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マラフォネ・ベッカチノ(Marafone Beccacino)

2018/6/2 赤桐

イタリアのトリックテイキングゲームです。 トレセッテに切札を付け加えたようなゲームです。

ルールはイタリア語のWikipedia(Google翻訳)によります。


人数

4人。向かい合った2人がパートナーになります。

カード

40枚のイタリアンパックのカードを使用します。

バトン、ソード、コイン、カップの4つのスートがあり、各スートは10枚のカードからなっています。

各スートのカードの強さは、強い順に、

(エース)、(Re)、カバロ(Cavallo)、ファンテ(Fante)、 です。

普通のトランプを使うときは、各スートの10のカードを除き、 キングカバロクイーンファンテジャックとします。

点数

スートの以下のカードを取ると、次の点数がつきます。 その他のカードには点数がありません。

カード 点数
1(エース) 1点
カバロファンテ 1/3点(3分の1点)

また、最後のトリックを取ると、1点がつきます。

ディール

最初のディーラーは任意の方法で決めます。次回からはディーラーは反時計回りに交代します。

ディーラーは各プレイヤーに1枚ずつ10枚のカードを配ります。 ディールは右隣のプレイヤーから始めて、反時計回りに行います。

コイン(ダイアモンド)の4を配られたプレイヤーは、どのスートを切札にするかを決め、発表します。

プレイ

切札を決めたプレイヤーが最初のリードを行い、 通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。 ただし、プレイは反時計回りです。

リードされたスートと同じスートのカードを持っているときは、そのスートのカードをプレイしなければなりません。 持っていなければ、どのカードをプレイしてもかまいません。

切札がプレイされているときは、最も強い切札を出したプレイヤーがトリックに勝ちます。 そうでなければ、リードされたスートで最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。

得点

ディールが終わると、各チームは取ったカードの点数を数えます。これがそのまま得点となります。 ただし、1点未満の端数は切り捨てとなります。

両チームの得点を合計すると11点になるはずです(カードの点数が10点、最後のトリックの点数が1点)。

ゲームの終了

ゲーム終了の点数は41点です(31点の短いゲームにすることもあります)。 プレイ中にその点数に達したと思ったチームのプレイヤーは、それを宣言します(プレイはそれ以上行われません)。 数えてみてその通りならば、そのチームの勝利となります。 もし達していなければ、そのディールの得点は、それまでに勝ったカードに関係なく、宣言したチームが0点でその相手チームが11点となります。

宣言しないで41点に達した場合も、そのチームの勝ちです。 どちらも宣言しないで41点に達していたら、点数の多いチームの勝ちとなります。

シグナル

リードを行うときに、次のシグナルが使えます。シグナルは声に出してもかまいませんし、動作で表わしてもかまいません。 (例えば、「ブッソ」と声を出しても、テーブルをこぶしで叩いてもかまいません。)

ブッソ(Busso) : テーブルをこぶしで叩く

リードしたスートの最も強いカードを出すこと、トリックに勝ったら同じスートのリードを返すこと、を要求します。

ストリスチオ(Striscio): カードをすばやくテーブルにすべらせる

リードしたカードの他に、そのスートの1枚以上の弱いカード(レ以下のカード)を持っているいうことを知らせます。

ボロ(Volo): カードを投げてゆっくりテーブルに着陸させる

リードしているカードが、自分の手札の中で、そのスートの最後のカードであることを知らせます。

5人ゲーム

各プレイヤーは8枚のカードを受け取ります。 そのあと、ソード(スペード)のを持っているプレイヤーから反時計回りの順にビッドを行います。 次のどれかを宣言するか、パスをします。

  1. チアモ(chiamo): もう1人と組んで、他の3人と戦う。
  2. ディピウ(di piu): 1人で戦う。
  3. マソ(maso): 1人で戦い、最初の6トリックを全部勝つ。
  4. マソ・デイ・マシ(maso dei masi): 1人で全トリックに勝つ。

宣言またはパスは1人1回しか行うことができません。 誰かが宣言したら、それより強い宣言(上記で番号の大きい宣言)しかできません。

全員がパスをしたら配り直しとなります。 このとき、ソードのを持っていたプレイヤーがディーラーになります。

最も強い宣言を行ったプレイヤーがデクレアラーになり、切札を宣言します。

チアモの時には、デクレアラーは切札以外の1枚のカードを指定して(例えば「コインの」)、 そのカードを持っているプレイヤーがパートナーになります。 パートナーはそのカードをプレイするまで、自分がパートナーであることを明かしてはいけません。

プレイで6点以上取ったらデクレアラーの成功です(パートナーがいる時はパートナーの点数も合わせます)。 さらに、マソやマソ・デイ・マシのときは、宣言した条件にも合う必要があります。

成功した時の点数は次のようになります。

  1. チアモ: デクレアラーが2点、パートナーが1点獲得。他のプレイヤーは1点支払い。
  2. ディピウ(di piu): デクレアラーが8点獲得。他のプレイヤーは2点支払い。
  3. マソ(maso): デクレアラーが16点獲得。他のプレイヤーは4点支払い。
  4. マソ・デイ・マシ(maso dei masi): デクレアラーが32点獲得。他のプレイヤーは8点支払い。

失敗の時には、上記の獲得と支払いが逆になります。


2018年6月2日、なかよし村でプレイしました。面白く遊べました。シグナルはやはり役に立ちます。