トップに戻る

デモクラシー(Democracy)

2016/11/5 赤桐

アメリカのオハイオ州クリーブランドのテーブルトップ・ボード・ゲーム・カフェでプレイされているゲームの1つだということです。 トリックテイキングゲームのようにトリックを取ることが目的ですが、カードは同時に裏向きに出します。 ルールはPagat.comによります。


プレイヤー

2人~6人(3人~5人がベスト)

カード

普通のトランプからのカードをすべて抜きます。 さらに、プレイ人数により、次のようにジョーカーを1枚または2枚加えます。

カードの強さは、次のようになります。

  10

カードの点数と呼び名は次の通りです。

カード 点数 呼び名
5 族長・酋長(Chief/Tribe Leader)
4 副族長・族長の妻(Vice Chief/Chieftainess)
3 大臣・戦士(Ministers/Warriers)
2 貴族・狩人(Noblemen/Hunters)
10 1 小作人・農夫・子供(Peasants/Farmers/Children)
0 村の阿呆・飲んだくれ・ロバ(Village idiot/Village drunk/Donkey)

1つのスートの点数の合計点は25点になります。ジョーカーは0点です。

ディール

プレイは2回に分けて行われます。1日目と2日目です。 ディーラーはシャッフルしたあと半分のカードを1日目に配り、1日目のプレイが終わったら、残りのカードを配ります。

カードは1枚ずつ配りますが、各プレイヤーだけでなくテーブル中央にもプレイヤーに配る枚数と同数を配ります。 これを「投票プール(Voting Pool)」と呼びます。

各プレイヤーに配る枚数は、プレイ人数により、次のようになります。

プレイ

ディーラーは投票プールの一番上のカードを表向きにします。 そのスートのカードが切札になります。 ジョーカーが表向きになったときは、切札はありません。

各プレイヤーは手札から1枚のカードを裏向きに出します。どのカードを出してもかまいません。

全員のカードが揃ったら、表向きにして、次のルールに従い、誰が勝つかを決めます。 (投票プールのカードはプレイされたカードのうちには含まれませんが、取ることができます。)

勝ったプレイヤーは、プレイされたカードと表向きになった投票カードをすべて取ります。 取ったカードは裏向きに自分のそばに置きます。手札には入れません。

切札が出ていない場合は、2人以上のプレイヤーが同じ強さの最も強いカードを出すことがありますが、 この場合には、最も強いカードを出したプレイヤーは自分の出したカードだけを取ます。 残りのカードは裏向きに捨て札されます。

ジョーカーは最も強いカードつまりと同じ強さですが、切札にはなりません。 つまり、切札が出ていたら負け、そうでなければ勝つか引き分けになります。

こうして、全部の手札を使い切るまで、同じようにプレイを続けます。 毎回、投票プールの一番上を表向きにしするので、切札が変わります。

1日目が終わったら、再ディールを行ったあと、2日目のプレイを行います。 2日目が終わったら、プレイ終了です。

得点

プレイが終わったら、各プレイヤーは、スートごとに取ったカードの点数を合計します。

各スートについて、13点かそれ以上を取っていたら、1点の部族点(tribe)を獲得します。

ゲーム

ディールが終わって、部族点の累計があらかじめ決めていた点数(5点、7点、10点など)に達していたらゲーム終了です。 最も部族点の累計点が高いプレイヤーの勝ちになります。


バリエーション

カードをすべて配りきって、1日でプレイすることもできます。

バッド・キャッチ(Bad Catch)

1日目に配られたカードがすべて1点のカード(10)であったときは、要求すれば、配り直しになるというルールです。 これをバッド・キャッチと呼びます。 このような手を配られたプレイヤーは、1点の部族点を得ることができます。 なお、0点のカード(、ジョーカー)が含まれていると、バッド・キャッチになりません。

ハイ・ステーク

バッド・キャッチの状態のプレイヤーが、配り直しを要求しないでプレイした場合、 各スートで13点以上を獲得した時、部族点が1点ではなく2点(または3点)ずつもらえるというルールです。

得点計算を行うときに宣言すればよいのですが、もし1日目に配られたカードがバッド・キャッチでなければ、部族点が5点または10点マイナスになったらり、 部族点の累計が0点に戻されたり、ゲームから追い出されたり、1ヵ月の洗濯の義務を負わされたりします。

ゴースト(Ghost/Klepto)

投票プールでジョーカーが表になったとき、各プレイヤーが左隣のプレイヤーの手札から1枚を見ないで引き、 それを獲得したカードとするというルールです。

ディーラーが、そのときに、通常のルール(切札なしのプレイ)を行うか、このようなプレイを行うかを決めることができるというルールにすることもあります。

ダミー・ジョーカー(Dummy Joker)

ジョーカーを最も弱いカード(よりも弱いカード)とするというルールです。

スート・スイープ

1つのスートの全カードを取ったとき、1点ではなく2点の部族点を得るというルールです。

2点の部族点を得るためには1日目が終わった時に宣言が必要で、 宣言があると、そのスートで13点以上取っていても全カードを取らなければ部族点は0点になるというルールにすることもあります。


2016年11月6日に、なかよし村でプレイしました。