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アイスバーグ(Iceberg)

2015/7/4 赤桐

 Aiaskan Gordon Bower氏の作ったゲームです。ルールはPagat.comからリンクしている氏のルールのアーカイブおよびhttp://cardsanddominoes.comによりました。

 名前は氷山という意味ですが、最初にメルドをプレイする時の得点は「氷山の一角(Top of Iceberg)」に過ぎないということで名づけられたようです。


プレイヤー

 2人~6人。

カード

 プレイヤーが2人~3人のときは、通常の52枚のトランプを使います。4人以上の時は52枚のトランプを2組使います。

メルド

 カードの特定の組み合わせを作ってテーブルに出すことをメルドと呼びます。次のような組み合わせがあります。

1.ペア(Pair)

 同じランクのカード2枚です。例えばJを2枚などです。ペアは、カード1組でプレイする時(2人か3人プレイのとき)にしか認められません。10点です。

2.セット(Set)

 同じランクのカードの3枚の集まりです。例えば、Qを3枚とか、を3枚とかです。同じスートのものでもかまいません。例えばHJSJSJも認められます。30点です。

3.シークエンス(Sequence)

 同じスートの3枚の続いたカードです。例えば、CCCKとか、DDD、とかです。30点です。

 カードの並び順は10です。Aは使えません。Kからにつながることもありません。

4.特別なメルド

 次のものは特別なメルドとなります。

  1. 同じスートの、----J-K: 700点
  2. 同じスートの、----10-Q: 500点
  3. 同じ色でスートが混じった、----J-K: 300点
  4. 同じ色でスートが混じった、----10-Q: 200点

レイオフ

 プレイヤーは自分および他のプレイヤーのメルド(およびレイオフされたメルド)に対して、カードを付け加えて得点することができます。

1.ペアへの付け加え

 ペア(同じランクのカード2枚)に同じランクのカードを付け加えます。例えばJ2枚のペアにさらにJを1枚付け加えます。カード1組でプレイする時(2人か3人プレイのとき)にしか認められません。20点です。

2.セットへの付け加え

 同じランクのカードの3枚に1枚を付け加えると40点もらえます。4枚になったセットに1枚を付け加えると50点もらえます。このように、付け加えられたセットの枚数に10を掛けたものが得点になります(4枚目:40点、5枚目:50点、…、8枚目:80点)。

3.シークエンス(Sequence)

  3枚のシークエンスに、同じスートで続き札になるに1枚を付け加えると40点もらえます。4枚になったシークエンスに1枚を付け加えると50点もらえます。このように、付け加えられたシークエンスの枚数に10を掛けたものが得点になります(4枚目:40点、5枚目:50点、…、12枚目:120点)。

ディール

 最初のディーラー任意に決めます。次回からは時計回りに交替します。

 ディーラーは、各プレイヤーに時計回りに1枚ずつ7枚のカードを配ります。残りのカードは山札として裏向きにテーブル中央に置きます。

 

プレイ

 ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順にプレイを行います。自分の番のときには次の1~4のプレイを順に行います。

1.捨て札取得

 左隣のプレイヤーの捨て札(これは左隣のプレイヤーと自分の間に裏向きに置かれているはずです)を手札に加えます。各プレイヤーの最初の番の時に捨て札がなければ、これは行いません。

2.ドロー

 次に、山札の一番上のカードを1枚取り、手札に加えます。これをドローと呼びます。

3.Aを出す

 手札にAがあれば、すべてのAを表向きにテーブルに置かなければなりません。A1枚につき20点の得点になります。

3.メルドとレイオフ

 手札からカードを出して、メルドおよびレイオフを行うことができます。行うことが可能でも、行わないこともできます。

 メルドやレイオフを行うと直ちに得点します。メルドはペアまたは3枚のセットやシークエンスですが、それにすぐにレイオフすることもできます。例えば、Qを5枚持っていて全部出したら、Q3枚のメルドで30点、4枚目のQのレイオフで40点、5枚目のQのレイオフで50点となり、合計30+40+50=120点の得点となります。

4.捨て札

 プレイの最後に、プレイヤーは手札から1枚のカードを裏向きにして、右隣のプレイヤーとの間に置きます。これが捨て札となります。

プレイの終了

 メルド、レイオフまたは捨て札により、手札が1枚もなくなったプレイヤーがいたら、プレイ終了となります。また、Aのカードがすべて表にされたとき(1組のカードを使っている時なら4枚目のAが出たとき、2組なら8枚目のAが出たとき)にもプレイは終了となります。最後のAを出したプレイヤーは、そのあとのメルドなどのプレイを行うことはできません。

得点

 プレイ中の得点はそのまま得点になりますが、残っている手札は次の1,2の合計のマイナスの得点となります。

  1. 次に自分の番が来ると考えて、プレイできるカードを最も高得点になるようにプレイした時の点数。
  2. プレイできないカードについては、1枚につきマイナス10点。

ゲーム

 ディールが終わって、決められた累計点に達したプレイヤーがいたら、ゲームが終了します。最高点のプレイヤーが勝者です。


オリジナル・ルール

 Aiaskan Gordon Bower氏のルールでは、Aはそれ自体には点数がなく、プレイヤーが表にしたAの数により点数が1倍ずつ増えていきました。例えば、A1枚なら2倍、2枚なら3倍、3枚なら4倍というようにです。

 これでは運の要素が強すぎるということで、http://cardsanddominoes.comで修正したルールを、本文では採用しました


 7月4日になかよし村でプレイしました。ラミーの系統ですがかなり変わったルールです。とても面白く遊べました。