2025/9/6 赤桐
イタリアでプレイされているゲームです。 ポーカーのようなラミーという意味です。 色々な種類があるようですが、ここで紹介するのはコントラクトラミーの一種です。 カリオカ(Carioca)とも呼ばれます。
ルールはPagat.comに拠ります。
3人~5人。
52枚のトランプを2組と、4枚のジョーカーを使います。つまり、108枚のカードを使います。
カードのランクは(低)A、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、A(高)の順です。 Aは最も下のカードとしても最も上のカードとしても使えるわけです。
カードの点数は次の通りです。この点数はプレイの最後にこれらのカードが手札に残っていたときの罰点です。
| カード | 点数 |
|---|---|
| ジョーカー | 25点 |
| A | 11点 |
| J、Q、K | 10点 |
| 2〜10 | その数字の点数 |
メルドとは、特定の組み合わせのカードのことです。ディールで各プレイヤーが最初のメルドの組み合わせを作るとき、次のメルドを使うことができます。
ジョーカーはワイルドカードとしてどのカードの代わりとしてむ使うことができます。 しかし、最初のメルドには使うことができません(第8ディールを除く)。
各ディールの最初のメルドに必要なメルドの組み合わせは、何回目のディールであるかによって決まります。 ディールごとに次の組み合わせが必要です。 8ディールでゲーム終了です。
ゲームの初めに、各プレイヤーはポーカーチップを持ちます。
ゲームを始める前に、各プレイヤーは10チップをゲーム・プール(テーブル上の場所や入れ物)に入れます。
各ディールの始めには2チップをハンド・プール(別のテーブル上の場所や入れ物)に入れます。
最初のディーラーは任意の方法で決めます。次回からは反時計回りに交替します。
ディーラーの左隣のプレイヤーがカードをカットし、ディーラーは右隣のプレイヤーから反時計回りに、各プレイヤーに1枚ずつ13枚のカードを配ります。そのあと、1枚のカードを表にして最初の捨て札としてテーブル中央に置きます。その横に配り残りのカードを裏向きに置きます。これが山札になります。
ディーラーの右隣のプレイヤーから、反時計回りに行われます。
各プレイヤーのプレイは次のように行います。
まず、山札の一番上のカードまたは捨て札の山の一番上のカードを1枚取って手札に加えます。これをドロー(Draw)といいます。
ただし、ディール後の各プレイヤーの最初の回だけは、山札から1枚とるかわりに2枚を取ることができます(捨て札から2枚取ったり山札と捨て札を取ったりすることはできません)。
プレイヤーが山札を取ろうとしたときに山札が一枚もなかった場合には、ディーラーが最も上の1枚以外の捨て札をすべて取り、シャッフルして山札とします。
プレイヤーが山札からカードをドローした場合、他のプレイヤーは1チップをハンド・プールに入れて捨て札の一番上のカードを手札に貰うことができます。2人以上がこれを希望したら、プレイヤーの右隣から反時計回りに最も近いプレイヤーがこれを行うことができます。捨て札の一番上のカードを貰ってもそのプレイヤーの番になるわけではなく、手札が増えるだけです。自分の番のプレイヤーはこれを行うことはできません。
次に、可能ならば、メルドを作ったり、これから説明するレイオフというプレイをすることができます(可能な場合でも、しなくてもかまいません)。
各プレイヤーが最初のメルドを作るときは、各ディールで指定されたメルドをちょうど作らなければなりません。他のメルドをその番のときに追加したり、レイオフを行うことはできません。
最初のメルドの次の番からは、自由に一度に何個でもメルドを作ることができます。 ただしペアのメルドは最初のメルドのときにしかできません。
また、最初のメルド以外の自分のメルドや、最初のメルドを含む他のプレイヤーのメルドに対して、カードを付け加えることができます。 これをレイオフ(Lay Off)と言います。もちろん付け加えてもメルドとして成立するようにしなければなりません。 なお、最初のメルドなしでレイオフを行うことはできません。
最初のメルドではワイルドカード(ジョーカー)を使うことはできません(8ディール目は可能)が、それ以降はワイルドカードをメルドやレイオフに何枚でも使うことができます。 シークエンスでは正しい位置に置いて、どのカードの代わりになるかを示さなければなりません。 スリーカードでは、どのスートの代わりにするかは宣言せず、4枚目をレイオフするときにはワイルドカード以外のスートのカードをレイオフできます。
最後に、手札から1枚のカードを捨て札します。捨てるカードは捨て札の山の上に表向きに置きます。
ディールによっては、全員が最初のメルドを行うまで、捨ててはいけないカードがあります。 それをキーカード(Key Card)と呼びます。 ただし、手札にキーカードしかなければ、どれでも捨てることができます。 次のようになります。
最初の2枚をドローしたり、自分の番でないときに捨て札を貰ったりして手札が増えていても、捨て札は1枚だけです。
手札の最後の1枚を捨て札しときは、上り(Closing)となり、プレイが終了します。 メルドやレイオフで手札を0枚にすることはできません。
ただし、8ディール目だけは例外で、最初のメルドをして上がるためには、捨て札前にすべてのカードをメルドしなければなりません。
上がったプレイヤーはマイナス20点の罰点となり、ほかのプレイヤーは手札のカードの点数が罰点となります。 カードの点数は前記の通りです。
ただし、手札が1枚でそのカードがAのときは、11点でなく1点の罰点になります。
また、上がったプレイヤーは、ハンド・プールのチップを得ることができます。
累計罰点が100点以上になったプレイヤーはゲームから抜けなければなりません。 ただし、5チップをゲーム・プールに支払えば、ゲームを続けることができます。 このとき、このプレイヤーの累計罰点は、100点未満で最も累計罰点の多いプレイヤーと同じになります。
なお、抜けたプレイヤーは、それ以降ハンド・プールに支払う必要はありません。
8ディール終了して、最も累計罰点が少ないプレイヤーの勝ちとなります。
勝ったプレイヤーはゲーム・プールのチップをすべて獲得します。 同点の場合は、チップを分けあいます。
プールに入れるチップの数や、抜けなければならない累計罰点は、決まっているわけではないようです。 本文では、Pagat.comの著者の推薦する値を記しています。
スリーカードのときのジョーカーの扱いや、山札のカードがなくなったときについては、記述がなかったので、類似ゲームなどを参考にした筆者の推測です。
2025年9月6日、なかよし村でプレイしました。
運の要素がとても強かったですが、とても面白くプレイできました。
最初のペアやツーペアが案外難しかったです。A、K、Q、Jのどれかのペアなど簡単そうですが、できないときにはできないもので、1人でもできないときはこれらのカードを捨てることができず、他のプレイヤーも難しいプレイになっていました。
ただ、罰点100点でリセットしてしまうと、みんな同じような点数になり、最後のディールで勝ったプレイヤーが勝つことになっていました。 抜ける累計罰点は400点くらいにして、復帰するためのチップは15点くらいにするのが良いように思います。