トップに戻る

ゲーム・フリップ・フロップ(Game Flip Flop)

2023/2/4 赤桐

アメリカ合衆国オハイオ州デイトン市で盛んなゲームです。トンクのバリエーションです。

ルールは、The Rummy Rulebookに拠ります。


プレイヤー

3人〜5人がベスト。

カード

通常の52枚のカードを使います。ジョーカーは使いません。

10Kの並び順です。

カードの点数は次のようになります。

カード 点数
1点。
10 数字通りの点数(2〜10)
各10点

カウンター

ゲームの前に、各プレイヤーに同じ額のカウンター(ポーカーチップなど)を分けます。

ポット

各ディールの前に、プレイヤーは決められた額のカウンターを、ゲーム、フリップ、フロップの3つのポットにそれぞれ置きます。 (ポットとは賞金となるカウンターの置き場所のことです)。

もし3つの個所に置くだけのカウンターを持っていなければ、ゲームとフリップだけ、またはゲームだけにカウンターを置きます。 置いたポットでなければ獲得はできません。 あとで追加する場合もあるので、1回分のカウンターは手元に残さなければなりません。 その状態でプレイして、ポットを獲得することができなければ、そのプレイヤーはゲームから抜けます。

ディール

ディーラーは任意の方法で決めます。次回からは、時計回りに交替します。

ディーラーは左隣のプレイヤーから時計回りに1枚ずつ、各プレイヤーに5枚のカードを配ります。

ディーラーに最後に配られたカードは表向きにします。これをフリップ・カードと呼びます。

残りのカードはテーブル中央に置かれ、山札となります。 捨て札は山札の横に1つの山にして置きますが、それを捨て札の山と呼びます。

49点・50点

配られたカードの合計が49点または50点なら、それを公開して、プレイはすべて終了します。

49点の場合は、そのプレイヤーはゲーム・ポットのカウンターをすべて貰います。

50点の場合も、そのプレイヤーはゲーム・ポットのカウンターをすべて貰います。 さらに、他のプレイヤーは同じ額のカウンターを出しあって、ゲーム・ポットにあったのと同額を集め、それを50点のプレイヤーに与えます。

49点や50点のプレイヤーが複数いる場合は次のようにします。

  1. 49点および50点のプレイヤー全員は、ゲーム・ポットのカウンターを均等に分けて、貰います。
  2. 50点のプレイヤー以外の全員(49点のプレイヤーも含む)は同じ額のカウンターを出しあって、ゲーム・ポットにあったのと同額を集めます。 それは、50点のプレイヤー全員で均等に分けて貰います。

フリップ・ポットとフロップ・ポット

49点や50点でゲーム・ポットを誰も得なかったときだけ、これ以降を行います。

フリップポットは、フリップ・カードと同じスートで最も低位のカードを配られたプレイヤーが獲得します。が最も低位です。

フロップポットは、フリップ・カードと同じ色の別のスートで最も低位のカードを配られたプレイヤーが獲得します。 そのスートを誰も配られていなければ、誰も獲得しません。

各プレイヤーは、ポットを得るためには、自分の最初の番でプレイをする前に、ポットを得る可能性のあるカードを見せなければなりません。

スレッド

このゲームでは、次のどちらかの組み合わせ(スレッド)を作っていきます。 このような組み合わせを作って公開することをメルドと呼びます。

  1. ブック(book):  同じランクのカード3枚または4枚の組み合わせです。 例えば、HSCの3枚です。
  2. ラン(run):  同じスートの3枚かそれ以上の続き札のことです。 例えば、SS10SSの4枚はランになっています。 と続き、--という続き札になりますが、-K-とは続きません。

プレイ

ディーラーの左隣から時計回りの順に次のようなプレイを次の順で行います。

  1. ドロップ(drop): 自分の手札の合計点数が他のどのプレイヤーより低いと思ったら、自分の番の最初に、ドロップを宣言してプレイを終わらせることができます。
  2. ドロー(draw): 1枚のカードを山札の一番上または捨て札の山の一番上から取ります。
  3. メルド(meld): 手札の中にメルドできるカード(スレッド)があればメルドすることができます。しなくてもかまいません。
  4. レイ・オフ(lay off): 自分や他のプレイヤーがメルドしていたら、それに手札からカードを出して付け加えることもできます。もちろん、付け加えてもスレッドになるカードでなくてはなりません。しなくてもかまいません。
  5. 捨て札(discard): 手札から1枚のカードを捨て札の山の上に表向きに置きます。

プレイの結果、手札がなくなったら、プレイが終了します。 捨て札を行う前にメルドやレイ・オフだけで手札がなくなってもかまいません。 そのプレイヤーは、ゲーム・ポットを獲得します。

ドロップの場合

ドロップが宣言されたら、プレイは直ちに終わります。 全員がカードを公開し、自分の点数の合計を計算します。

ドロップを宣言したプレイヤーの点数が誰よりも低い場合は、そのプレイヤーがゲーム・ポットを獲得します。(同点ではだめです)。

そうでない場合は、ドロップを宣言したプレイヤーはゲーム・ポットと同額を出さなければなりません。

ドロップを宣言したプレイヤー以外の最も低い点数のプレイヤーは、この2倍になったゲーム・ポットを獲得します。 そのようなプレイヤーが複数いれば分けあいます。

タンキング・アウト(tunking out)

メルドを2つ作って上がった時は、他のプレイヤーは共同でゲーム・ポットと同額を拠出します。 上がったプレイヤーは、ゲームポットとそれを獲得します。

山札がなくなったとき

山札がなくなったとき、最後の山札を取ったプレイヤーが普通にプレイしたあと、プレイ終了となります。

全員が手札を公開し、最も低い合計点数のプレイヤーがゲーム・ポットを獲得します。 同点のプレイヤーが複数いたら、分けあいます。


2023年2月4日、なかよし村でプレイしました。

得点の2/3ほどはプレイも行わないで運だけで決まるという、とんでもない運ゲーですが、楽しく遊べました。

手札が5枚しかないので、なかなか組み合わせができませんが、ドロップであっという間に終わることも多かったです。 そうでなければ、タンキング・アウトになりがちです。