RE:654 SUB:ガイゲルのルール  簡単にカイゲルのルールを紹介しておきます。私もドイツ語の本をきちんと 読んでいては時間がかかる語学力なので,とりあえず,英語の本に載っている ルールを紹介しておきます。("Scarne's Encyclopedia Games" by John Scarne, および"The Penguin Book of Card Games" by David Parlett, 後者は松田道弘 氏によって「トランプゲーム大百科」として翻訳されています。)  ベジークに似たゲームなので,下記以外は#642のベジークのルールを参照し てください。                                 赤桐 <人数>  通常は4人で向かい合った2人がパートナーになります。(2人,3人,4 人6人,8人の個人戦で行うこともできます。) <カード>  各スートのカードとその強さは,(強い)A(Ass),10,K(Koenich),Q (Ober),J(Unter),7(弱い)。各カードは2枚ずつあります。  トリックで取った時の点数は:    A=11点,10=10点,K=4点,Q=3点,J=2点,7=0点 <ディール>  ディーラーは最初に各プレイヤーに3枚ずつまとめて配り,次に2枚ずつま とめて配ります。つまり手札は5枚になります。次のカードが切札表示カード になります。 <プレイ>  ディーラーの左隣が最初のリードをします。プレイのルールはベジークと同 じです。(つまり,山札のある間はどのカードをプレイしてもよい。山札がな くなるとマストフォロー,マストラフ,マストウィン)。  山札のある間は,勝ったプレイヤーから時計回りに山札を取ります。 <手役>  手役は次の通りです。   マリッジ(切札以外の同じスートのKとQ)      20点   ダブルマリッジ(同じスートのマリッジが2組)    40点   ロイアルマリッジ(切札のKとQ)          40点   ダブルロイアルマリッジ(ロイアルマリッジが2組)  80点   切札の7                      10点   7が5枚                     101点  マリッジ(ダブルマリッジ,ロイアルマリッジ,ダブルロイアルマリッジ) は,トリックに勝っったときに,山札からカードを取る前に宣言します。宣言 したカードは公開します。この宣言は1つしかできません。トリックに勝った プレイヤーがこの宣言をしない場合,パートナーが宣言することができます。  あるスートのマリッジを誰かが宣言すると,誰ももうそのスートのマリッジ の宣言は行えなくなります。ダブルマリッジ(ダブルロイアルマリッジ)の宣 言は1度に行わなければなりません(そのスートのマリッジの宣言の後には行 えません)。  切札の7はベジークの場合と同じように切札表示カードとの交換や宣言を行 います。  7が5枚は,いつでも宣言できます。 <終了宣言>  トリックで取ったカードの点数と手役の点数を合計して,101点以上取る ことが,プレイの目的となります。  1ディールでどのチームも101点以上取れない場合は,得点は次のディー ルに持ち越されます。  プレイの途中の得点は,紙などに記録することは禁止されています。  プレイの途中で101点以上の得点をあげた場合には,かならず,テーブル をたたいて終了宣言をしなければなりません。  終了宣言をしたチーム(プレイヤー)は,1ポイントを得ます。  ただし,次の場合には「ガイゲル」となり,2ポイントになります。  1)相手が1トリックも取っていない場合。  2)相手が終了宣言は間違い(101点に達していない)とクレームをつけ    てた場合。チェックして:     101点に達していたら:    終了宣言したチームが2ポイント     101点に達していなかったら: 相手が2ポイント  3)相手が101点とっていると思われるにも関わらず,終了宣言をせずに    次のプレイが始まった場合,終了宣言をしなかったということでクレー    ムをつけることができます。この場合:     101点に達していたら:    クレームをした方が2ポイント     101点に達していなかったら: クレームされた方が2ポイント <ゲーム>  先に7ポイント取ったチームが勝ちます。