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リフキ(Rifki)

2012/10/6 赤桐

 トルコのゲームです。トリックテイキングゲームです。

 バルビュなどと同様に、いろいろな種類のゲームをプレイヤーが順に選択してプレイして、合計点を競います。

 ルールはhttp://www.pagat.comによりました。


プレイヤー

 4人。

カード

 普通の52枚のトランプを使います。現地ではトルコ・パックのカードを使うようですが、構成は変わりません。

 各スートのカードの強さの順位は(強)10(弱)です。

ディール

 このゲームでは各ディールのコントラクト(ゲームの種類)を決めるプレイヤーをデクレアラーと呼びます。

 最初のデクレアラーは任意の方法で決めます。デクレアラーの左隣のプレイヤーがディーラーになります。デクレアラーもディーラーも、次回からは反時計回りに交替します。

 ディーラーは、右隣(デクレアラー)から始めて、反時計回りに、各プレイヤーに1枚ずつ13枚のカードを配ります。

選択

 ディールが終わると、デクレアラーが7種類のコントラクトのうちから1つを選びます。コントラクトには、ポジティブ・コントラクトとネガティブ・コントラクトの種別があります。

 このゲームは20ディールを行って終了するので、各プレイヤーは5回デクレアラーになります。その5回のうち2回はポジティブ・コントラクト、3回はネガティブ・コントラクトを選ばなければなりません。

 また、誰が選んだかには関係なく、ゲームの開始から終了までの間に、同じネガティブ・コントラクトは2回しか選ぶことはできません。

コントラクト

 7種類のコントラクトがあります。

ポジティブ・コントラクト(Positive Contract/Kozlar)

 ポジティブ・コントラクトは1種類しかありません。

 デクレアラーが、切札をどのスートにするかを選びます。切札なし(ノートランプ)にすることはできません。

 1トリック勝つごとに50点を得ることができます。 1ディールの合計点数は、650点です。

 プレイはトリックテイキングゲームで、反時計回りに行います。次のルールに従います。

  1. 最初のリードは、デクレアラーが行います。
  2. リードされたスートのカードがあれば、そのうちの1枚を出します。
  3. リードされたスートがなければ、切札を出します。
  4. リードされたスートも切札もなければ、どのカードを出してもかまいません。
  5. トリックに切札が含まれない場合には、リードされたスートのうち、最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックに勝ちます(トリックを取ります)。
  6. トリックに切札が含まれる場合には、最も強い切札を出したプレイヤーがそのトリックに勝ちます。
  7. トリックに勝ったプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のトリックのリードを行います。

ネガティブ・コントラクト(Negative Contract/Cezalar)

 ネガティブ・コントラクトには次の6種類があります。そのうち4種はマイナス点のカードがあるもので、2種はトリックを取ることによりマイナス点がつくものです。

リフキ(Rifki)

 HKを取るとマイナス320点になります。1ディールの合計点数は、マイナス320点です。

キズ(Kiz/Girls)

 クイーンを取ると、マイナス100点となります。1ディールの合計点数は、マイナス400点です。

エルケク(Erkek/Boys)

 キングまたはジャックを取ると、マイナス60点となります。1ディールの合計点数は、マイナス480点です。

クパ(Kupa/Hearts)

 ハートの各カードがマイナス30点となります。 1ディールの合計点数は、マイナス390点です。

ソン・イキ(Son Iki/Last Two)

 最後のトリックまたは最後より1つ前のトリックを取ると、マイナス180点となります。1ディールの合計点数は、マイナス360点です。

エル・アルマズ(El Almaz/No Tricks)

 各トリックがマイナス50点となります。1ディールの合計点数は、マイナス650点です。

 ネガティブ・コントラクトもすべてトリックテイキングゲームですが、切札はありません。次のルールに従って反時計回りにプレイされます。

  1. 最初のリードは、デクレアラーが行います。
  2. リードされたスートのカードがあれば、そのうちの1枚を出します。リードされたスートでマイナス点のカードを持っていて、そのトリックでそれより強いカードが出ていれば、必ずマイナス点のカードをださなければなりません。
  3. リードされたスートがなくてマイナス点のカードを持っていれば、マイナス点のカードを出します。それもなければ、どれでも1枚を出します。
  4. リードされたスートのうち、最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックを取ります(そのトリックに勝ちます)。
  5. トリックに勝ったプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のトリックのリードを行います。

 トリックを取るとマイナス点になるコントラクトでは、上記のルールのうち、マイナス点のカードを出さなければならないという部分は無視してください。

 マイナス点のカードがあるゲームでは、マイナス点のカードを取ったプレイヤーは、それを表にして自分の前に置きます。

 また、リフキとクパ(ハートのカードが罰点になるコントラクト)では、ハートの捨て札があった後でしか、ハートのリードを行うことができません(ハートの捨て札とは、他のスートのカードがリードされたときに誰かがハートを出すことです)。ただし、手札がハートだけの時は、それ以前でもハートをリードできます。

ゲーム

 20ディールでゲーム終了です。各ディールの得点の合計が、各プレイヤーの得点となります。

 ポジティブ・コントラクトを8回と、ネガティブ・コントラクト全種類を2回ずつ行うことになるので、全プレイヤーの得点の合計は0点になるはずです。


 なかよし村で2012年10月6日にプレイしました。ルールがそれほど難しくないので、親しみやすい気がしました。