2018/4/7(2022/8/30改訂) 赤桐
イタリアのリグーリア州で生まれたゲームです。スコパのかなり複雑なバリエーションになります。
ルールはイタリア語Wikipedipadia(英語自動翻訳)によります。
2人または4人。4人のときは向かい合った2人がパートナーになります。
通常の52枚のカードの各から8、9、10のカードを除いた、40枚のカードを使用します。
正式にはジェノバ・パックのカードを使いますが、8、9、10がないだけで、 スートも絵札も普通のトランプと変わりません。インデックスはありませんが。
Aは1点、ほかの数札はその数字通りの点数を表します。 J、Q、Kはそれぞれ 8、9、10の点数を表します。 (これらの点数はプレイの時に使いますが、そのまま得点になるわけではありません)。
最初のディーラーは任意に決めます。次回からは時計回りに交代します。
ディーラーは、自分の左隣から始めて、時計回りに1枚ずつ、各プレイヤーに3枚のカードを配ります。 そのあと、場にに4枚を表向きに配って場札とします。 残りのカードは、裏向きのままテーブルに置いておきます。
場札に2枚以上のAがあれば、配り直します。
場札の合計点数が15点または30点ちょうどのときは、ディーラーは場札をすべて取ることができます。(手札に入れるのではなく、取ったカードとします)。 15点ちょうどのときはディーラーは1ゲーム点を得ます。30点ちょうどのときは2ゲーム点を得ます。
7(マッタ/matta)はこのためにワイルドカードとして使用できます。 つまり、1点から10点までのどの点数としても使いえます。
プレイが進み、全プレイヤーの手札がなくなったときに、配り残しのカードがあれば、ディーラーはそこから3枚ずつ各プレイヤーに配ります。 (最初と同じディーラーが配ります)。 全プレイヤーが手札をすべて使いきり、配り直すカードもなければ、プレイは終了です。
手札から1枚を出して、場札を取っていくことがプレイになります。
プレイの目的は、できるだけ多く取ることですが、特に高い点数が得られるカードを取るようにします。 また、場札を全部取った場合、さらに得点になります。
ディーラーの左隣から時計回りの順にプレイを行います。
プレイヤーは、手札から自由に1枚をテーブルに出します。出したカードで場札を取ることができたら、 その場札と出したカードをまとめて、プレイヤーの前に裏向きに置きます。 これが、取ったカードになります。 取ったカードは、もうプレイには使われません。
カードを1枚出しても場札を取ることができなかった場合には、出したカードはそのままテーブルに置かれて、場札になります。
どちらにしても、手札から1枚プレイすると、そのプレイヤーの番は終わります。
場札の取り方は以下の通りです。
出したカードと同じランク(点数)のカードが場にあれば、そのカードを取ることができます。
同じランクのカードが何枚か場にあった場合には、そのうち1枚だけを取ることができます。
何枚かの場札の点数の合計が、プレイしたカードの点数に等しくなれば、それらの場札を取ることができます。
1枚または何枚かの場札の点数とプレイするカードの点数の合計が15点のとき、 それらの場札を取ることができます。 各カードの点数は上記と同じです。
Aをプレイすると場のすべてのカードを取ることができます。
ただし、場にカードがなければ、何も取れず、Aは場に置かれます。 また、場にAがあるときにAをプレイした場合は、場にあるA1枚だけか、合計して15点になるカードを取ることができるだけです。
いくつかの取り方が可能な場合には、そのうち1種類の取り方だけを選んで取ることができます。 スコポーネなどのルールとは違い、ペアによるとり方ができても、他の取り方を選ぶこともできます。
ただし、Aを出した場合は、全部取ることができれば、そうしなければなりません。
出したカードで何かを取ることができれば、必ず取らなければなりません。 ただし、最も多い枚数を取らなければならないわけではありません。
プレイで場札を全部取ってしまうことを、スコパ(Scopa)と呼びます。 Aを出して取った時もスコパになります。
スコパは1点の得点となりますが、得点はプレイが終わってから計算するので、記録しておくために、 取ったカードの中の1枚を表向きにしておきます。
ただし、一番最後のプレイで場札を全部取っても、スコパにはなりません。 (配り残りのカードがないとき、最後にプレイするプレイヤーの最後のプレイだけです。)
最初または手札がなくなったあとのディールで、 配られた3枚のカードが次のどれかだった時は、 それらのカードを最初にプレイする直前に宣言して、 すべて表向きにすれば、得点になります。
バルセガとデチーノのどちらにも当てはまったら、両方の得点が得られます。 カードは最後まで表向きにしたままプレイします。
7(マッタ)はデチーノのためのワイルドカードとしても使用できます。 つまり、AからKまでのどのランクの代わりにでも使えます。 プレイするときにはそのランクのカードとして使わなければなりません。 捨て札となっても、そのランクのままです。
全プレイヤーが手札をすべて使いきったら、プレイは終了です。
残った場札は、最後に場札を取ったプレイヤーのものとなります。
プレイのあと、取ったカードにより、次のゲーム点がつきます。(得点の点数は、プレイでカードを取る時の点数とは違います。)
チームで取ったカードはすべていっしょにして、そのチームに対する得点を計算します。
7(マッタ)は単なるハートの7として得点計算します。
カードの枚数をたくさん取った方のチームが得点します。同じ枚数ならば、誰も得点しません。
ダイアモンドの枚数をたくさん取った方のチームが得点します。同じ枚数ならば、誰も得点しません。
7を取ったチームが得点します。
各カードには、プライムの得点だけのための次のような点数があります: A:16点、2:12点、3:13点、4:14点、5:15点6:18点、7:21点、J:10点、Q:10点、K:10点です。
まず、各チームは、自分の取ったカードの中から、各スートについて、プライムのための点数の最も高いカードを抜き出します。その後で、抜き出したカードのプライムのための点数を合計します。
こうして得られたプライムのための点数の合計が多かった方がプライムの得点(1点)を得点します。同点ならば、どちらも得点しません。
プレイ中のスコパの回数1回ごとに、1点を得点します。
さらに、1つのチームが次のようなカードを取ったら、ボーナス得点があります。
J、Q、Kを取っているとき。
A、2、3を取っていたら3ゲーム点。 さらに4、5、6と続いていたら1点ずつ追加。 最高6までで6ゲーム点。
得点を計算して、どちらかのチームの累計得点が51点かそれ以上になっていたら、ゲーム終了です。得点の高いチームが勝者となります。
もし同点ならば、前回のディールまでの累計点から、チームが、カード、デナリ、セッテベッロ、プリミエラ、スコパ、ボーナス得点の順に同時に加算していき、 最初に51点に達したチームの勝ちとなります。
ただし、1つのディールで1つのチームが全カードを取ったら、累計点に関係なくそのチームの勝ちになります。
2018年4月7日、なかよし村でプレイしました。
ルールは結構複雑ですが、手札も少なく、軽いゲームです。 とはいえ、出たカードを覚えていたら、相手の手を推察することは役に立ちます。 やはりAがあると、有利です。
2022年4月にPagat.comにこのゲームのルールが載りましたので、ルールを確認し、修正しました。
私の記述とは次のような点が違っていて、イタリア語WikipediaもPagat.comの内容もそれと同様であることが分かりましたので、Pagat.comに合わせました。 (イタリア語Wikipediaの記述が私が見たときと変わったのか、私が間違えただけなのかは、確認できていません。)