2015/8/1 赤桐
Sid Sackson氏が著書"Gamut of Games"で発表したドミノゲームです。このときの本来の名前は"Domino Bead Game"ですが、ジャン・クルー氏が日本で発行した本"ドミノとバックギャモン"で使われた名前を採用しました。
28枚のダブルシックスのドミノ2組から、0(空白)と6の目のあるすべてのドミノを除いた30枚のドミノを使います。
2人〜4人。
各ハンドで最初にプレイするプレイヤーを親と呼んでおきます。(ハンドとはシャッフルしてドローしてからプレイが終わるまでの1勝負のことです。)
シャフル(ドミノをすべて裏返して、よくかき混ぜること)したドミノから各プレイヤーが1枚ずつドローして、両方の目の合計が1番多いドミノを引いたプレイヤーが、ゲームの最初の親になります。同数ならば大きい目を含むドミノを引いたプレイヤーが親になります。例えば 4-3と5-2があれば、5-2のプレイヤーが親になります。ドローしたドミノは元に戻して、再びシャッフルします。
ドローとはシャッフルされたドミノの集まりから、ドミノを1枚ずつ取ることです。ドローするときには任意のドミノを取ることができ ます。もちろん、ドローする前にドミノを表向きにしてはなりません。
次回からは、前回の親の左隣のプレイヤーが親になります。つまり、親は時計回りに交代します。
シャッフルのあと、各プレイヤーは次の枚数のドミノをドローします。
各プレイヤーの取ったドミノのことを手と呼ぶことにします。
最初のドローのあと残ったドミノ2枚は長辺を接して正方形にしたあと、そのまま位置を変えずに表向きにします。これをスターターと呼び、最初の場のドミノとなります。
例えば次のようになります。
3人プレイのときはまだ1枚余りますが、裏むきのままプレイには使いません。
親から時計回りの順にプレイを行います。
各プレイヤーは1枚のドミノを出して、場のドミノに平面的につなげていきます。出すことのできるドミノとその位置は次のようになります。
パターンというのは、場のドミノの目が、各列および各行にもっている規則性のことです。つまり、各列・各行はすべて異なる目であるか、異なる目の配列の繰り返しでなければなりません。
例えば、1、2、4、3の列はすべて異なるので正しいパターンです。2、4、1、2、4という列は、2、4、1の繰り返し(の途中)なので正しいパターンです。5、1、5、2となると、5が2回あって繰り返しにもなっていないので正しくありません。2、2、2というように同じ目が続いていてもかまいません。
プレイを行うごとに、プレイヤーは次の4種類の点数の「積」を得点します。このとき、「目の数」というのは、ドミノの目の合計ではなく、目のあるところつまりドミノの半分がいくつあるかということです。例えば、2、3、0、6というように1つの列がならんでいたら、合計数11ではなく、4つあるので4が目の数となります。
1.上記のスターターのあとに、2-2をプレイ。
目の数は横(直角方向)3個。横のもう1列は1個だけ.縦は2個だが置いた目しかないので数えない。ダブルなので2倍。なので、3x2=6点
2.そのあと、3-1をプレイ。
すべての列と行が違う目になっている。目の数は横は3個、縦(直角方向)は3個の列が2つある。ダブルではないので2倍しない。なので、3 x 3 x 3 = 27点
3.そのあと、4-3をプレイ。
置いた3の目の列は3-4-5-3と繰り返しの途中と考えられるのでOK。4の目の列は2、2、なし、4となるが、途中にドミノのないところがあると別の列と考えるので、2、2の列とは別に4だけの列になりOK。
点数は、3-4-5-3の列は4個、その左の列は1個、横は置いたドミノだけなので数えない。ダブルではない。ので、4 x 1 = 4点。
プレイするドミノがないと思ったら、手のドミノをすべて公開します。他のプレイヤーは、プレイ可能なドミノと場所を見つけたら、それをプレイするようにさせることができます(しなくてもかまいません)。2つ以上の指摘があったら、プレイの番のプレイヤーがどれかを選ぶことができます。
この場合でも、得点はプレイ中のプレイヤーのものです。
プレイヤーの1人のドミノがなくなったら、他のプレイヤーが順番に1回ずつプレイを行ったあと、プレイ終了となります。あるいは、全員がプレイを行うことができなかったときにも、プレイ終了となります。
手のドミノが残っているプレイヤーは、ドミノ1枚につき25点のマイナス点となります。ただし、ダブルのドミノは5点のマイナス点です。
最も点数の高いプレイヤーが勝者です。
ジャン・クルー氏の「ドミノとバックギャモン」では次のようにルールが少し違います:
8月1日に、なかよし村でプレイしました。
点数が少なくても良ければ、プレイできないことはほとんどないようです。点数を取るためには、かなり考えなければならないゲームです。うまくプレイできる場合、終盤にいくほど点数がインフレ状態になります。
私自身はとても面白いと思いましたが、そうでないと思う人もいたようで、評価は分かれました。