2013/11/2 赤桐
福井県越前町でプレイされているゲームです。「小松」という48枚のカードを使います。
ルールは山口泰彦氏の「最後の読みカルタ」という本によります。
普通の52枚のトランプから10のカードを除いた48枚のカードを使います。
正式には、小松というカードを使います。 これはスペインパックと同様に10のカードがなくて絵札が3枚あります。 一番弱い絵札が「十」(10)で、次に「馬」(11)、最高の絵札が「切り」(12)となります。1のカードは「ピン」と呼ばれます。
トランプで行うときは十=ジャック、馬=クイーン、切り=キングとしておきます。
カードの強さは強いものからK(切り)、Q(馬)、J(十)、A(ピン)の順です。 その他のカードは、強さはありません。
12人以上が最適。
プレイ前に全員が参加料として20チップを中央の1つの場所に置きます。 この場所を「場」と呼びます。 場のチップはプレイが終わるまで、誰のものでもありません。
最初のディーラーは任意のやり方で決めます。 ディーラーはディールごとに右隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーは左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。 カットした上部のカードは、テーブル中央にそのまま置きます。 そのあと、場の中央に1枚、表向きに配ります。 これが場札になります(場札はプレイ終了時まで使用しません)。 そのあと、自分に1枚を表向きに配ります。
配られたカードがA(ピン)、J(十)、Q(馬)、K(切り)以外なら、 そのカードを捨てて、プレイヤーの番は終了します。
配られたカードがJ(十)なら10チップを場に置きます。 同様にQ(馬)なら20点、K(切り)なら30チップを置きます。 Aは場にチップを払わなくてかまいません。 これらのカードは、勝つ可能性があるので、配られたカードはそのままプレイヤーの前に置きます。
配られたカードがA、J、Q、Kの場合、プレイヤーが場にチップを払った後、 そのプレイヤー以外の全員で競りを行います。 順番は無関係で点数を宣言します。 もちろん、それまでの点数より大きい点数でなければなりません。 最も大きい点数を宣言したプレイヤーが、その点数分のチップを場に払います。 このプレイヤーは、このカードが最後に勝った時には、配られたプレイヤーと場のチップを折半することができます。 競りに参加するのに制限はないので、いくつでもカードの半分の権利を競りで取得することができます。 ただし、自分の持っているチップの額より大きい額を宣言することはできません。
このようにして、反時計回りに1枚ずつ各プレイヤーに表向きにカードを配っていき、上記のプレイを行います。場札は配りません。
プレイヤーが1巡したら、再び場札を表向きに1枚配ったあと、同様にもう1巡プレイします。
ディーラーまたは誰か1人が、カットした上部のカード全体を逆にして、最も下のカードを全員に見えるようにして、 「勝負」と言ってカードが何かを公表します。
このカードと同じスートで最も強いカードが勝ちになります。 そのカードを配られたプレイヤーと、競りでそのカードの権利を買ったプレイヤーが、出されている場のチップ全部を半分ずつもらいます。 端数は次のディールに持ち越します。
ただし、次の場合は流れとなり、場のチップは次のディールに持ち越します:
上記の点数は例であり、実際はプレイの最初に決めます。
人数が少ない場合には、3巡目までプレイすることにしてもかまいません。
2013年11月2日になかよし村でプレイするために用意したのですが、プレイしませんでした。
その後、なかよし村で伊藤拓馬氏の指導で本当の地方札「小松」を使ってプレイしました。 スペキュレーションの日本版と行っても良いゲームで、非常に盛り上がります。
場のチップの半額は、カードを配られた人のものになるので、 競りであまり大きな額を出すと、勝っても損になります。 自然に掛け金のリミットが決まってくることになるので、 よく出来たゲームだと思いました。