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ティーン・ドー・パーチ(Tīn Do Pānch / 3-2-5)

2023/7/1赤桐

インド、パキスタン、ネパールなどでプレイされているトリックテイキングゲームです。 サージェント・メジャーと同系統のゲームです。 2回目以降のディールでは前回勝ったプレイヤーが負けたプレイヤーにカード交換を強要します。

ルールは主にPagat.comによります。


プレイヤー

3人

カード

普通のトランプから各スートのとダイアモンドとクラブのを抜きます。30枚になります。

スートのカードの強さは、強いものから次のようになります。

10

ディール

最初のディーラー任意の方法で決めます。 次回からは、反時計回りに交代します。

ディーラーはまず5枚ずつまとめて右隣のプレイヤーから反時計回りに1回配ります。

ディーラーの右隣のプレイヤーは配られたカードを見て、切札のスートを決めます。

そのあと、ディーラーは3枚ずつまとめて各プレイヤーに配り、最後に2枚ずつまとめて配ります。 各プレイヤーの手札は10枚になります。

プレイ

ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードを行い、反時計回りに、トリックテイキングゲームのプレイを次のように行います。

  1. リードされたスートのカードがあれば、そのうちの1枚を出します。なければどれでも1枚を出します。
  2. 切札がプレイされたら最も強い切札を出したプレイヤー、そうでなければリードされたスートのうち最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックを取ります(そのトリックに勝ちます)。
  3. トリックに勝ったプレイヤーが手札から自由に1枚を出して、次のトリックのリードを行います。

得点

各プレイヤーは、獲得したトリック数を得点します。

義務トリック数と次回のカード交換

各プレイヤーには、ディーラーからの位置に従って、次のような義務トリック数があります。

2回目以降のディールでは、カードがすべて配られた後、 義務トリック数を取ったプレイヤーは義務トリック数を取れなかったプレイヤーから無作為に義務トリック数を超えた分の枚数をもらい自分の不要なカードを返すことができます。

具体的には次のように行います。1人のプレイヤーが義務トリックより多く取り、1人が義務トリック数より少なく取り、もう1人が義務トリック数ちょうどを取った場合から説明します。

  1. 義務トリック数より少なく取っていたプレイヤーは、手札を裏向きにしてテーブルに置きます。どのような順序で置くかは、そのプレイヤーの自由です。 あるいは、扇型に広げて相手が裏側しか見えないようにして手に持ってもかまいません。
  2. 義務トリック数より多くとっていたプレイヤーはそのうち1枚を取ります。そして、1枚の手札のカードを選んで返します。このとき次の制限があります。
  3. 2枚以上カードをもらうときには、このように1枚ずつの交換を繰り返します。 このとき、義務トリック数より少なく取っていたプレイヤーは返されたカードを手札に入れてから再びカードを広げます。 このため、最初に返したカードが偶然元のプレイヤーに戻ることもあり得ます。

2人のプレイヤーが義務トリックより多く取り1人が義務トリック数より少なく取った場合には、 義務トリックより多く取ったプレイヤーの間での交換順序の優先度は(1)ディーラーの右隣(2)ディーラーの左隣(3)ディーラーとなります。 最初のプレイヤーが上記のように必要枚数だけ義務トリック数より少なく取ったプレイヤーと交換した後、もう1人のプレイヤーが交換します。

1人のプレイヤーが義務トリックより多く取り2人が義務トリック数より少なく取った場合には、 義務トリックより少なく取ったプレイヤーの間での交換される順序の優先度は(1)ディーラー(2)ディーラーの左隣(3)ディーラーの右隣となります。

全員が義務トリック数ちょうどだったときは、このような交換はありません。

ゲーム

ゲームの終了に特に決まりはありません。終了時に最も累計得点の多いプレイヤーの勝ちになります。

別ルール


2023年7月1日、なかよし村でプレイしました。

簡単なゲームですが結構楽しめました。カードの交換もババ抜きのようで楽しかったです。 軽いゲームがしたいときやトリックテイキングゲームの初心者には良いゲームだと思います。

なお、同じプレイヤーどうしで2回以上の交換を行うとき、義務トリックより多く取っていたプレイヤーが2回目以降にそれより前の回にもらったカードを返して良いかという疑問がありましたが、おそらく返して良いのだと思います。