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ブラックジャック(Blackjack)

2026/1/10 赤桐

ブラックジャックはフランスのバンテオン(Vinte-et-Un=21)と呼ばれる古いゲームに由来しています。 20世紀になってから、イギリスやアメリカで盛んになりました。 現在では、世界中のカジノでプレイされていますが、アメリカを中心に家庭でもプレイされます。21(トウェンティ・ワン)とも呼ばれます。


まず家庭ゲームのルールを紹介します。

カードとカウンター

52枚の普通のトランプを使います。ジョーカーがあれば、目印のために使います。 カードは次の点数を持ちます。このゲームでは、スートは関係ありません。

各プレイヤーは同じ額のポーカーチップ(または他のカウンター)を持ちます。

プレイヤー

2人以上。

プレイの目的

プレイヤーは2枚以上のカードを受け取ります。 受け取ったカードの点数の合計ができるだけ21点に近づくようにします。 ただし、21点を超えたら、必ず負けになります。

ディーラー

最初のディーラーは任意の方法で決めます。 正式な決め方としては、次のようなものがあります。

誰でも良いのでカードをシャッフルして、誰かにカットしてもらい、プレイヤー全員に1枚ずつ表向きに何度でもカードを配っていきます。 最初にエースを配られたプレイヤーが最初のディーラーになります。 

ディーラーは、決められた回数(例えば5回)のディールを続けて行ったあと、左隣のプレイヤーに交替します。

ディーラーは、カジノの胴元と同じように、他のすべてのプレイヤーと対戦することになるので、バンカー(Banker)とも呼ばれます。

シャッフル

ディーラーは、ジョーカー以外のカードをシャッフルして右隣のプレイヤーにカットしてもらいます。 カットされたカードを1つの束にしたあと、カードの束の一番下に、ジョーカーを表向きに入れます。 ジョーカーがないときには、一番上のカードを取って全員に見せたあと、 カードの束の一番下に表向きに入れます。

プレイ終了後、プレイで使ったカードは、配り残りのカードの下に表向きに入れます。 次のディールは、カードをシャッフルしないで行います。配っているときに表向きのカードが出てきたら、残りのカードをシャッフルして使います。

ディーラーは、次のディールでカードが足りなくなると思ったら、シャッフルし直してもかまいません。 ディーラーが替われば、シャッフルし直します。

ベット

ディーラーは自分のディールの番が始まるとき、ベットの最低額と最高額を決めておきます。 各ディールの前に、これを変更してもかまいません。 各プレイヤーはディールの前に、この最低額・最高額の範囲内で、ポーカーチップをテーブルに出してベットを行います。

ディール

ディーラーはまず、左隣から時計回りに、自分外の各プレイヤーに1枚ずつ裏向きのカードを配り、自分には表向きに1枚を配ります。 そのあと自分を含む全員に1枚ずつ裏向きのカードを配ります。

プレイ

まず、ディーラーは自分のカードを見て、Aと10点のカードの組み合わせだったら、裏向きのカードを表にして、それを宣言します。 これをブラックジャック(Blackjack)またはナチュラル(Natural)と呼びます。 このとき、ディーラーはすべてのプレイヤーのチップを受け取ります。 ただし、ほかのプレイヤーも同じようにブラックジャックになっていたら、引き分けとなり、そのプレイヤーはチップを自分に戻します。

そうでない場合は、ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りにプレイを行います。

このプレイヤーのカードがブラックジャックになっていたら、カードをすべて表向きにして、そのことを宣言します。 ディーラーからベットしたチップの2倍の額のチップをもらい、このプレイヤーのプレイは終わります。 そうでないときは、プレイヤーは次のどれかの宣言を行います。

ステイ(Stay)

ディーラーから追加のカードをもらわないという宣言です。このプレイヤーのプレイは終了します。

ヒット(Hit)

ディーラーから1枚のカードを表向きにもらいます。 このカードの点数を加えて合計点が21 点より多くなったら、バースト(Burst)となります。 プレイヤーはそのことを宣言して、自分のカード全部を表向きにしなければなりません。 ベットしたチップはディーラーのものになり、プレイは終了します。 なお、このあとディーラーもバーストとなることがありますが、その場合でも、ディーラーに渡したチップは戻ってきません(ディーラーの勝ちのままです)。

