1998/3/31 赤桐
このゲームは Ronald Corn氏が作ったもので、Sid Sackson氏の著書"Card Games Around the World"で紹介されています。
2人〜8人
2人から5人のときは、52枚の普通のトランプを使います。6人から8人のときには、52枚のカードを2組まぜて使います。
プレイヤーは、プレイの前に、手札の中から3枚のカードを裏向きに置いておきます。
プレイの目的は、裏向きのカードに含まれているスートの点数のあるカードを、できるだけたくさんテーブル中央に置くことです。
各プレイヤーに、1枚ずつ、8枚のカードを配ります。残りのカードは山札となります。
カードを配られたら、各プレイヤーは3枚のカードを手札から選び、自分の近くに裏向きに置きます。これが「宝を埋める」ことになります。
どのカードを選んでもかまいません。選んだカードは、スートだけが得点のときに問題になります。
このあと、ディーラーの左隣のプレイヤーから順にプレイを行います。
プレイの最初に、山札から1枚を引きます。そのあと、手札から1枚のカードをテーブル中央に出します。
テーブル中央では、同じスートのカードを表向きに重ねて置きます。つまりスートごとに4つの山ができることになります。山は下のカードが見えないように重ねます。この山は全プレイヤーで共有します。
数札つまり1(A)〜10と、絵札つまりJ、Q、Kとはプレイのしかたが違いますので別々に説明します。(Aはこのゲームでは1として扱われます。)
次の2種類のプレイのしかたを選択できます。
同じスートの山に単に重ねて置くだけです。そのスートの山がテーブルになければ、空いているところにおいて、そのスートの山の最初のカードとします。
プレイしたスートの山の一番上のカードが数札であるときに、そのカードとプレイしたカードの数字の合計が11になる場合には、そのカード(1枚)を除去します。除去されたカードとプレイされたカードはいっしょにして、裏向きに捨てられます。
例えば、クラブの山の一番上のカードが8だった場合、3をプレイすると、8を除去することができます。(除去しないで、3を単に重ねてもかまいません。)
次の2種類のプレイのしかたを選択できます。
単に絵札をそのスートの山に重ねるだけです。その絵札と、それより下にあるすべてのカードは除去されなくなります。
そのスートの山がテーブルにないときに絵札を出した場合、数札の場合と同じようにそのスートの山の最初のカードとなります。
プレイされたスートの山の一番上のカードが数札だった場合、その数札(1枚)を除去します。除去されたカードとプレイされたカードはいっしょにして、裏向きに捨てられます。
山札の最後のカードを引いたプレイヤーのプレイが終わると、各プレイヤーは、自分の5枚の手札から1枚を選び、「宝を埋めた」カードに加えます。つまり、プレイの最初に3枚裏向きに置いたのと同じところに1枚を裏向きに置きます。
そのあと、山札からはもう引くことはできませんが、通常のようにプレイを続けます。
全員の手札がなくなったら、プレイ終了です。
2人でプレイしている場合には、山札がなくなったときでなく、テーブル中央のカードの枚数が10枚になったときに、各プレイヤーは手札から1枚のカードを「宝を埋めた」カードに加えます。
もし、10枚になったのに気がつかなければ、プレイヤーの誰かが気がついた時点で「宝を埋め」ます。
まず、テーブル中央の各スートの山の点数を計算します。山の点数は、その山に含まれる数札の数字を全部加えたものです。絵札は点数になりません。
例えば、スペードの山に、5、9、A、K、3、Qがあると、5+9+1(A)+3=14点となります。
つぎに、各プレイヤーは、自分の「宝を埋めた」カード1枚につき、そのスートの山の点数を得点します。
例えば、2枚と1枚と1枚を埋めていた場合、スペードの山札の点数が14、ハートの山札の点数が8、クラブの山札の点数が20だとすれば、2枚で 14x2 = 24点、1枚で8点、1枚で20点、合計52点となります。
ディールが終わってプレイヤーの誰かの累計点が次の点数に達していたら、ゲーム終了となります。最も累計点の多いプレイヤーが勝者となります。
2人〜5人ゲームの場合 | 300点 |
6人〜8人ゲームの場合 | 500点 |
同点ならば、全員でもう1ディール行います。
2人ゲームの場合、もしかしたら、山札がなくなったときにも、もう1枚「宝を埋める」のかもしれません。