2012/5/5 赤桐
アルゼンチンでプレイされているコントラクトラミー系のゲームです。ルールは John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)のものに従いました。
通常2人〜4人。5人でもプレイ可能。
52枚のトランプを2組とジョーカー4枚、合計108枚のカードを使います。
カードのランクは(低)A、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、A(高)の順です。Aは最も下のカードとしても最も上のカードとしても使えるわけです。
最初のディーラーは任意に決めます。次回からは反時計回りに交替します。
ディーラーは、各プレイヤーに11枚のカードを配ます。 残ったカードは山札としてテーブル中央に裏向きに置きます。山札の一番上のカードは表にされて山札の横に置かれます。これが最初の捨て札となります。プレイ中の捨て札はこの上に置かれ、捨て札の山となります。
メルドと、特定の組み合わせのカードのことです。ただし、このゲームでは表向きにテーブルに出さないとメルドとは認められません。
このゲームの目的は、手札からメルドを作っていって手札を減らすことです。メルドには次の2種類があります。
3枚の同じランクのカードです。例えば、K、K、Kの3枚はトリオになっています。カードのスートは同じものがあってもかまいません。例えば、9、9、9も有効なトリオになります。
同じスートの4枚の続き札です。例えば、9、10、J、Qの4枚です。
A(エース)は2の下のカードとして、A-2-3-4というようにつながります。また、Kの上のカードとしてJ-Q-K-Aというようにもつながります。しかし、K-A-2-3というように、下のカードと上のカードの両方の役割を持つことはできません。
プレイは反時計回りに行われます。最初にプレイするのはディーラーの右隣のプレイヤーです。
各プレイヤーのプレイは次のように行います。
1)まず、山札の一番上のカードまたは捨て札の山の一番上のカードを1枚取って手札に加えます。これをドロー(Draw)といいます。
2)次に、手札でトリオまたはエスカレラになっているカードを、テーブルの自分の近くに表向きに置き、メルドにすることができます。メルドは1ディールで1回しか行うことができません。
メルドをするには、少なくとも次のメルドを含んだものを一度に行わなければなりません。何ディール目のプレイかによってこの制限は変わってきます。
ディールの回 | メルドの制限 |
---|---|
1
|
トリオを2組 |
2
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トリオを1組と、エスカレラを1組 |
3
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エスカレラを2組 |
4
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トリオを3組 |
5
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トリオを2組と、エスカレラを1組 |
6
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トリオを1組と、エスカレラを2組 |
3)メルドを行ったプレイヤーは、メルドの次の回から、メルドの代わりに、付け札(レイオフ)を行うことができます。
a) 自分または他のプレイヤーがトリオとしてメルドしているカードに対して、何枚でも同じランクのカードを付け加えることができます。例えば、K、K、Kのトリオに対して、どのスートのKでも何枚でも付け加えることができます。
すでに付け札されていて4枚以上になっているトリオに対しても付け札できます。
b) 自分または他のプレイヤーがエスカレラとしてメルドしているカードに対して、同じスートの続き札を付け札することもできます。例えば、8、9、10、Jのエスカレラがあれば、手札にの8やQKなどを付け札することができるわけです。
1枚のAは最も高位のカードか最も低いカードのどちらかとしか使えませんが、Aを2枚使って、A-2-3-4-5-6-7-8-9-10-J-Q-K-Aとすることはできます。
もちろん、すでに付け札されていて5枚以上になっているエスカレラに対しても付け札できます。
付け札はいくつ行ってもよく、まったく行わなくてもかまいません。
4)最後に、手札から1枚のカードを捨て札の山の上に表向きに捨て札します。
誰かの手札がなくなると、プレイが終了します。これを上がり(Going Out)と呼びます。捨て札で手札がなくなっても、メルドや付け札で手札がなくなってもかまいません。
プレイヤーが山札の最後のカードを取り、捨て札しても上がりにならなかった場合には、ディーラーが最後の捨て札以外の捨て札をすべて取り、シャッフルして山札とします。
上がったプレイヤーを除いて、各プレイヤーはメルドしていない自分の手札の点数を合計します。これがそのディールの各プレイヤーの罰点となります。
カードの点数は次の通りです:
ジョーカー | 25点 |
A | 14点 |
K | 13点 |
Q | 12点 |
J | 11点 |
2〜10 | その数字の点数 |
ジョーカーはワイルドカード(代札)です。つまり、メルドや付け札で、どのカードの代わりにでも使うことができます。
ただし、メルドで使うときには、1つのトリオやエスカレラについて1枚のジョーカーしか使うことはできません。付け札では、何枚でも使うことができます。
エスカレラで使うときには、何のカードの代わりに使っているかが明確にわかるように、ジョーカーを置かなければなりません。
エスカレラやそれに付け札されたものの端のカードにジョーカーが使われている場合、手札から本当のカードを出してジョーカーと置き換え、ジョーカーをどちらかの端に置き換えることができます。
例えば、Joker-4-5-6となっていろとき、3を付け札することができます。ジョーカーは2の位置か7の位置に移します。つまりJoker-3-4-5-6か3-4-5-6-Jokerとなります。
6ディール行って、罰点の合計点の最も少ないプレイヤーが勝ちになります。
山札がなくなったときのルールは、www.pagat.comには書かれていませんでした。他の類似ゲームからの推測です。
2012年5月5日、なかより村でプレイしました。
コントラクトラミーの系統では単純なゲームですが、それなりに楽しめました。