2020/2/1 赤桐
古いゲームですが、今でも南西フランスで遊ばれています。 スペインのカタロニア地方でも同じようなゲームがプレイされています。
2人または4人。4人の時は、向かい合わせの2人がパートナーになります。
普通の52枚のカードの各スートの2~5を除いた36枚のカードを使います。 各スートのカードの強さの順位は、強いものから7、6、A、K、Q、J、10、9、8です。
あるいは各スートの2~6を除いた32枚のカードを使います。各スートのカードの強さの順位は7、8、A、K、Q、J、10、9となります。
12点以上を最初に取得したチームの勝ちになります。
各プレイヤーに1枚ずつ3枚のカードを配ります。 ディーラーの右隣のプレイヤーは、配り直しを要求することができます。 ディーラーがそれに同意したら全員のカードは捨て札されて、配り残りのカードから新たにカードが配られます。 再度の配り直しはありません。ディーラーが同意しなければ、そのままプレイになります。
ディーラーの右隣のプレイヤーが、最初のリードを行います。 トリックテイキングゲームですが、同じスートをフォローする必要はなく、どのカードを出してもかまいません。 スートに関係なく強いカードが勝ちます
1つのトリックで最も強い同じ強さのカードが2枚以上あった場合には、引き分けとなります。 次のリードは前回リードをしたプレイヤーが行います。 ただし、それらのカードが同じチームのプレイヤーのものであった場合には、そのチームの勝ちとなり、次のリードは最初にカードを出した方のプレイヤーが行います。
引き分けがなかった時は、2トリックを勝ったチームがそのディールに勝ちます。 引き分けがあった時は、そのディールで最初にトリックを取ったチームが勝ちになります。 全部引き分けの時は、そのディールが引き分けとなります。
勝ったチームは1点を得点します。
プレイヤーは、プレイの点数を1点から2点に引き上げることを提案できます。 相手チームはこれを受け入れて2点にするか、降参するかを選ばなければなりません。 降参した場合にはそれ以上プレイは行わず、引き上げる前の点数の負けとなります。
提案を行ったり、それに対する回答を行うのは、ディーラーおよびその右隣のプレイヤーだけです(この2人がそれぞれのチームのリーダーとなります)。 提案はそのプレイヤーがプレイを行う(カードを出す)直前に行い、すぐに回答をもらいます。
プレイの点数が2点になったあとは、それを4点にすることを提案できます。次は6点、8点というように2点ずつ上げることもできます。 プレイ前に1度ずつしか提案できませんが、同じチームが続けて提案してもかまいません。
このような提案の代わりに「残り全部」という提案もできます。 これは、勝った時に自分のチームがちょうどゲームの点数になるようにプレイの点数をしたいという提案です。 例えば、自分のチームの累計点が5点なら、プレイの点数を7点にするということです。 相手チームは通常のようにこの提案を受け入れるか降伏するかできますが、 「残り全部」という答えをすることもできます。 この場合には、このディールで勝ったほうがゲームに勝つことになります。
4人ゲームでは、リーダーでないプレイヤーはリーダーに次のようなシグナルを送ることができます。相手チームの見ていないすきに行ってかまいませんが、正直にしなければなりません。