2001/3/20 赤桐
ポーランドのゲームです。トリックテイキングゲームですが、各プレイヤーが6種類のプレイを全部選択してプレイし得点を競うという、ダイスゲームのヤッティーのようなゲームです。
同種のゲームにバルビュやコアフュール・シーバー・ヤスというのもありますが、これは比較的簡単なゲームです。
3人。
普通の52枚のカードを使います。
各スートのカードの強さは次の通りです:
(強)A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3、2(弱)
このゲームはトリックテイキングゲームです。ディーラーの左隣のプレイヤーは、プレイの前に、プレイの種類を決めることができます。プレイの種類は次の6種類です。
クラブ: クラブを切札にしてプレイします。各プレイヤーはできるだけたくさんトリックを取るようにします。
ハート: ハートを切札にしてプレイします。各プレイヤーはできるだけたくさんトリックを取るようにします。
スペード: スペードを切札にしてプレイします。各プレイヤーはできるだけたくさんトリックを取るようにします。
ダイアモンド: ダイアモンドを切札にしてプレイします。各プレイヤーはできるだけたくさんトリックを取るようにします。
ノートランプ: 切札なしでプレイします。各プレイヤーはできるだけたくさんトリックを取るようにします。
ミゼルカ: 切り札なしでプレイします。各プレイヤーはできるだけトリックを取らないようにします。
ディールごとにディーラーは左隣に移るので、ディールごとにプレイヤーが順番にプレイの種類を決めていくことになります。
ただし、各プレイヤーは自分が今までに選択したプレイの種類をもう一度選択することはできません。したがって、6回目の選択は残ったプレイの種類に自動的に決まることになります。
こうして全部のプレイヤーが6種類のプレイの種類を選択してしまったら(最後のプレイが終わった後)ゲームが終了します。つまり 6 x 3 = 18 ディールでゲーム終了です。
最初のディーラーは 任意のやり方で決めます。ディーラーは ディールごとに左隣のプレイヤーに移ります。
ディーラーはまず1枚ずつ6回カードを配ります。その時3人のほかにテーブル中央にも同じだけ裏向きに配るようにします。これをタロンと呼びます。
各プレイヤーとタロンの枚数が6枚ずつになりますが、このときに、ディーラーの左隣のプレイヤーはプレイするゲームの種類を決めます。
そのあとディーラーは各プレイヤーとタロンに残りのカードを配ってしまいます。各プレイヤーの手札とタロンの枚数は13枚になります。
ディーラーの左隣のプレイヤーは、自分の手札のうち何枚かを裏向きにまず捨てて、捨てた枚数だけタロンからカードを取って手札にすることができます。この交換の枚数は0枚から13枚まで何枚でもかまいません。
次に、ディーラーの右隣のプレイヤーは、タロンが残っていたら、同じようにタロンとの交換をすることができます。交換できる枚数は0枚からタロンの残りの枚数までです。
もしその後でもタロンが残っていたら、ディーラーが0枚からタロンの残り枚数までの間で、交換をすることができます。
ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードを行って、トリックテイキングゲームのプレイを行います。プレイの目的はトリックを多く取ることです(ミゼルカのときだけはできるだけトリックを取らないようにします)。
リードされたら、リードされたスートがあれば出さなければなりませんが、なければどのカードを出してもかまいません。
点数は取ったトリック数から下記の基本トリック数を引いたものです。ただし、ミゼルカのときは基本トリック数から取ったトリック数を引きます。
|
ディーラー の左隣 |
ディーラーの 右隣 | ディーラー | ||
ミゼルカ以外のとき | 7 | 5 | 1 | ||
ミゼルカのとき | 1 | 5 | 7 |
たとえばディーラーの左隣のプレイヤーがミゼルカ以外で10トリック取った場合は10-7=3点。ミゼルカの場合だと1-10=マイナス9点となります。
全員の点数を合計すると0点になるはずです。
18ディール終わって累計点のもっとも高いプレイヤーの勝ちです。