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7-27(セブン・トウェンティーセブン
/Seven Twenty-Seven)

2009/10/3 赤桐

 受け取ったカードの点数を足していくギャンブリングゲームなので、ブラックジャックなどの系統とも言えますが、賭け方はポーカーと同じなので、ポーカーのバリエーションと言ったほうがよいでしょう。


プレイヤー

 4人〜10人

用意するもの

 普通の52枚のトランプ。ジョーカーは入れません。各プレイヤーはポーカーチップを持ちます。

カードの点数

 カードは次の点数を持っています。

1点または11点(プレイヤーが選べる)
0.5点
10 その数字の点数

 このゲームではスートは意味がありません。

ポット

 このゲームではテーブル中央にプレイヤーの賭けたチップを置きます。この場所をポットと呼びます。

 最初に各プレイヤーは決められた額のチップをポットに入れます。(このように最初にポットに全員が入れるチップのことをアンティと呼びます。)

ディール

 最初のディーラー任意のやり方で決めます。ディーラーは ディールごとに時計回りの順に交代していきます。

 ディーラーは、左隣のプレイヤーから時計回りに1枚ずつ裏向きにカードを配ります。そのあと、1枚ずつ表向きにカードを配ります。

 配られたカードは、そのままテーブルに置いておきますが、もちろん配られたプレイヤーは裏向きのカードを見ることができます。

ベット(賭け)のラウンド

 ディーラーの左隣から順にベットを行います。プレイヤーはチェック(パス)を行うか、チップを自分の前に出してベットを行います。全員がパスをすればベットのラウンドは終了しますが、誰かがベットをした場合は、各プレイヤーは自分の番のときに次のいずれかをしなければなりません。

  1. フォールド: 勝つことをあきらめて、それ以降のプレイを行わないことです。すでにチップをベットしていたら、それは戻ってきません。表になっている自分のカードを裏向きにします。
  2. コール: そのラウンドの自分のベットの総額が、最後にベットを行ったプレイヤーのものと同額になるように、チップを自分の前に出します。 
  3. レイズ: コールに必要なチップに何チップかを追加して自分の前に出します。

 出すことのできるチップの制限はあらかじめ決めておかなければなりません。「ポーカーのリミットについて」の項を参照してください。

 フォールドしていないプレイヤーのベッドの額が一致したら、つまり全員がコールまたはフォールドしたら、このラウンドは終了し、各プレイヤーがテーブルに出したチップはポットに入れられます。そうならない限りは、何周でもベットを続けます。

 ただし、1人を除く全員がフォールドした場合は、直ちにフォールドしていないプレイヤーの勝ちとなります。そのプレイヤーは、ポットと今までにかけられたチップの全部を獲得します。このディールは終了して、新しいディールを始めます。

追加カードのラウンド

 ビッドのラウンドが終わると、ディーラーの左隣から時計回りの順に、各プレイヤーは追加のカードが必要かどうかをディーラーに告げます。要求されたプレイヤーにはディーラーは表向きに1枚のカードを配ります。

 なお、追加カードのラウンドは何回もあることがありますが、前回追加カードが不要だと言ったプレイヤーでも、次回に追加カードを配ってもらうこともできます。

 誰か1人でも追加のカードを配ってもらったら、再びベットのラウンドを行い、そのあと追加カードのラウンドも行います。これは、誰も追加のカードを受け取らなくなるまで何度でも行います。

 誰も追加のカードを受け取らなかった場合には、直ちに次のショーダウンに移ります。

ショーダウン

 フォールドしていないプレイヤーは手を公開します(裏向きのカードを表にします)。

 7点に最も近いプレイヤーと、27点に最も近いプレイヤーがポットのチップを半分ずつもらいます。

 7点や27点より少なくても多くても、その点数にどれだけ近いかが問題です(もちろん、ちょうどその点数が最も近いということになります)。ただし、同じ点数ならばその点数より少ないほうが近いとみなされます。例えば、6.5点と7.5点はどちらも7点に対して0.5点の近さですが、7点より小さい6.5点のほうが近くなります。同点ならばチップを分け合います。

 Aは1点としても11点としても使えます。7点に対するときと27点に対するときで違う点数にしてもかまいません。したがって、AAの3枚を持っていると、7点にも27点にもなります。


他のルール

 追加のカードは裏向きに配ることもあります。

 最初のカードを表向きに配り、次のカードは要求のあったプレイヤーにだけ裏向きに配ることもあります(この場合そのあとの追加のカードも裏向き)。

 最初に2枚裏向きに配り、1枚を表向きに配ることもあります。

 追加カードを3回断ると、もう追加カードをもらえなくなるというルールもあります。

 7点や27点を超えると、その点数にたいして無価値な手になるというルールもあります。

 7点や27点を超えてもそれ以下でも、近さが同じならば同じ強さになるというルールもあります。たとえば、6.5点と7.5点は同じ強さなので、チップを分け合うことができます。


参照

書籍"Ultimate Book of Card Games", by Scott McNeely, 2009
John McLeod氏のホームページ( http://www.pagat.com/ )
英語版Wikipedia ( http://en.wikipedia.org/wiki/Seven_twenty-seven )
Poker Page ( http://www.oinc.net/poker/727.html )
Burn Poker ( http://www.burnpoker.com/7-27 )


 2009年10月3日、なかよし村でプレイしました。

 アンティは1チップ。リミットは、2回目のベットのラウンドまでは5チップ、3回目以降は10チップの固定(フィックスド・リミット)としました。また、レイズの制限は3回(1回のベッドのラウンドごとに全員で。最初のベットは含まない)にしました。

 ポットを分割するときに余りが出た時の規定は、参照したどのソースにも出ていなかったのですが、通常のポーカーからの類推で次のようにしました。

 やってみた感想としては、かなり楽しめるゲームでした。もう1つ別のゲームもプレイを予定していたのですが、このゲームで盛り上がったので、やらなかったくらいでした。ビッドと追加カードのラウンドが延々と続きますが、いろいろ考えることができて面白いです。

 ただ、手が7点または27点になると必ず勝ちになるので、そうなってしまうと満足ではあるのですが、スリルに乏しい気がしました。また、必ずポットを半分に分ける以外にも、引き分けがかなり多いので、取り分がかなり少なくなることもあります。