2003/1/4 赤桐
2005/8/21改訂
David Parlett氏が作ったカードゲームです。インターネットの http://www.davidparlett.co.uk/ で紹介されています。
2人〜4人。まず2人ゲームを紹介します。
普通の52枚にジョーカーを2枚加えた54枚のカードを使います。このゲームではジョーカーはバンパイアと呼ばれます。
最初の ディー ラーは任意のやり方で 決めます。ディーラーはディー ルごとに交代します。
最初のディーラーは自分が「クイーンのプレイヤー」になるか「キングのプレイヤー」になるかを決めます。もう1人は、ディーラーが選ばなかったほうになります。
ディーラーは1枚ずつ4枚のカードを各プレイヤーに配ります。さらに次のカードを1枚テーブル中央に表向きに置きます。
プレイにおいては、テーブルに3列X3行の9枚からなるカードのレイアウトを作っていきます。最初に置いた1枚はその中央のカードになります。このレイアウトを棺桶と呼びます。置くカードは棺桶に打つ釘となります。
2回目以降のディールでは、シャッフルをしないで、配り残したカードを配るようにします。
ディーラーでないほうのプレイヤーから始めて、各プレイヤーは1枚ずつレイアウト上にカードを置いていきます。全部のカードを置き終わったらプレイ終了です。
カードを置くときには、今までに置いてあるカードに縦または横で接しているようにしか置くことが出来ません。(斜めではだめです。最初の1枚のカードや相手のカードに接しているのでもかまいません。)
クイーンのプレイヤーはレイアウトの3つの横の列それぞれについて列の点数を計算します。キングのプレイヤーはレイアウトの3つの縦の列それぞれについて列の点数を計算します。
列の点数は、カードの点数を加算したあとで、それを何倍かします。
各プレイヤーの得点は自分の最も高い点数の列の点数です。
ただし、2人のプレイヤーの最も高い列の点数が同じだった場合は、各プレイヤーは2番目に高い点数の列の点数を得点します。それも同じならば3番目の列の点数を得点します。3番目も同じなら、どちらも得点しません。
プレイが終わったら、次のディラー(前回とは違うプレイヤー)が、配り残りのカードから4枚ずつを各プレイヤーに配り1枚をテーブル中央に表向きに配って、次回のプレイを始めます。
6ディールでゲーム終了です。同点でなければ、勝ったプレイヤーは2人の得点の差額をさらに得点します。同点の場合には、ゲーム中に最も高い点数を1列で得点したプレイヤーが勝ちになり、その1列の点数をさらに得点します。
1000点に達するまでゲームを続けるようにすることもできます。
向かい合った2人がパートナーになります。
2枚のバンパイアカード(ジョーカー)は別にしておいて、各プレイヤーに13枚ずつ配ります。さらに、ディーラーの左隣とディーラーの向かいのプレイヤーにバンパイアを1枚ずつ配ります。
2人ゲームのようにテーブル中央に1枚配ることはしません。
9枚のカードがテーブルに出されたら2人ゲームと同様にして得点計算を行い、そのカードは片付けられます。そのあと、最後にカードを出したプレイヤーの左隣から次のプレイを続けます。手札は前回までのプレイで残っている手札を使います(配りなおしはしません)。
このようなことを手札を使い切るまで続けます。手札を使い切ったらゲーム終了です。
54枚のカードから各プレイヤーに13枚ずつ配ります。さらに、テーブル中央に3x3のレイアウトで裏向きに9枚のカードを置きます。
プレイのとき、各プレイヤーはテーブル中央の裏向きのカードをどれでも1枚取って手札に加えた後、手札からその場所に表向きに1枚のカードを置きます。
全部のレイアウトが表になったらプレイ終了です。
ディーラーは真ん中の縦と横の列のうち、点数の高いほうの列の点数を得点します(他のプレイヤーと同じ得点でもそのまま得点します)。
ディーラーの左側のプレイヤーは、ディーラーから見て最も上の横列と最も左の縦列のうち、点数の高いほうの列の点数を得点します(他のプレイヤーと同じ得点でもそのまま得点します)。
ディーラーの左側のプレイヤーは、ディーラーから見て最も下の横列と最も右の縦列のカードのうち、点数の高いほうの列の点数を得点します(他のプレイヤーと同じ得点でもそのまま得点します)。
このゲームでは、バンパイアを含んだ列は0点にはなりません。バンパイアのカードは0点ですが、バンパイアを含んだ列は、点数を合計して同じスートや色があれば何倍かしたあと、さらに2倍します。
得点を計算したあと、カードは片付けられ、前回のディーラーの左隣がディーラーになって、レイアウトにだけ配り残りのカードから9枚のカードを裏向きに配ります。
最後にプレイしたプレイヤーの左隣のプレイヤーから、同様に次回のプレイを始めます。
6ディール(6回のプレイ)でゲーム終了です。最後のディールの時には配り残りのカードはありませんので、片付けられたカードをシャッフルして配ります。シャッフルしないでカットだけしてもかまいません。
Parlett氏のルールでは、最初のディーラーはドローして決めることになっています(2人ゲームの場合)。次のように述べられています:
「赤いカードと黒いカードを引いた場合には、赤いカードを引いたほうがディーラーになります。どちらも赤いカードを引いた場合には高位のハートを引いたほうがディーラーになります。どちらも黒いカードを引いた場合は、引きなおすか別のものをプレイします。」
この記述では不明確なので、本文では「任意の方法」としておきました。