合計点が21点以内なら、再びヒットを宣言するか、ステイを宣言します(合計点が21点以内のときには繰り返しヒットすることができます)。

ディーラーのプレイ

ディーラー以外のプレイが終わったら、ディーラーは同じようにプレイを行います。そのあと、全員のカードを表向きにします。

ディーラーがバーストした時は、バーストしていないプレイヤー全員に、ベットした額と同じだけのチップを支払います。 そうでないときは、ディーラーのカードと他の各プレイヤーの手札を比べて、次のようにします。

  1. ディーラーの合計点数のほうが21に近いとき: プレイヤーのチップをディーラーがもらいます。
  2. プレイヤーの合計点数のほうが21に近いとき: ディーラーがプレイヤーにベットした額と同じだけのチップを支払います。
  3. 同じ合計点数のとき: 引き分けとなり。プレイヤーはベットしたチップを自分に戻します。

別ルール

オプショナル・ルール

家庭用ゲームでは、次のようなオプショナル・ルールもよくおこなわれます。すべてディーラー以外に適用されるルールです。

ファイブアンダー(Five Under/Five Card Charlie/ごした)

カードを5枚配られて、バーストにならなければ、ディーラーの点数に関わりなく、2倍のチップを受け取るというルールです。 6枚でバーストにならなければ3倍、7枚なら4倍というように増えていきます。(6枚:4倍、7枚:8倍、8枚:16倍というルールもあります。)

6・7・8

6、7、8のカードで合計21点になったとき、ディーラーの点数に関わりなく、2倍のチップを受け取るというルールです。

7が3枚

7のカード3枚で合計21点になったとき、ディーラーの点数に関わりなく、3倍のチップを受け取るというルールです。


カジノ・ゲーム

カジノでのゲームは家庭ゲームと次のような違いがあります。

  1. 2組~8組のカードを使用します。 カードは混ぜてシャッフルしたあと、シュー(Shoe)と呼ばれる容器に入れられ、そこからカードを配ります。 再シャッフルはカジノ側の任意のタイミングで行います。
  2. ディーラーは固定です。カジノの従業員が行います。
  3. プレイヤーはいくつかのベットを別に行って、何人か分のプレイを行うこともできます。
  4. 各プレイヤーに配られるカードはすべて表向きです。ディーラーには1枚裏向き、1枚表向きに配られます。
  5. プレイヤーがブラックジャックの時は2倍ではなく1.5倍のチップを受け取ります。
  6. ディーラーは自分のカードをすべて表向きにしてからプレイします。 合計点数が17点かそれ以上ならば必ずステイし、16点以下ならば必ずヒットします。 このときは11点と数えてバーストしなければ11点と数え、バーストするようなら1点と数えます。
  7. 以下のようなルールが追加されます。

スプリット(Splitting Pairs)

配られた2枚が同じ点数のカードだったとき、この2枚を2人分のカードのように2つに分けて、それぞれにもう1枚配ってもらうことができます(同じ点数というだけではだめで、同じランクのカードでなければならないというルールもあります)。 最初のベットと同じ額を、分けた方にもベットしなくてはなりません。 プレイも、それぞれについて2人分行います。   スプリットのあとに配られたカードも同じ点数だったときに、再びスプリットすることができるルールと、出来ないルールがあります。

をスプリットしたときは、ヒットすることはできず、配られた2枚のカードで勝負しなければなりません。 また、をスプリットしたあとに10点のカードが配られても、ブラックジャックとはならず、単に21 点となります。

スプリットのルールは家庭ゲームでも採用されることがあります。

ダブルダウン(Double Down)

プレイヤーは自分のプレイの番の最初に、ダブルダウンを宣言して、ベットを2倍にすることができます。 この場合、1枚だけカードが追加で配られます。ステイすることや、2枚以上ヒットすることはできません。

保険(Insurance)

ディーラーに配られた表向きのカードがだったとき、ディーラーは、裏向きのカードを見る前に、保険をかけるかどうかプレイヤーに聞きます。

プレイヤーは自分のベットの半額にあたるチップを保険として出すことができます。 このとき、ディーラーがブラックジャックになったら、保険の2倍の額がもらえるので、元のベットは取られますが、差し引きゼロになります。 ブラックジャックにならないときは、単に保険のチップが没収されます。

降伏(Surrender)

自分の番の最初に、ヒットもステイも宣言する前に、降伏を宣言することができます。 降伏した場合は、ベットしたチップの半分をディーラーに支払い、半分を自分に戻します。