2001/3/22 赤桐
簡単な子供の遊びです。'Beat Your Neighbour Out of Doors'とか、'Strip Jack Naked'とか呼ばれることもあるそうです。
完全に運だけなのですが、結構スリリングで楽しめるゲームです。
「戦争」などと同じように、1人が全部のカードを取ってしまうまで続けられるゲームですが、それほど延々と続くわけではありません。 2人ゲームの場合で10分ちょっとで終ることが多いようです(稀には終わらなくなることもあるようですが)。
ルールはRobert Harbin氏の"Waddingtons Family Card Games"という本に従います。
2人以上。
普通の52枚のカードを使います。カードが何枚か欠けていてもかまいません。3人以上でプレイするときには、2組のカードを混ぜ合わせて使ってもよ いでしょう。
ゲームの目的は、すべてのカードを自分のものにすることです。1人が全部のカードを取り、他の全員のカードがなくなるとプレイは終了します。
すべてのカードは、プレイヤー全員がほぼ同じ数になるように、裏向きに分配されます。どのようにして配ってもかまいません。あるいは目分量で分けて もかまいません。
分配されたカードは、裏向きのまま、プレイヤーの前に置かれます。これをプレイヤーの山札と呼ぶことにします。
プレイの説明上、2〜10の数札を「弱いカード」と呼んでおきます。A、 K、Q、Jは「強いカード」と呼んでおきます。
誰が最初にプレイするかは、どのように決めてもかまいません。
最初にプレイする人は、自分の山札の1番上のカードを、1枚表向きにして 場に出します(テーブルの中央に置きます)。このカードが「弱いカード」だ った場合は、時計回りに、次のプレイヤーも自分の山札の1番上からカードを 1枚取って、前のカードに重ねて場に表向きに置きます。
出したカードが弱いカードである間は、このように順に1枚ずつ出していき ます。
場に出したカードが「強いカード」だった場合は、これを出したプレイヤーは、場のカードをすべて取る「権利」を持つことになりますが、実際に取れる かどうかは、まだ分かりません。
「権利」を持ったプレイヤーの次のプレイヤーは、カードを場に何枚か出します(山札から1枚ずつ表向きに出します)。前のプレイヤーのカードが、A の場合は4枚、Kの場合は3枚、Qの場合は2枚、Jの場合は1枚を出さなけ ればなりません。
出したカードがすべて弱いカードだった場合は、「権利」を持っていたプレイヤーが、場に出ているすべてのカードを取り、順序を変えないで裏向きにして、自分の山札の下に入れます(山札に加えます)。次に、そのプレイヤー(場のカードを取ったプレイヤー)が山札の1番上から場にカードを1枚出して、プ レイを再開します。
「権利」を持ったプレイヤーの次のプレイヤーがカードを何枚か場に出すときに強いカードが出ると、まだ全部の枚数を出していない場合でも、その人のプレイは終了します。場札はそのままで、場札を取る権利は最後に強いカ ード出したプレイヤーに移ります。その次のプレイヤーは、最後に出された強いカードの種類により、何枚か出さなければならなくなります。
このようにして、「権利」を持ったプレイヤーの次のプレイヤーが弱いカー ドしか出せなくなるまで続けられ、最後に権利をもっているプレイヤーが場のカードを全部もらうことになります。
プレイの例を多少挙げておきます。プレイヤーabcdがこの順にプレイす るものとします。
山札がすべてなくなったプレイヤーは、プレイを終ります。ただし、最後の カードが強いカードだった場合は、場札を取ることができれば、プレイを続けることができます。
強いカードを出したプレイヤーの次のプレイヤーがカードを出している途中 で山札がなくなった場合は、最後に出したカードも弱いカードであれば、そのプレイヤーはプレイ終了となり、「権利」をもっているプレイヤーが場札を取ります。