2010/7/3 赤桐
ポーカーの系統のゲームですが、比較的単純なゲームです。賭けていく額がどんどん増えていくのが特徴です。米国でプレイされているようです。
ルールは主に英語版Wikipediaのものに従いましたが、他のルールも参照しました。
26人までなら何人でもプレイ可能ですが、面白くプレイできるのは4人〜10人程度(多いほうが良い)。
普通の52枚のトランプ。ジョーカーは入れません。各プレイヤーはポーカーチップを持ちます。
このゲームではテーブル中央にプレイヤーの賭けたチップを置きます。この場所をポットと呼びます。
ゲームの前に各プレイヤーは決められた額のチップをポットに入れます。(このように最初にポットに全員が入れるチップのことをアンティと呼びます。)
最初のディーラーは 任意のやり方で決めます。ディーラーは ディールごとに時計回りの順に交代していきます。
ディーラーは、左隣のプレイヤーから時計回りに1枚ずつ裏向きに2回カードを配ります。各プレイヤーに2枚の手札を持つことになります。
ポーカーハンドを適用しますが、ストレート、フラッシュ、ストレートフラッシュは採用しません
2枚であるため、ツーペア、スリーカード、フルハウス、フォーカード、ファイブカードも不可能なので、ワンペアが最高の役になります。
各プレイヤーは、賭けに参加するつもりならば1枚のチップを手に握ります。参加するつもりがなければ1枚も持たないで手を握ります。どちらにしても、ほかのプレイヤーにはチップを握ったかどうかはわからないようにします。
全員がその手をテーブルの上に出して、一斉に開きます。
参加するプレイヤーが2人以上いた場合は、最も強い手を持っていたプレイヤーが勝ち、ポットのチップを全部取ります(同じ強さの場合はポットを分け合います)。参加したけれど勝てなかったプレイヤーはポットにあったチップと同額のチップを出します(そのようなプレイヤーが何人かいた場合は、それぞれのプレイヤーがポットと同額をだすので、ポットの額は増えることになります)。参加しなかったプレイヤーは何もしません。
参加するプレイヤーが1人だけの場合は、参加したプレイヤーがポットを全部取ります。これで、このゲームはひと区切り(終了)となりますが、続ける時は、また各プレイヤーがアンティをポットに入れて、次のディーラーがカードを配ります。
参加するプレイヤーが1人もいなかった場合は、何も行いません。次のディーラーが次回のディールを行います。
ルールの違いやバリエーションは無数にあるようですが、少しだけ挙げておきます。
古いやり方だと、各プレイヤーは自分の手札を手に持ち、「ワン・ツー・スリー・ドロップ」あるいは「ワン・ツー・スリー・ガッツ」の掛け声で、降りるプレイヤーは一斉に手を離してカードをテーブルに落とします。
あまり行われませんが、ディーラーの左隣から時計回りに1人ずつ、出るか降りるかを宣言することもあります。また、ディーラー以外が前記のように同時に出るか降りるかを決めた後に、ディーラーが出るか降りるかを宣言することもあります。このいずれかのルールを使う場合、ディーラーだけが出ることになった時は、他のプレイヤーは再度出るか降りるかを決定することができるというルールもあります。
3と2のカードの組み合わせを最高の役にすることもあります(この役はロイヤル・クランプラーRoyal Crumplerと呼ばれます)。
また、役は5-3が最高で、9-6が2番目の役になることもあります。5-3で勝った時は負けたプレイヤーはポットの2倍をポットに入れ、9-6で勝った時は負けたプレイヤーは1.5倍をポットに入れます。
手札を3枚にすることも、よく行われます。この場合、スリーカードの役が有効です。また、4枚や5枚にすることもあります。
参加して負けたプレイヤーはポットの2倍額をポットに出すというルールもあります。
全員が降りた場合、全員がポットにアンティを追加するというルールもあります。
負けた時にポットに入れる額の最高限度を設定することもあります。ポットがその限度額よりも多いときには、最高限度額のチップを入れればよいことになります。
全員が降りたとき、全員がカードを見せて、最も強い手を持っていたプレイヤーがポットと同額をポットに追加する。(Weenie Rule/Nelly Rule)
参加したプレイヤーが1人だけのとき、配り残りのカードから1人分の手札を配る。この手札より参加したプレイヤーの手のほうが弱い時は、そのプレイヤーの負けとなり、ポットと同額をポットに追加する。(Dummy Hands)
全員が降りた場合、同じ手札で出るか降りるかのプレイを再度行う。誰かが出るまで、何度でも繰り返す。(Berry Wound)
手札を3枚にして、ストレート、フラッシュ、ストレートフラッシュも有効にする。ただし、フラッシュよりストレートのほうが強い。(Monte Carlo Guts)
ガッツのバリエーションの1つです。
最初に3枚のカードを裏向きに配り、ガッツと同じように、出るか降りるかのプレイを行います。
出たプレイヤーには、さらに3枚ずつの表向きのカードが配られます。この6枚のカードから5枚を選んでポーカーハンドを作ります。すべてのポーカーの役が有効です。最も強いポーカーハンドのプレイヤーが勝ちます。
裏向きに配られた7のカードはワイルドカードになります(他のどのカードとしても使えます)。
表向きのカードとして7を配られたプレイヤーは、強制的に降りることになります。支払いは行わなくてかまいません。
ガッツのやや複雑なバリエーションです。以前紹介したナパームというゲームに似ています。
ポーカーチップとは別のマーカーを用意します。これをシェルビー(まはたナッツ)と呼びます。ポットを獲得できるのは、シェルビーを3個もらったときだけです。誰かがシェルビーを3個集めたら、ゲーム途中でも、そのプレイヤーがポットのチップをもらってゲーム終了となります。
最初に、各プレイヤーは決められた額のチップをアンティとしてポットに入れます。
ディーラーは、まず各プレイヤーに2枚のカードを配ります。ガッツと同じようにプレイしますが、弱いポーカーハンドを持っているほうが勝者となります。
次に、ディーラーは、カードを1枚ずつ追加で配ります。手札は3枚になります。同様にプレイしますが、今度は強いポーカーハンドのほうが勝者となります。前回降りたプレイヤーも出ることができます。
さらにもう1枚配り、手札4枚でプレイします。今度は弱いポーカーハンドを持っているほうが勝ちます。
最後にもう1枚配り、手札5枚でプレイします。強いポーカーハンドを持っているほうが勝ちます。
誰もまだシェルビーを3個集めていないときには、最初と同じアンティーをポットに入れてポットの額を増やします。2枚のカードから配り直して、プレイを続けます。
カードが4枚までのときは、ストレート、フラッシュ、ストレートフラッシュはありません。5枚のときは、すべての役が有効です。エースは最も強いカードとしても最も弱いカードとしても使うことができます。(他の取り決めにしてもかまいません。)
なお、支払うチップの限度額を決めておくこともあります。この場合、ポットの額がそれより増えた場合でも支払は限度額でかまいません。
英語版Wikipedia ( http://en.wikipedia.org/wiki/Guts_%28card_game%29 )
書籍"Ultimate Book of Card Games", by Scott McNeely, 2009
How To Do Just About Everything ( http://www.ehow.com/how_2136625_play-card-game-guts.html )
Joker Poker ( http://www.freewebs.com/jokerpoker/poker03.html )
なかよし村で2010年にプレイしました。単純ですが非常に盛り上がるゲームです。