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ホクム(Hokm)

2023/4/15 赤桐

イランで最もポピュラーなカードゲームです。

ルールは主にPagat.comによります。


プレイヤー

 2~4人。4人の時は、向かい合った2人がパートナーになります。まず、4人ゲームを紹介します。

カード

普通の52枚のトランプ。

スートの強さは、(強)10(弱)です。

ハーケム(Hâkem)

切札を決められるプレイヤーをハーケムと呼びます。 誰かがカードを1枚ずつ表向きに各プレイヤーに配り、最初にAを配られたプレイヤーが最初のハーケムになります。 カードは他のプレイヤーに配り続けられて、次にAを配られたプレイヤーはハーケムのパートナーになります。

ディール

ハーケムの左隣のプレイヤーが最初のディーラーになります。

シャッフルのあと、ハーケムのパートナーがカードをカットします。 カードは右隣のプレイヤー(ハーケム)から反時計回りに、5枚、4枚、4枚とまとめて配りますが、 最初の5枚を配った時に、ハーケムは配られたカードを見て切札を宣言します。 なお切札が宣言されるまでは、ハーケムのパートナーには最初の5枚を配らないようにします。

プレイ

トリックテイキングゲームを行います。 最初のリードはハーケムが行います。 反時計回りにプレイします。

プレイのルールはごく普通です。つまり:

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのスートを出さなければなりません。
  2. なければ、どのカードを出してもかまいません。
  3. 切札が出ていない場合は、リードされたスートの最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます(トリックを取ります)。
  4. 切札が出ているた場合は、最も強い切札を出したプレイヤーが勝ちます。
  5. 勝ったプレイヤーが次のリードを行ないます。

得点

  1. 7トリック以上取ったチームは1点を得点します。
  2. 最初のトリックから続けて7トリック取ったチームは1点でなく2点を得点します。もしハーケムの相手方のチームがこれを行ったら、2点ではなく3点となります。

次のディーラーとハーケム

ハーケムのチームが勝ったら、ディーラーもハーケムも変わりません。 ハーケムの相手側が勝ったら、ディーラーもハーケムも右隣に移ります。

ゲーム

7点に到達したチームの勝ちとなります(これは3人プレイ、2人プレイでも変わりません)。

3人プレイ

どのスートでもよいので2を抜いた51枚のカードを使います。

5枚、4枚、4枚、4枚と配り、最初の5枚を見てハーケムは切札を決めます。得点は次のようになります。

  1. 1人のプレイヤーが最初の7トリックを続けて勝ったら、ハーケムなら2点、ハーケム以外なら3点。
  2. それ以外の場合で、最も多くトリックを取ったプレイヤーは1点。
  3. ただし、同じトリック数の場合には、それ以外のプレイヤーが1点獲得。

次のディーラーとハーケムは、ハーケム以外が得点した時は、右隣に移動します。

2人プレイ

52枚のカードを使います。ディーラーは2人に5枚ずつまとめて配ります。 残りは山札となります。 この時、ハーケムは切札を宣言します。

ハーケムは3枚のカード、ディーラーは2枚のカードを裏向きに捨て札します。そのあと、ハーケムから交互に、次の手順で行います。

  1. 山札の一番上から1枚カードを取る。見て必要だと思ったら手札に入れる。そうでなければ、それを裏向きに捨て札する。
  2. 山札の一番上からもう1枚カードを取る。1枚目のカードを手札に入れていた場合は、それを見るだけで裏向きに捨て札する。そうでなければ、そのカードを手札に入れる。

山札がなくなったらこれを終了しますが、この時、各プレイヤーの手札は13枚になるはずです。 (ハーケムのほうが1回多くカードを取ることになります)。

プレイの方法や得点は4人ゲームと同じです。

どの人数のプレイの場合でも、得点が確定したら、プレイはその時点で終了します。


2014年ごろ、なかよし村でプレイしました。