2020/3/7 赤桐
Sid Sackson氏の著書"Card Games Around The World"に載っているブラジルのゲームです。
Jhon Scahneの"Scarne's Encyclopedia of Games"にも載っていますが、それによれば、 第2次世界大戦のころからアメリカ合衆国で盛んにプレイされるようになり、 カナスタが人気になるまで続いたということです。 また、南米特にブラジルでは今でも(この本の初版は1972年)非常にプレイされているということです。
3人〜8人
52枚のトランプを2組を使います。ジョーカーは使いません。つまり、104枚のカードを使います。
カードのランクは(低)A、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K(高)の順です。 Aは最も低位のカードとしてしか使えません。
ゲームの初めに、各プレイヤーは同額のポーカーチップを持ちます。
特定の組み合わせの1組のカードのことです。 このゲームの目的は、手札を入れ替えて、手札をすべてメルドにしていくことです。
メルドには次の2種類があります。
3枚以上の同じランクのカードです。 カードのスートに同ランク同スートのカードがあってもかまいません。 グループには3つのスートしか含まれてはいけません(2つのスートや4つのスートは駄目)。 例えば、K、K、K、Kの4枚はグループになっています。
同じスートの3枚以上の続き札のことです。 例えば、9、10、Jの3枚はシークエンスになっています。
Aは2の下のカードとして、A-2-3というようにつながります。
ディールの前に、各プレイヤーは1チップをアンティとしてプール(テーブル上の共有の場所)に置きます。
最初のディーラーは任意の方法で選びます。次回からは時計回りに交代します。
ディーラーは1枚ずつ9枚のカードを各プレイヤーに配ります。
残りのカードは山札となり、テーブル中央に裏向きの束で置きます。
カードが配られたら、各プレイヤーがそれを見たあと、 ディーラーの左隣のプレイヤーから順に、時計回りに、ポーカーのようなベットを行います。
ディーラーの左隣のプレイヤーは自由な枚数のチップを賭けるか、パス(チェック)をすることができます。 各プレイヤーがパスを続けている限り、次のプレイヤーもパスをすることができます。
誰かがパスをしないで実際にチップを掛けると、それ以降は、各プレイヤーは次のどれかを選ばなければなりません。
ただし、各プレイヤーの掛けることのできるチップの総額の最高は、プレイヤーの人数と同じ枚数です。 それ以上出すことはできません。
ドロップしていない全員が同額のチップを賭けたら、ベットは終了し、プレイを行います。
なお、最初に全員がパスしたときは、アンティだけを賭けて全員がプレイします。
プレイは時計回りに行われます。 最初にプレイするのは、ドロップしていないプレイヤーのうち、ディーラーの左隣に時計回りで一番近い人です。 ドロップしたプレイヤーはプレイに参加できません。
各プレイヤーのプレイは次のように行います。
捨て札をしたときに、手札がすべてメルドになっていたら、上がりとなり、勝ちになります。 このとき捨て札は裏向きにします。
勝ったプレイヤーは、アンティと賭けられているすべてのチップをもらいます。 このプレイヤーが次回のディーラーになります。
自分の番でなくても、捨て札を取れば上がれるときには、その捨て札を取り、1枚を捨て札して上がることができます。 そのようなプレイヤーが2人以上いるときは、捨て札をしたプレイヤーから時計回りで最も近いプレイヤーが取ります。
プレイヤーがプレイするときに山札が一枚もなかった場合には、 捨て札を取り、シャッフルしないで裏向きにして山札とします。
ゲーム終了の時刻を決めておきます。 ゲームが終わったとき、最もチップを持っていたプレイヤーの勝ちです。
なかよし村で2020年3月7日にプレイしました。
プレイ自体は普通ですが(といっても、ロン上がりがあるのは変わっていますが)、 ベットがあると盛り上がります。