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ジャーマン・ホイスト(German Whist)

2013/5/4 赤桐

ホイストの2人用ゲームです。ジャーマンとなっていますがドイツは無関係で、イギリスのゲームのようです。

ルールは主にPeter Arnold氏の"Card Games Chambers"によります。


プレイヤー

2人。

カード

普通の52枚のトランプ。

スートの強さは、(強)10(弱)です。

ディール

最初のディーラー任意の方法で選びます。次回からはディーラーは交代します。

カードは1枚ずつ、各プレイヤーの手札が13枚になるように配ります。

残りのカードは山札(stock)となりますが、山札の一番上のカードは表向きにされて、山札の横に置かれます。このカードのスート切札になります。

プレイ

トリックテイキングゲームを行います。最初のリードはノンディーラー(ディーラーでないほう)です。

プレイのルールはコントラクトブリッジなどとまったく同じです。つまり:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのスートを出さなければなりません。
  2. なければ、どのカードを出してもかまいません。
  3. 切札が出ていない場合は、リードされたスートの最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます(トリックを取ります)。
  4. 切札が出ている場合は、最も強い切札を出したプレイヤーが勝ちます。
  5. 勝ったプレイヤーが次のリードを行ないます。

最初のトリックのあと、勝ったプレイヤーは切札のスートを表示している表向きのカードを取ります。負けたプレイヤーは、山札の一番上の裏向きのカードを取ります。

各プレイヤーが2枚のカードを取ったあと、山札の一番上のカードは表向きにされて山札の横に置かれます。次のトリックで勝ったプレイヤーは表向きのカードを取り、負けたプレイヤーは山札の一番上のカードを取ります。山札がある間は、同じことを繰り返します。なお、切札を決めるのは最初に表向きになったカードだけで、あとで表向きになったカードは切札とは関係ありません。

なお、山札がある間のプレイ、つまり1トリック目から13トリック目までのプレイは、得点に関係しないので、取ったカードはそのまま捨てます。

得点

14トリック目から最後のトリックまでの13トリックのなかで、相手より多くのトリックを取ったプレイヤーが勝ちになります。勝ったプレイヤーは、自分と相手のトリック数の差を得点します。

ゲーム

プレイ終了後の得点計算で、どちらかのプレイヤーの累計点が決められた点数に達したら、ゲームが終了します。例えば11点などが良いでしょう。

ゲームを目的にしないで、1ディールごとに勝敗を決めるだけにすることもあります。この場合には、トリック数の差の大小は関係ありません。


John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)のルールでは、表向きにするカードは、切札表示カードも含め、山札の上に乗せます。

John McLeod氏のホームページでは次のような別ルールも紹介しています。