2016/10/1 赤桐
ブラジルでプレイされているトルッコの一種のゲームです。ルールはJohn MaLeod氏のサイト(http://www.pagat.com/)によります。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
普通のトランプから各スートの8、9、10を除いた40枚のカードを使います。 元来はポルトガルのカードを使っていたと思われます。
このゲームでは4枚の特別に強いカードがあります。それをマニリャシュ(manilhas)と呼びます。強い順に次の4枚です:
zap escopeta espadiha pica-fumo
それ以外のカードの強さの順位は次の通りです。スートは関係ありません:
3、2、A(スペード以外)、K、J、Q、7(スペードとクラブ)、6、5、4(クラブ以外)
パートナーはどのようなやり方できめてもかまいません。カードによってきめるときは、ドローして高位のカードを引いたプレイヤー2人がパートナーになり、残りの2人もパートナーになります。ことのきは高位のランクから順に、K、J、Q,7、6、5、4、3、2、Aになります。
先に12点を得点したチームの勝ちになります。
最初のディーラーは何かの方法で抽選できめます。例えば、ドローして最も低位のカードを引いたプレイヤーがなります。ディーラーはディールごとに反時計回りに交代します。
ディーラーはまずカードをシャッフルしますが。これは必ずリフル・シャッフルでなければなりません。カードを2つの束に分けて、ほぼ交互にカードを落としていくやりかたです。他の方法でシャッフルしてはいけません。また、必ずテーブルの上でシャッフルしなければなりません。
ディーラーは左隣のプレイヤーにカードをカットしてもらいます。カットするプレイヤーはカードの束を2つに分けます(3つとかにしてはいけません)。カットしたプレイヤーは、カードを上から配るか下から配るかをディーラーに指示します。下から配るときはカードの一番下から順に配っていきます。
ディーラは、まず右隣のプレイヤーに3枚のカードを配ります。右隣のプレイヤーは次の3つの選択肢があります。
上記の2か3が選ばれたら、ディーラーは再びこのプレイヤーに3枚のカードを配ります。これは繰り返すことができますが、次の制限があります。
右隣のプレイヤーが配られたカードを手札にしたら、次に向かいのプレイヤー(パートナー)に3枚配り、次に(手札をわたされていなければ)左隣のプレイヤーに3枚くばり、最後に自分に3枚配ります。右隣のプレイヤー以外は、配られたカードを必ず手札にしなければなりません。
ディーラーの右隣が最初のリードを行います。トリックテイキングゲームですが、同じスートをフォローする必要はなく、どのカードを出してもかまいません。スートに関係なく強いカードが勝ちます(マニリャシュと呼ばれる4枚が特に強く、3がそれに続くことに注意してください)。通常通り、勝ったプレイヤーが次のリードを行います。
プレイヤーはカードを表向きにプレイする代わりに裏向きにプレイすることもできます。裏向きにプレイしたカードは決して勝つことはありません。単なる(心理?)作戦上のものです。裏向きにプレイしたカードは裏向きに捨て札されます。
1つのトリックで最も強い同じ強さのカードが2枚以上あった場合には、引き分けとなります。次のリードは最初にそのランクのカードをプレイしたプレイヤーが行います。ただし、それらのカードが同じチームのプレイヤーのものであった場合には、そのチームの勝ちとなります。やはり、次のリードは最初にカードを出したほうのプレイヤーが行います。
プレイで勝ちとなるのは次のチームです:
プレイの勝敗が明らかなときは、それ以上プレイしません。勝ったチームたチームは1点を得点します。
プレイヤーは誰でも、自分のプレイの番のとき、プレイの前に、トルーコを宣言することができます。
トルーコはプレイの結果の点数を3点にしようという提案です。それだけでなく、プレイの結果が、それより前のトリックの結果にかかわらず、プレイ中のトリックの勝敗だけで決まることになります。
トルーコがあったら、各チームのパートナーどうしは、話し合ってもかまいません。通常は、トルーコを宣言したプレイヤーの次のプレイヤーが次の応答の宣言を行いますが、もう1人のプレイヤーでもかまいません。
レトルーコの宣言に対しては、相手チームのプレイヤーは誰でも、上記の3つの宣言のどれかを応答します。レトルーコを応答すると点数はさらに3点上がり、その相手チームは同様に応答しなくてはならなくなります。降参のときは、レトルーコの宣言の前の点数を相手チームが得ることができます。例えば、最初のレトルーコの後ならば3点になります。
なお、トルーコがあった後のプレイで再びトルーコを宣言することはできません。
トルーコやレトルーコのときのトリックのプレイで引き分けになった時には次のようになります。
同じチームのプレイヤーはプレイ中に話し合ってもかまいませんが、手札の内容は、たとえあいまいにでも話してはなりません。
しかし、身振りや手ぶりでそのような情報を伝えることは可能です。どのような身振りが何を意味するのかをきめておいてかまいません。
どちらかのチームが11点になったら、次のディールから次の特別ルールが適用されます。
両方のチームが11点になったら、プレイヤー全員は配られたカードを裏向きのままにしておき、見ることはできません。プレイでは、必ず上のカードから順に出していきます。
2006年4月1日になかよし村でプレイしました。
ルールは結構面倒ですが、酒を飲みながらプレイするのがちょうど良いような軽いゲームという印象です。 といっても、かなりの戦略性も持ちうるゲームなので、慣れてくればかなりの駆け引きが楽しめると思います。