2007/4/7 赤桐
カナダのニュー・ブルンスウィック(New Brunswick)地方で盛んなゲームだそうです。
カードに点数のあるトリックテイキングゲームで、ビッドもありますが、シンプルなゲームです。市販のカードゲーム「ルーク(Rook)」がルールの起源になっているという説もあるようです。
ルールは John McLeod氏のホームページ(http://www.pagat.com/)によります。
4人。向かい合った2人がパートナーになります。
通常の52枚のカードから、各スートの2〜4と6を除いた、36枚のカードを使います。
各スートの強さの順位は、(強)A、K、Q、J、10、9、8、7、5(弱)です。
カードの点数は次のようになります:
A | 10点 |
10 | 10点 |
5 | 5点 |
最初のディーラーは任意の方法で決めます(例えば、カードを表向きに1枚ずつ配っていき、最初にジャックを配られたプレイヤーがディーラーになるという方法など)。次回からは、ディーラーは時計回りに交代します。
ディーラーは、右隣のプレイヤーにカットしてもらった後、左隣のプレイヤーから時計回りに、3枚ずつまとめて3回カードを配ります。各プレイヤーの手札は9枚になります。
ディールが終わると、切札を決める権利を得るために、ビッドを行います。ビッドはディーラーの左隣のプレイヤーから1人ずつ時計回りに行います。
ビッドでは、パートナー2人でプレイで取るつもりの点数を宣言します。最低のビッドは50(点)です。今までにビッドしたプレイヤーがいたら、それより高い点数でなければなりません。点数は5の倍数でなければなりません。ビッドしたくなければパスをします。
1人を除く他のプレイヤーがパスをするまで、ビッドは何順でも行われます。あるいは、最高点である100(点)にビッドが達したらビッド終了です。なお、一度パスをしたプレイヤーはもうビッドに参加することはできません。
最後に(パス以外の)ビッドをしたプレイヤーは、コントラクター(Contractor)と呼ばれます。
全員がパスをした場合は、プレイは行われず、次のディーラーが配りなおしをします。
コントラクターが切札のスートを宣言した後、コントラクターがリードしてプレイが始まります。(切札の宣言を忘れた場合は、最初にリードしたカードのスートが切札になります。)
プレイは通常のトリックテイキングゲームのルールに従って行います。つまり:
取ったカードは、裏向きにして各チームごとにまとめて置いておきます。このカードはプレイ中にあとで見ることはできません。
プレイが終わると、各チームはトリックで取ったカートの点数を合計します。
コントラクターのいるチームは、取った点数がビッドの点数かそれ以上だった場合には、取った点数を得点します。そうでない場合は、ビッドの点数分がマイナス点となります。
例えば、60をビッドして70点取った場合は、70点を得点します。60をビッドして55点だった場合は、マイナス60点の得点(失点)となります。
コントラクターのいないチームは、取った点数を得点することができます。ただし、そのチームの累計点が100点以上で、ビッドのときに2人のうち誰もパス以外のビッドを一度もしていない場合に限り、得点はなし(0点)となります。
累計得点でマイナス点を表すときは、通常、点数を四角で囲って表します。
ディールが終わって得点を計算したとき、累計点が200点に達していたチームがあったら、そのチームの勝ちとなり、ゲームが終了します。2チームが同時に200点以上になった場合は、そのディールでコントラクターになったプレイヤーのいるチームの勝ちとなります。
また、マイナス200点に達したチームがあって、相手チームが0点以上だった場合もゲームが終了します。もちろん、マイナス200点に達したチームの負けになります。
2007年4月7日なかよし村でプレイしました。シンプルなビッド+トリックテイキングのゲームとして楽しめるゲームです。トリックテイキングの初心者には良いかもしれません。ただ、運がそのまま点数に反映されることが多いようにも思いました。