2024/12/7 赤桐
1676年のCharles Cotton氏の“Complete Gamester”第2版に初出するイギリスのゲームです。 18世紀までプレイされていたようです。
トリックテイキングゲームですが、1トリックごとに切札が変わります。
ルールはDavid Parlet氏による再構築に基づきます。
2人
普通の52枚のトランプ1組を使います。ジョーカーは使用しません。
各スートのカードの強さはダイアモンド以外では、強いものから
A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2
ダイアモンドでは
7、A、K、Q、J、10、9、8、6、5、4、3、2
カードには次の点数があります。
カード | 点数 |
---|---|
切札の♦️7 | 7点 |
各A | 5点 |
各K | 4点 |
各Q | 3点 |
各J | 2点 |
その他 | 0点 |
配り残りのカードからカードを表にして切札を決めますが、 このとき♦️7が表になったら、 表にしたプレイヤーは14点を得ます。 (他の点数のあるカードを表にした時は、そのカードの点数を得ます)。
♦️7のことをペニーチ(penneech)と呼びます。
切札を決めたときの得点もプレイによる得点も、直ちに得点を得ることになります。
どちらかのプレイヤーの累計得点が61点に達したら、そのプレイヤーの勝ちでゲームが終了します。
クリッベッジボードなどが便利です。
最初のディーラーはカットして低いカードを出したプレイヤーになります(Aは最も低いカード。♦️7も通常の6と8の位置)。 次回からは1ディールごとに交替します。
1枚ずつ各プレイヤーに7枚のカードを配ります。残ったカードは山札としてテーブルに裏向きに置きます。
もし手札に10より強いカードが1枚もなければ、手札を見せて、配り直しとすることができます。
ディーラーは、山札の一番上から1枚を表向きにします。 このカードのスートが最初の切札になります。 このカードが点数のあるカードなら、ディーラーはその点数を得点します(♦️7であれば14点を得点します)。
普通のトリックテイキングゲームを行います。 最初のリードはディーラーでないほうのプレイヤーが行います。
プレイのルールはごく普通です。つまり:
勝ったプレイヤーは、取ったトリックに含まれる点数をすぐに得点します。 ♦️7はダイアモンドでは常に最も強いカードですが、 得点できるのはそれが切札であった時だけなのを注意してください。 取ったカードは裏向きに自分のところに置きます。
次のリードを行う前に、勝ったプレイヤーは山札から1枚のカードを表向きにして、次のプレイの切札とします。 このカードが点数のあるカードなら、そのプレイヤーはその点数を得点します(♦️7であれば14点を得点します)。
プレイで多くのトリックを取ったほうのプレイヤーは、自分の取ったカードの枚数(トリック数ではない)から7を引いたものを得点します。
2024年12月7日、なかよし村でプレイしました。
運が大きなゲームで、あまり考えるところがないですが、面白く遊ぶことができます。
トリックテイキングゲームの初心者などにも良いかもしれません。