2008/2/2 赤桐
トランプのダウトというゲームや、さいころゲームのライアーズ・ダイス(商品化されたものもあります)と同じように、推理力とうまくうそをつく能力の必要なゲームです。Manteurというのはフランス語で「うそつき」という意味です。
ルールはJohn McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。Jean-Pierre Coulon氏からの情報をもとにしているそうですが、それ以上詳しいことはわかりません。
2人〜8人(3人〜5人がベスト)
普通の52枚に2枚のジョーカーを加えたものを使います。カードのランクはA、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2の順です。ジョーカーはワイルドカードになります。
このゲームでは各プレイヤーはポーカーの役をランクをカードを見せないで宣言します。ポーカーハンドのランクは通常通り、次の順になります(下へ行くほど強くなる)。
同じ役でもカードのランクの高いほうが強くなりますが、宣言の場合、ランクを宣言することも、しないこともできます。
ランクの宣言を行ったほうが宣言しないよりも高いランクだとみなされます。例えば、「ワンペア」の宣言より「2のワンペア」の宣言のほうが強くなります。
また、ペアなどになっていないカードのランクを宣言することもできますが、この場合も、宣言を行ったほうが宣言しないよりも高いランクだとみなされます。例えば、「2のワンペア」より「2のワンペアと5のカード」というほうが強い宣言になります。
ペアなどになっていないカードを2枚以上宣言することもできます。この場合も宣言を行ったほうが宣言しないよりも高いランクだとみなされますが、高いカードから順に比べていきますので、かならずしも枚数を多く宣言したほうが強くなるわけではありません。
たとえばワンペアの場合、宣言の強さの順序の例は次のようになります(下に行くほど強くなります)。
フラッシュでは1枚ずつカードのランクを宣言することができますが、ストレートでは最も強いランクのカードを宣言できるだけです。
ランクを宣言する場合、宣言したランクより強いランクを持っていたとしても、実際のそのランクのカードを持っていいない場合はうそをついたことになります
また、宣言した役が
(ただし、スリーカードをワンペアと宣言するように、その役が含まれている場合はうそにはなりません)。
このゲームでは誰がディーラーになるかは特に決まっていないようです。プレイの途中でもカードを配りますが、そのときのディーラーも誰が行ってもかまいません(最初に配ったプレイヤーでなくてもかまいません)。
最初にプレイを始めるプレイヤーは任意に決めます。このプレイヤーにだけ5枚のカードを配ります。
カードを配られたプレイヤーは、手札を見てポーカーの役を前記のように宣言します。
その左隣のプレイヤーは次の1、2のいずれかを行います。
承認したプレイヤーは前のプレイヤーから手札を他のプレイヤーに見せないで受け取ります。
このプレイヤーは、ドローポーカーと同じように、1枚〜4枚のカードを捨て札して、ディーラーより同じ枚数のカードを配り残りのカードから受け取ります。あるいは、1枚もこのような交換を行わなくてもかまいません。
そのあと、前のプレイヤーと同じようにポーカーの役を宣言します。宣言は必ず前のプレイヤーの宣言よりも強い宣言でなくてはなりません。
これに対して、左隣のプレイヤーが挑戦または承認を行って、プレイは時計回りに進んでいきます。
もし交換用のカードがなくなったら、捨て札をシャッフルして使用します。
この場合、カードを見せて前のプレイヤーの宣言が正しければ、うそであるといったプレイヤーが1ポイントの失点をします。正しくなければ、前のプレイヤーが1ポイントの失点をします。(正しくない場合、カードを見せる必要はありません。)
実際の役が宣言した役よりも強かった場合でも、宣言した役と違っている場合は、うそになります。ただし、スリーカードをツーカードと宣言した時のように、宣言の役が含まれていると解釈できる場合は、うそになはりません。
また、ランクを宣言していた場合、宣言したランクより強いランクを持っていたとしても、実際にそのランクのカードを持っていいない場合はうそをついたことになります。ストレートでランクを宣言した場合、そのランクのカードが含まれていたとしても、最も高位のカードが宣言したランクでなければ、うそになります。
カードは全部再びシャッフルされて、新しいディールが始まります。新しいディールでは、前回失点をしたプレイヤーが最初にプレイします。
プレイヤーの誰かの失点が決められた点数に達したら、そのプレイヤーの負けとなって、ゲームが終わります。
なかよし村で、2008年2月2日にプレイしました。
ライヤーズ・ダイスのほうが面白いようにも思いますが、結構面白く遊べました。