2023/4/1赤桐
イタリアでプレイされているトリックテイキングゲームで、ブリスコラの変種の1つです。
2人~4人、6人。主に4人でプレイします。 4人のときは向かい合った2人がパートナーになります。
40枚のイタリアのカードを使います。 普通のトランプでプレイするときには、52枚のカードから、10と9と8を除きます。
イタリアのカードのスートは、スパーデ(Spade/剣)、バストーニ(Bastoni/バトンまたはこん棒)、コッペ(Coppe/カップ)、デナリ(Denari/貨幣)です。(ソードがスペードに、バトンがクラブに、カップがハートに、コインがダイアモンドに相当すると考えることもできます。)
各スートのカードは、レ(Re/10/キング)、カバロ(Cavallo/9)、ファンテ(Fante/8)、7、6、5、4、3、2、アッソ(Asso/エース)です。レは冠を被った人物。カバロは馬に乗った人物。ファンテは冠も馬もない人物です。普通のトランプを使うときは、カバロ=クイーン、ファンテ=ジャックと考えます。
3人でプレイするときは、どれかのスートの2を抜いて、39枚のカードで行います。
このゲームでは、各スートのカードの強さの順位は、強いものから順に、アッソ、3、レ(キング)、カバロ、ファンテ、7、6、5、4、2です。
カードにはそれぞれ点数があります。この点数をたくさん取ることが、プレイの目的となります。
カード | 点数 |
---|---|
各アッソ | 11点 |
各3 | 10点 |
各レ | 4点 |
各カバロ | 3点 |
各ファンテ | 2点 |
7、6、5、4、2 | 0点 |
全カードの合計点は120点となります。
最初のディーラーは任意の方法で決めます。 ディーラーはディールごとに反時計回りに交代します。
ディーラーは5枚ずつまとめて各プレイヤーにカードを1回だけ配ります(右隣のプレイヤーから始めて反時計回りに配ります)。 手札は5枚です。
残りのカードは山札として裏向きのままテーブル中央に置きます。
ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードをして、 トリックテイキングのプレイをします。 プレイの順序は反時計回りです。
このゲームではフォローの義務がないので、どのカードをプレイしてもかまいません。
他のトリックテイキングゲームと同じように、切札がプレイされていたら最も強い切札を出したプレイヤー、そうでなければリードされたスートで最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。 勝ったプレイヤーが次のリードを行います。(プレイ開始時には、切札はありません)。
トリックに勝ったプレイヤーは山札が残っていれば山札から1枚取ります。他のプレイヤーもその右隣から反時計回りの順に1枚ずつ取っていきます。 そのあとリードをして次のトリックのプレイとなります。 山札がなくなったあともプレイを続け、山札も手札もなくなったら、プレイ終了です。
各プレイヤーは、自分のプレイの番のプレイの前に、同じスートのレ(キング)とカバロ(クイーン)が手札にあれば、それを見せて得点することができます。 そのトリックから、そのスートが切札になります。 そのあとプレイを行いますが、必ずしもマリアンナのカードをプレイする必要はありません。
得点は、そのディールで何回目にマリアンナが宣言されたかにより、次のようになります(すべてのプレイヤーの宣言した回数を数えます)。
回目 | 点数 |
---|---|
1 | 40 |
2 | 60 |
3 | 80 |
4 | 100 |
プレイが終わると、各プレイヤー(チーム)は取ったカードの点数を得点します。4人ゲームのときはパートナーどうしの点数は合計します。
何ディールかプレイして、誰かの累計点が決められた点数(500点、300点など)に達したら、ゲーム終了です。 最も点数の多いプレイヤー(チーム)の勝ちになります。
なお、プレイの途中でも、マリアンナの点数により決められた点数に達したら、そこでゲームは終了します。
2023年4月1日、なかよし村でプレイしました。
ブリスコラと比べると運の要素が強く、その分気楽に楽しめるゲームでした。 やはり、マリアンナの点数の比重が大きいです。