通です。つまり:
パートナーゲームですが、得点はプレイヤーごとに得点し記録します。
各プレイヤーはビッドしたトリック数に基づき、次のように得点します。 実際に取ったトリック数がビッドしたトリック数より少ないときはマイナス点の得点となります。 ビッドしたトリック数よりどれだけ多くとっても、あるいはどれだけ少なくても、得点には影響しません。
ビッドしたトリック数 | 累計点30点以上のプレイヤーが いないときの得点 |
累計点30点以上のプレイヤーが いるときの得点 |
---|---|---|
2 | 2点 | 2点 |
3 | 3点 | 3点 |
4 | 4点 | 4点 |
5 | 10点 | 5点 |
6 | 12点 | 6点 |
7 | 14点 | 14点 |
8 | 16点 | 16点 |
9 | 27点 | 27点 |
10(以上) | 40点(または勝利) | 40点(または勝利) |
プレイヤー(個人)の累計得点が41点以上になり、パートナーがマイナス点でなければ、そのチームの勝ちとなります。 そうでなければ、41点以上のプレイヤーがいても、ディールを続けます。
両方のチームが勝利状態になった場合には、勝利条件を51点以上にして、プレイを続けます。
なお、10トリック以上のビッドを行って成功したら、パートナーがマイナス点でないときは、そのチームの勝ちになります(相手チームが勝利状態になっていても)。
Pagat.comでは、フォーティー・ワン(Forty-One/41)として紹介されています。 ルールには次のような違いがあります。
英語版Wikipediaの記述の一部に42点以上が勝利条件とありますが、誤りだと思われます。
11トリック以上のビッドがさらに高得点になることもあるようです。11トリック:44点、12トリック:48点、13トリック:52点など。 この場合、10トリックで勝利というのは無いようです。
あるいは、Pagat.comでは、10トリック:30点、11トリック:33点、12トリック:36点、13トリック:勝利、というのを別ルールとして紹介しています。
パートナーが0点のときも勝利できるかどうかは、はっきりした記述を見つけられなかったのですが、 本文ではとりあえず0点でもOKとしておきました。
勝利条件を51点に引き上げたあと、両方が勝利状態になった場合にどうなるかは、よく分かりません。 勝利条件をさらに10点引き上げるというようにするのでしょうか。 (ビッドの条件も厳しくなるので大変ですが)。
2022年7月2日、なかよし村でプレイしました。
私自身はプレイできなかったのですが、面白くプレイできているようでした。 ただ、1つのグループではビット数合計不足がたくさん起きていました。
私自身はスマホでコンピュータ相手にプレイしたことがあるだけですが、興味深いゲームだと思いました。 ビッドも得点も個人で行うという変わったパートナーゲームですが、 パートナーのことを考えなくても良いわけではありません。 自分がトリックを取るべきか、パートナーに取らすべきなのか、悩ましいこともあります。