2002/11/2 赤桐
David Parlett氏が作ったカードゲームです。インターネットの http://www.davidparlett.co.uk/ で紹介されています。
3人〜7人。
3人プレイの場合には普通の52枚のトランプから10、9、8のカードを取り除いた40枚のカードを使います。4人以上の場合には普通の52枚のトランプを使います。
各プレイヤーはビッドのために、取り除いたカードや別のパックから、各スートのカードを1枚ずつ持ちます。
各スートのカードの強さの順位は、強いものから順にA、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2です。
最初の ディーラーは任意のやり方で決めます。ディーラーは ディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りに、1枚ずつできるだけ全部のカードを配ります。ただし、各プレイヤーは同じ数の手札でなければなりませんので、余ったカードは裏向きのままテーブルの横に置いておきます。
各プレイヤーは、手札を見たあと、ビッド用のカードを裏向きにテーブルに置きます。用意ができたら、ビッドするスートのカードを一斉に表向きにします。
各プレイヤーは自分のビッドしたスートをできるだけ取らないようにプレイすることになります。
プレイヤーはビッドカードを全く表向きにしないこともできます。これは、1トリックも取らないようにするというビッドになります。ミゼールのビッドと言います
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードをして、通常のトリックテイキングゲームを行います。
切札はありません。リードされたスートがあれば出さなければなりませんが、なければどのカードを出してもかまいません。リードされたスートで最も強いカードを出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
配り残りのカードがあった場合、最後のトリックに勝ったプレイヤーがそれも取ります。
ビッドしたスートのカードをバグと呼びます。
取ったトリック数に10を掛けて、取ったトリックに含まれているバグの数で割ったものが得点となります。少数位以下は切り捨てます。例えばクラブをビッドしていた場合、3トリック取って、その中にクラブが4枚あれば、3 x 10 / 4 = 7 が得点となります(余りは切り捨てられます)。
取ったトリックにバグが含まれていない場合には、取ったトリック数に20を掛けたものが得点となります。
全トリックを取った場合には、バグに関係なく100点が得点できます。他のプレイヤーは全員0点になります(ミゼールのビッドをしていたプレイヤーを除く)。
1トリックも取らなかった場合には、30点の得点となります(上記の場合と、ミゼールのビッドの場合を除く)。
ミゼールのビッドをしていた場合には、1トリックも取らなかった場合には100点の得点、そうでない場合には0点となります。
ディールが終わって、あらかじめ決めていた点数(例えば250点)に誰かが達したらゲーム終了とします。
1枚かそれ以上の枚数のジョーカーを入れることもできます。ジョーカーを取るとバグになります。 ジョーカーはリードされたスートを持っていないときだけ出すことができます。このときジョーカーは勝つことはありません。 ジョーカーはリードすることもできますが、必ず勝ちます。このとき他のプレイヤーはどのカードでも出すことができます。
同じスートをビッドしたプレイヤーはパートナーになります。取ったトリックはいっしょにされます。いっしょになったトリックに基づいた点数を、パートナーのそれぞれのプレイヤーが得点します。
ただし、ミゼールのビッドのプレイヤーが何人かいても、パートナーにはなりません。