2006/5/7 赤桐
カナダでプレイされているゲームだそうです。オーサーの発展形です。
ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。
6人または8人。6人がベスト。
6人の場合は3人対3人、8人の場合は4人対4人のチーム戦になります。敵どうしは交互に座るようにします。チームの決め方は、カードドローをしてもかまいませんし、他の方法で決めてもかまいません。
普通の52枚のトランプから各スートの7を除いた48枚のカードを使います。ジョーカーは使用しません。
各スートのA,2,3,4,5,6の6枚や8,9,10,J,Q,Kの6枚をそれぞれ半スート(half-suit)と呼びます。
最初のディーラーは任意のやり方で決めます。ディーラーはディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーがシャッフルして右隣のプレイヤーがカットします
ディーラーは、ディーラーの左隣から時計回りに、1枚ずつ全部のカードを配ります。6人ゲームなら手札は8枚、8人ゲームなら手札は6枚になります。
配られたカードは自分は見ることができますが、他のプレイヤー特に味方に見せることは禁止されます。
プレイの目的は半スートを自分のチームにできるだけ多く集めて得点することです。
プレイには「質問」と「宣言」の2種類があります。最初の質問はディーラーが行います。宣言は質問の順番とは無関係に誰でもいつでも行えます。
ディーラーが最初の質問を行います。
質問とは1人のプレイヤーを指名して特定のカードを持っているかどうかを聞くことです。たとえは、「鈴木さん、ハートのキングを持っていますか。」というようにです。
質問は次の条件を満たさなければなりません。
もし指名されたプレイヤーが指定されたカードを持っていたら、そのプレイヤーはそのカードを質問したプレイヤーに表向きに渡さなければなりません。
この場合には、質問したプレイヤーはさらに質問をすることができます。次の質問は同じプレイヤーに対して行っても別のプレイヤーに対して行ってもかまいません。指名した相手が質問したカードを持っている限り、これは何度でも繰り返すことができます。
指名されたプレイヤーが指定されたカードを持っていない場合には、そのプレイヤーは持っていないと言います。質問したプレイヤーの番が終わります。次に質問する番になるのは、このとき質問されたプレイヤーです。
自分の手札に1つの半スートのカード6枚全部がある場合には、「宣言」と言って、その6枚のカードをテーブルに表向きに置くことができます。これによりチームが得点を得ることができます。
自分のチームが1つの半スートのすべてのカードを持っていると思った場合にも、「宣言」と言うことができます。ただし、このときチームの誰がどのカードを持っているかを全部正確に言わなければなりません。
例えば、「木村さんがスペードのAと5を持っていて、金子さんがスペードの2を持っていて、私が残りのカードを持っています。」というようにです。
このときには、それが合っていてもいなくても、その半スートのカードを持っているプレイヤーはそのカードを表向きにテーブルに置きます。
宣言が合っていた場合には、そのカードは宣言したプレイヤーのチームのものになり、得点を得ることができます。間違っていた場合には、相手チームのものになり、相手チームが得点します。
宣言は質問の番に関係なくいつでも行うことができます。宣言があっても、質問の番や順序は変わりません。
手札がなくなったプレイヤーは、質問を行うことはできませんが、宣言を行うことはできます。
質問の番のプレイヤーの手札がなくなった場合には、自分のチームの他のプレイヤーの質問の番になります。そのチームに2人以上手札を持っているプレイヤーがいた場合には、誰の番にするかは相手チームで最後に質問を行ったプレイヤーが決めます。
宣言をしようかどうか考えているプレイヤーは、「ちょっと待って」という意味のことを言って、質問の進行を止めることができます。そのプレイヤーは、少し考えたら、宣言を行うかどうか決めなければなりません。
誰でも直前の質問の内容とその結果を他のプレイヤーに聞くことができます。しかし、それより前の質問の内容とその結果を聞くことはできません。
片方のチームの手札がすべてなくなったら、プレイ終了です。手札の残っているチームのプレイヤーは必ず残っている半スートすべてについて宣言を行わなければなりません。チームのだれがどの半スートについて宣言してもかまいません。
半スートを1つ取るごとに1点の得点となります。
5点以上の得点(過半数の半スート)を得たチームの勝ちとなります。4点ずつの場合は、引き分けです。
各スートの8を除いたカードを使うこともあります。各スートの2,3,4,5,6,7と9,10,J,Q,K,A,が半スートになります。
最初の質問者をディーラーの左隣のプレイヤーとすることがあります。
12人や16人や4人でプレイすることも可能です。
宣言があって、宣言したプレイヤーのチームにその半スートが全部あったけれど、どのプレイヤーにどのカードがあるかが正確でなかった場合には、どちらのチームも得点しないとすることもあります。
絵札を含む半スートの得点を2点、下位の半スートの得点を1点とすることもあります。
宣言できるのは質問の番のプレイヤーだけにすることもあります。この場合、相手チームの手札がすべてなくなった場合には、質問の番のプレイヤーが残ったすべての半スートについて宣言を行わなければなりません。もし質問の番のプレイヤーのチームの手札がすべてなくなった場合には、だれが宣言を行うかを質問の番のプレイヤーが決めることができます。
質問の番のプレイヤーの手札がなくなった場合で、そのチームに2人以上手札を持っているプレイヤーが残っていた場合、誰の番にするかは質問の番だったプレイヤーが決めるというルールもあります。
次のようなコンベンションを使うこともできます。
チームのあるプレイヤーが質問して相手が持っていなかった場合、そのチームの次の別のプレイヤーの番の時:
John McLeod氏のホームページのルールには、質問するプレイヤーの手札がすべて同じ半スートの6枚の組である場合については書いていませんでした(このような場合は自分の手札と同じ半スートで自分の手札にはないカードというものは存在しません)。
このような場合には必ず宣言しなければならないとするか、いつでも、半スートの組がそろったらすぐに宣言しなければならないということにしたほうがよいと思います。
2006年5月7日、なかよし村でプレイしました。